街に、ルネッサンス UR都市機構

防災、待ったなし!(2)

URPRESS 2020 vol.61 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


水害から命を守る!
避難のポイント

2018年の西日本豪雨、2019年の台風15号に19号と、近年大規模な水害が相次いでいます。命を守る「わが家の避難計画」を見直しましょう。

水害時の避難の原則

水害は地形により被害が生じる場所がわかっています。「ハザードマップ」で自宅が浸水や土砂災害に巻き込まれる地域にある場合は、浸水が始まる前に避難を完了させることが重要です。

「避難場所」と「避難所」は違う

避難先には「避難場所」と「避難所」の2種類があり、命を守るために移動するのは、高台や学校の上層階などに指定される「避難場所」です。「避難所」は学校の体育館など、生活ができなくなった方が身を寄せる場所で、原則として最寄りの学校や公民館が指定されます。地域によっては避難場所と避難所が異なる場合があるため、ハザードマップを見て、最寄りの「避難場所」を確認してください。

左が「避難場所」、まずここを目指す。右の屋内のようなマークは「避難所」で、命が助かった後に移動する。
避難場所は、有効な災害の種類が異なる。ハザードマップや現地の看板で、水害避難に使える避難場所なのかを確認する。

事前に避難経路を歩いてみる

避難場所を確認したら、非常持出袋(リュック)を背負って、実際に避難経路を歩いてみましょう。できれば雨が降っている日に、大雨で水没しそうな場所や、用水路・側溝・マンホールなどの場所を把握し、安全な避難経路を確認しておきます。

浸水で足元が見えない状態での屋外避難は、生命に関わる場合もある。屋内に留まることも検討。

自動車による避難

高齢者や乳幼児など、大雨時の徒歩移動が難しい家族がいる場合は、自治体から「避難準備情報」が発表された段階で、自動車で事前避難を行うのが安全です。ただし、すでに自宅周辺が浸水し始めている場合は、自動車で避難すると身動きが取れなくなる恐れがあるため、原則として徒歩で避難するか、自宅の浸水しない高い場所への垂直避難を行ってください。

プロフィール

たかにともや

「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに、自身が運営するWebサイト、各種メディアやセミナーを通じて防災を解説するフリーのアドバイザー。

【高荷 智也(ソナエルワークス代表)=文・写真】

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