街に、ルネッサンス UR都市機構

未来を照らす(24)タレント 優木まおみ

URPRESS 2020 vol.61 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


女性誌のモデルとして、
またコメンテーターとしても活躍する
タレントの優木まおみさん。
二人の娘を持つ母でもあり、
最近はピラティスの
インストラクターとしての活動も開始。
その生き方は、若い女性たちの憧れになっています。
そんな優木さんに、
新型コロナウイルスによる自粛要請のなか、
ご自宅と編集部をつないで
さまざまなお話を伺いました。

ゆうき・まおみ
1980年佐賀県佐賀市生まれ。
東京学芸大学入学と同時に上京、2002年に芸能界デビュー。
グラビア、キャスター、レポーターなどマルチタレントとして活躍。
現在は女性誌のモデル、報道番組のコメンテーターなどを務める。
2013年に結婚、2女の母。

ピラティス指導者の活動を開始

女性誌のモデルやコメンテーターなどを中心に活動していますが、最近新たにピラティスのインストラクターを始めました。

ピラティスとの出合いは、二人目の子どもを産んだ後、体の不調が続いて、なんとかしたいと思ったのがきっかけです。体を動かすことはもともと大好きなので、それまでもヨガやパーソナルトレーニングをやっていましたが、どちらかというと義務でやっていた感じ。ピラティスはそれとはまったく違って、はじめてハマったトレーニングでした。

ピラティスのコンセプトは、今、自分が感じている不調を、少しでもいいほうに変えていくこと。続けていくうちに、前はできなかったことが、少しずつできるようになる。インストラクターは、それを見つけて、褒めてくれます。私は褒められて伸びるタイプなので(笑)、まずそこがすごく合っていたんですね。

すぐ流行(はや)りものに飛びつく飽きっぽい性格なので(笑)、まずは100回続いたらインストラクターコースに進もうと目標を決めていたんですが、意外にあっさり、1年半くらいで達成。これは本当に好きなんだ、と真剣にインストラクター養成コースを受けることにしました。

仕事や育児をしながらだったので時間をつくるのは大変でしたが、教える側の知識を得たことで自分の体がすごく変わりましたし、体のキレがよくなって、仕事のパフォーマンスも上がりました。普段の生活でも、足を組んだり、肘をついたりという習慣がなくなって、肩こりや体の不調も消え、生きること自体がすごく楽になりました。

インストラクターの資格をとってからはスタジオでワークショップを行っていましたが、3月からはオンラインレッスンを始めました。実際のレッスンと違い体を触って指導することはできませんが、気軽な料金で、全国どこにいてもレッスンを受けていただけるのは、大きなメリットだと思います。

レッスンでは、ピラティスが好きで集まった方たちとのコミュニケーションも大切にしています。情報や近況を交換してもらえるよう、オフィシャルなLINEグループもつくりました。レッスンの前後に質問の時間をとったり、皆さんと身近に触れ合えるようにと心がけています。

ピラティスのインストラクターは、実技を見せることも大事ですが、わかりやすい表現で教えることがすごく重要です。私は“しゃべること”が大好きなので、それを生かしながら、今日より明日、明日よりあさってへと皆さんの体をよりよくしていけるように、これからもスキルアップしていきたいと思っています。

ピラティスのインストラクターとしても活動中。

大学入学を機に故郷の佐賀から上京

出身は佐賀県で、佐賀市プロモーション大使も務めています。

生まれ育った佐賀は、電車で少し行くと一面田んぼという自然豊かな場所で、まわりはみんな親戚のような近さや安心感があります。大学入学と同時に上京して、すでに東京にいる年月のほうが長くなってしまいましたが、時間がたつとともに、故郷のよさを改めて感じています。

東京はずっと憧れの場所でした。でも、東京学芸大学に入学して、4年間ずっと小平市にある学生寮暮らし。出かけるのはもっぱら中央線沿線の三鷹や高円寺、中野止まりで、新宿や渋谷などは、学生時代、4、5回しか行ったことがありませんでした。

上京して20年以上になりますが、その頃と比べて東京は本当に変わりましたね。特に渋谷にはよく出かけますが、最近の変貌ぶりには驚いています。

以前は若者のまちという感じでしたが、再開発によって、すごくすっきりして、スタイリッシュな、大人も楽しめるまちになった気がします。今後は新しい通路ができて、移動もすごく楽になるとか。今からすごく楽しみにしています。

子育てと仕事の両立で毎日大忙し

現在、6歳と3歳の女の子の母親としても忙しい日々を送っています。子どもを産んで、生き方も考え方も大きく変わりました。一番変わったのは、やはり時間の使い方ですね。普段は朝ごはんを準備して食べて、後片付けもそこそこに保育園に送り、仕事をし終わったらお迎え、夕飯の準備。夕食を終えたらお風呂、寝かしつけ……バタバタと大忙しです。

仕事は大好きなので、仕事と家庭とのバランスは常に悩ましいし、永遠のテーマだと思っています。でも、子どもたちも、あと10年もすれば手がかからなくなるだろうし、今だけの贅沢な悩みなのかもしれません。

先日、ハッとしたことがありました。お弁当にイチゴを入れようとしたとき、パックの底にいびつな形のイチゴがあったんですね。私がそれを見て「これ、入れないでおこうね」と言ったら、長女が「形が違っても同じイチゴだよ。おいしいのは同じなんだから、それを入れて」と言ったんです。

それを聞いて、私は自分でも気づかないうちに、見た目で区別していたと気づかされたんですね。子どもは形などで判断せず、もっとフラットな気持ちで受け止めていたんだと思って、すごく反省しました。

子育てに大それたポリシーはありませんが、まずは自分の足でしっかり立つ自立した女性になってほしい。人から声がかかるのを待つのではなく、積極的に自分から行動する、自分の足で一歩を踏み出せる人間になってほしいと思っています。

もうひとつ、子どもにも国籍や人種などの壁を持たない、オープンマインドな人間に育ってほしいと願っています。英語と中国語を習わせているほか、長女はインターナショナルスクールに通って、幼い頃からさまざまな人種の先生や子どもたちに囲まれています。そうした環境に自然になじんでいる様子を見ると、親として、とてもうれしいですね。

プライベートラジオの配信もスタート

この3月で40歳になりました。年月を経たシャネルのバッグがビンテージと呼ばれて価値が上がるように、努力やお手入れを重ねながら、いつまでも輝き続けられたら理想的ですよね。

そのためには、ピラティスであったり、美容であったり、いいものはどんどん取り入れていきたい。そして、それを自ら発信すると同時に私も情報をもらい、みんなでシェアしていけたらいいなと思っています。

新型コロナウイルスの影響で、世の中は大きく変わりました。私も外出自粛で家にいることが増え、朝昼晩と食事をつくり、子どもたちや夫とゆっくり過ごす時間を持てました。

仕事の仕方も、これをきっかけに大きく変わるのではないでしょうか。インターネットの発達もあって世界がすごく身近になったし、芸能人も個人的なメディアを持って発信することが、今後のトレンドになってくると思います。

私もこれをきっかけに、プライベートラジオ番組の配信を始めました。もともとアナウンサーになりたくて芸能界に入ったこともあり、“しゃべること”と“人とコミュニケーションをとること”が大好き。原点に戻って、自分の思っていることを発信したり、海外の友達をオンラインでつないで出演してもらったり、いろんなことにチャレンジしたいと思っています。

今までずっと、「やらずに後悔するより、やって後悔するほうがいい」、と思って走り続けてきました。これからも家族を第一に優先しながら、自分のペースで大好きな仕事を続けていきたいですね。

阿部民子=構成、優木まおみ=撮影(ヘアメイク、スタイリングも)

  • LINEで送る(別ウィンドウで開きます)

インタビューバックナンバー

UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

UR都市機構の情報誌[ユーアールプレス]の定期購読は無料です。
冊子は、URの営業センター、賃貸ショップ、本社、支社の窓口などで配布しています。

CONTENTS

メニューを閉じる

メニューを閉じる

ページの先頭へ