街に、ルネッサンス UR都市機構

防災、待ったなし!(3)

URPRESS 2020 vol.62 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


電気だけの問題ではない!
停電対策のポイント

停電が発生すると、電気だけでなくガスや水道も停止する場合があります。例えばIHコンロが使えなくなるのは当然として、ガス給湯器も電気で動いているため止まってしまいます。高台の住宅地やマンションでは電気ポンプで水を供給している場合があり、停電で断水に。電気だけでなくライフライン全般について備えを見直しておきましょう。

照明はLEDランタンが便利

夜間の停電でまず困るのが明かり。懐中電灯は移動時に前方を明るくするのには適しますが、室内の食事や作業時に手元を照らすのは少し苦手。100円ショップのもので構いませんので、人数分のLEDランタンがあると大変役立ちます。懐中電灯やスマホのライトの上にペットボトルやレジ袋を乗せると、光が乱反射してランタン代わりになります。

スマホのライトに水の入ったペットボトルを置く。
100円ショップで手に入るLEDランタン。

冷蔵庫は開けない

冷蔵庫は扉を開けなければ数時間~半日程度、中身を持たせることができます。冷凍庫は中身がギッチリ詰まっていると、食品自体が保冷剤となり長持ちします。普段から隙間に水を入れたペットボトルを入れておくとよいでしょう。溶ければ飲料水にもなり、一石二鳥です。

ガスとトイレの対策

カセットコンロがあればお湯を沸かしたり食事を温めたり、ご飯を炊くこともできます。特に夏場は食中毒対策として食材の加熱が重要なため、コンロや調理家電が使えない場合に役立ちます。またトイレの水が流せなくなった場合に備え、「凝固剤+袋」がセットになった非常用トイレを準備しておくとよいでしょう。

スマホ・携帯電話対策

局地的な停電であればスマホ・携帯電話を利用できる場合がありますが、災害が大規模で、停電が半日~数日と長期化すると、基地局のバッテリーがダウンして停波してしまい、使えなくなることも。停電が起きたら、スマホ・携帯電話での情報収集や連絡などは早めに行いましょう。停電中はスマホの電源を切るか機内モードにしておくと、電池が長持ちします。

プロフィール

たかにともや

「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに、自身が運営するWebサイト、各種メディアやセミナーを通じて防災を解説するフリーのアドバイザー。

【高荷 智也(ソナエルワークス代表)=文・写真】

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