UR都市機構

環境配慮方針

人にやさしい住まいづくり、地球にやさしいまちづくり

UR都市機構は、まちや住まいづくりを進めていくにあたり、環境について配慮すべき視点を取りまとめ、「環境配慮方針」として宣言しました。

「環境配慮方針」は、UR都市機構がめざすまちや住まいが環境にやさしいものであること、まちや住まいづくりの過程においても環境への負荷を少なくすること、さらに、このような目標は、私たちの取り組みだけで達成されるものではなく、私たちの提供する環境をご利用になる皆様と一緒に進めていくことを表現したものです。

UR都市機構は、この方針に従って、環境に配慮した取り組みを様々な業務フィールドで進めていきます。

環境配慮方針

1.環境にやさしいまちや住まいをつくります

  1. 都市の自然環境の保全・再生に努めます
  2. まちや住まいの省エネルギー化を進めます
  3. 資源の有効利用と廃棄物の削減に努めます
  4. まちや住まいの安全・安心と快適性を確保します
  5. 皆様と一緒に環境に配慮したライフスタイルを考えます

2.環境に配慮して事業を進めます

  1. 環境負荷の少ない事業執行に努めます
  2. 環境に関して皆様とコミュニケーションを深めます

[1]都市の自然環境の保全・再生に努めます

都市の自然環境の安全・再生に努めます

緑と水の豊かな自然環境は、人々にうるおいを与える動植物とのふれあいの場、未来を担う子供たちの教育の場として大事なものです。また、防災・避難機能や地球温暖化抑止機能など多くの機能も兼ね備えています。UR都市機構は、このような多様な機能を有する自然環境と調和したまちづくりの取り組みを進めます。

具体的な取組例

身近に豊かな緑を確保する

新たな緑地の創出
グリーンタウン小金井写真

UR賃貸住宅の屋外空間の整備にあたっては、昭和30年の日本住宅公団発足当初より、独自の植栽基準を設定し、平成17年度までに600万本を超える樹木を植え、約1,300haにおよぶ緑地を創り出してきました。

公園を整備し自然環境を保全する

公園の整備と既存樹林の保全
公園写真

ニュータウン整備に取り組む際に、施行面積の10.2%に当たる約4,300haを公園として整備してきました。既存の地形を活かすことで土地の造成を少なくしたり、地域の貴重な屋敷林や斜面林なども公園や緑道として保全・活用するなど、身近な自然環境と調和した計画的な街づくりに取り組んでいます。

建物を緑化して緑を増やす

屋上緑化
グリーンプラザひばりが丘南写真

良好な景観の形成やヒートアイランド現象の緩和などに寄与します。UR都市機構では約30年前から取り組みはじめ、現在は既成市街地を中心に住棟の屋上緑化を実施しています。

雨水を土に返してめぐらせる

雨水地下浸透工法
雨水地下浸透工法写真

雨水を地表又は地表近くの土中に分散・浸透させる工法で、雨水排水のための桝や排水管を浸透性の高いものにしたり、通路や駐車場などのアスファルト舗装を浸透性の高い透水性舗装とすることで、地区外への雨水流出を最小限に抑えると共に、地下水の保全に努めています。

様々な生きものと共に暮らす

ビオトープ
雨水地下浸透工法写真

地域に住む身近な生きものが生育できる環境を、公園のビオトープ池や集会所の屋上ビオトープなどとして整備しています。地域の生物多様性の保全にも貢献します。

ヒートアイランド対策に取り組む

保水性舗装

ヒートアイランド現象の緩和のため、舗装面に一時的に雨水をためることができる保水性舗装を行っています。保水性舗装面は、 蓄えられた水を蒸発させることで、通常のアスファルト舗装と比べて、夏期に表面温度をおよそ10~20℃低減する効果があります。

[2]まちや住まいの省エネルギー化を進めます

まちや住まいの省エネルギー化を進めます

地球温暖化問題の原因となる温室効果ガスの増加を防ぐためには、化石燃料から作られるエネルギーの節減や環境への負荷の少ないエネルギーへの転換が必要です。UR都市機構は、まちや住まいのエネルギー消費の低減、環境負荷の少ない新しいエネルギーの活用を進めます。

具体的な取組例

冷暖房負荷を低減する

断熱性の向上

昭和40年代より、建築物の断熱性能を高めることで、結露対策や冷暖房負荷の軽減に取り組んできました。平成15年度以降発注した新築の建物については、省エネルギー法に定められた努力基準である次世代省エネルギー基準(平成11年基準)と住宅性能表示制度における省エネルギー対策等級の最高ランクとをそれぞれ満たしています。

効率のよいエネルギー供給を行う

コージェネレーションシステム
コージェネレーションシステム写真

発電と熱供給を同時に行うシステムで、発電時に発生する排熱を回収して、給湯や暖房に使用します。

燃料電池
燃料電池の仕組み

都市ガスから作った水素を用いて発電すると共に、排熱を回収し、給湯や暖房に利用します。発電効率が高く、NOx等の発生も少ないものです。集合住宅で世界初の家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを導入しました。

省エネ機器などを導入する

潜熱回収型給湯暖房機

従来の給湯器は、燃焼させたガスの排気をそのまま捨てていましたが、排気から得られる熱を水の加熱に再利用するエネルギー効率の高い給湯暖房機を積極的に設置しています。

ピークアラーム機能付き分電盤

各住戸の電気の使用状態をレベル表示し、音声警報により電気の使い過ぎをお知らせするピークアラーム機能付き分電盤を設置しています。

太陽エネルギーを活用する

太陽光発電システム
太陽光発電システム写真

太陽光パネルを建物の屋上などに設置して、発電させた電力を共用廊下の照明、集会所の空調電源などに利用しています。

パッシブソーラーシステム

太陽エネルギーを、機械設備に依存せず、様々な建築的工夫によって有効に活用します。日射を積極的に室内に取り込み、躯体に蓄えられた熱を夜間放出することで、冬期の暖房エネルギーを削減します。

[3]資源の有効利用と廃棄物の削減に努めます

資源の有効利用と廃棄物の削減に努めます

限りある資源を有効に活用し循環型の社会へ移行していくために、あらゆる場面で、廃棄物のリデュース、リユース、リサイクルを進めていくことが、持続的発展が可能な都市の形成にとって不可欠な取り組みとなっています。UR都市機構は、まちや住まいの計画、設計、建設、居住、改修、解体の各段階で、資源の有効利用と廃棄物の削減を進めます。

具体的な取組例

リサイクルを実践する

コンクリート塊団地内リサイクルシステム
コンクリート塊団地内リサイクルシステム写真

建物の解体に伴い発生したコンクリート塊を現地で再生し、道路路盤材等に利用します。現在UR都市機構では「建設リサイクル法」で再資源化が義務付けられたコンクリート、アスファルトコンクリート、木材については、ほぼ100%のリサイクルを達成しています。

発泡三層管(塩ビ再生製品)
発泡三層管

UR都市機構では「塩化ビニル・継手協会」との協同研究を通じて、多様な塩化ビニルのリサイクルを可能とする発泡三層管の実用化を果たしました。現在、排水管として積極的に利用しています。

長寿命化を図る

KSI住宅
KSI住宅写真

KSI住宅は、集合住宅の骨組みといえる躯体や共用設備(スケルトン)と、住宅専用の内装や設備(インフィル)とを明確に分離するとともに、躯体の耐久性を高めた住宅です。古くなった内装や設備の更新が容易であり、必要な部分の改修を行いながら、建物を長く使い続けることができます。

既存住宅ストックのリニューアル
既存住宅ストックのリニューアル写真

昭和40年代~50年代前半に完成した住宅を対象として、内装や設備を現在のニーズに合わせてリニューアルし、有効活用を図っています。さらに、より総合的な改修・再生についても研究を進めています。

省資源設備を導入する

超節水型便器

超節水型便器写真

UR都市機構では、大便器の洗浄水量を、昭和60年に12Lから9Lに減らし、更に平成11年度には6Lまでの節水を実現しました。

コンポスト型生ゴミ処理機

コンポスト活用のしくみ

コンポスト型生ゴミ処理機写真

生ゴミを堆肥化するシステムです。各自治体との協力関係の中で、取り組んでいます。

[4]まちや住まいの安全・安心と快適性を確保します

まちや住まいの安全・安心と快適性を確保します

健康や衛生にかかわる住まいの安全・安心や快適性を確保するとともに、まちについても、災害時の安全性を高め、地域の歴史や周辺地区との調和に配慮した美しく快適なまちづくりを進め、住むことに誇りが持てるような質の高い都市環境の形成をめざします。

具体的な取組例

美しい景観を形成する

美しい景観形成の取り組み
東雲キャナルコートCODAN写真

周辺のまちとの調和に配慮し、地形や人の流れ、まちの歴史などを読み解き、地域に根ざした美しい景観の形成に取り組み、住む人が愛着の持てるまちや住まいづくりを進めています。また、多様な事業主体が参加するまちづくりにおいては、景観形成の規範となるデザインガイドラインの作成や地方公共団体が取り組む景観形成に関する調査や計画作成の支援などのコーディネートを実施しています。

住まいやまちの防災性を高める

耐震性の高い住宅・宅地

UR都市機構は、地震に強い住宅・宅地の供給を進めています。 平成7年の阪神・淡路大震災において、UR賃貸住宅は、旧耐震基準に基づいて設計された建物も含めて、住宅階に大きな被害を受けた事例はなく、UR賃貸住宅の安全性が改めて評価されました。さらに耐震性の確保を図るため、耐震診断を実施し、改修が必要と判断した建物については順次改修を進めています。 また、宅地についても、地盤の強度を高めるため盛り土の締固めや土質の改良を行っているほか、擁壁の崩壊を防止するため適切な排水処理を実施するなど、十分な耐震性を確保しています。

密集市街地の改善

災害に対し脆弱な構造となっている密集市街地などの改善を通じ、防災性が高く、快適なまちづくりを進めています。

防災公園の整備
バーゴラ・かまどベンチ写真

災害に対して脆弱な都市構造となっている既成市街地において、防災機能の強化を図ることを目的に、災害時の避難場所となる防災公園の整備を周辺市街地の改善と一体的に進めています。防災公園は災害時だけでなく、平常時においても、運動やレクリエーションの場として利用できるほか、日照や通風などの地域の快適性の向上にも寄与します。

室内空気環境に配慮する

通風・換気への配慮
人体と環境に配慮した建材写真

住宅の高断熱・高気密化は建物の省エネルギー効果が期待される一方、室内空気の質の低下によるシックハウス症候群などの問題を引き起こしています。 UR都市機構は、ホルムアルデヒドなど室内汚染物質の発散量の少ない建材を使用するとともに、自然な風の経路を確保するような風通しの良い住宅の設計及び外の新鮮な空気を各居室の吸気口から取り入れ室内の空気を集めて排気する常時小風量換気システムを導入しています。 室内の風通しが良いことは、できるだけ冷房に頼らない生活にもつながり、室内の空気が絶えず新鮮に保たれることにより、結露やカビを抑制する効果も期待できます。

常時小風量換気システム写真

廃棄時の環境汚染を防止する

エコマテリアルケーブル

鉛やハロゲンを含まないため、燃焼時に有害なダイオキシン等が発生しないエコマテリアルケーブル(EM電線・ケーブル)を採用しています。

[5]皆様と一緒に環境に配慮したライフスタイルを考えます

皆様と一緒に環境に配慮したライフスタイルを考えます

自然を大切にし、資源やエネルギーの無駄使いをやめることは、日々の暮らし方を変え環境にやさしいライフスタイルを実践することからはじまります。UR都市機構は、地域の人々とともに自然環境とのふれあいを楽しみながら、地域ごとの特性に応じた地球環境や地域の自然にやさしい暮らしを培う場や仕組みづくりなどを、地域にお住まいの方々とのパートナーシップにより進めます。

具体的な取組例

住民参加のまちづくりを支援する

住まい手が育む花と緑のまち

家庭菜園を楽しめるクラインガルテンや四季折々の草花を育てる共同花壇など、住まい手自らが土と触れ合い、屋外空間の演出に参加するコミュニティ形成の「場」と「しくみ」づくりを行っています。

緑のワークショップ
緑のワークショップ写真

既存樹木に恵まれた建替団地では、住まい手や地域の方々の要望や想いを活かして緑を継承するために、“緑のワークショップ”を開催しています。

「新・郊外居住」
みなみ野自然塾の活動の様子

地域の緑や水などの豊かな環境資源とそこに住む人々が積極的に関わりながら、環境を育んでいくことができるような場を提供する 「新・郊外居住」の取り組みを進めています。

[1]環境負荷の少ない事業執行に努めます

まちや住まいづくりは、もとの環境を大きく改変し周辺環境にも多大な影響を与え、多くの資源やエネルギーを投入することで、環境に負荷をかけることにもつながります。UR都市機構は、まちや住まいをつくる過程においても、事前に調査や検討を重ね、環境に配慮した事業計画と事業執行とすることで、環境負荷を極力少なくし持続的発展が可能なまち・住まいづくりを行います。

具体的な取組例

環境に配慮した計画策定と工事実施を行う

環境に配慮した事業計画

事業前に事業予定地及びその周辺の環境への影響を調査して事業計画を策定することはもちろん、これに加えて、特に貴重な自然環境が残されており、事業による影響が大きい場合などには、学識経験者や地元居住者の方々などにご参画いただく専門員会を設置し、より詳細な調査や事業計画の見直し、整備手法の検討などを行って、より適切な方法で環境に配慮した事業執行を進めています。

既存の樹木を大切に活かす

グリーンバンクシステム
グリーンバンクシステム図

建替団地などの既存樹木について保全・移植・伐採木のリサイクルを計画的に行うシステムです。緑の資産を有効に活かし、廃棄ゼロをめざしています。

廃材のリサイクルを実践する

建物解体工事における分別解体・回収

建物の解体で生じる内装材の廃材を、畳や板ガラスなど9品目に分別解体・回収します。これにより、従来最終処分されていた混合廃棄物のうち、約70%の再資源化が実現しました。

環境に配慮した物品を調達する

グリーン購入

「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」に基づき、年度ごとに特定調達物品の調達目標を設定し、その達成に向けて取り組んでいます。

地球温暖化防止に取り組む

「チーム・マイナス6%」への参画

「チーム・マイナス6%」が掲げる温暖化防止の行動の呼びかけに賛同し、空調温度の設定や昼休みの消灯などの取り組みを実施しています。

[2]環境に関して皆様とコミュニケーションを深めます

環境に関して皆様とコミュニケーションを深めます

都市における環境問題は人間活動の拡大に伴って顕在化してきましたが、問題解決のためには、人々の暮らし方を少しずつ変えていくことが求められています。成長の時代から、成熟の時代を迎え、人々の意識も変化しつつあり、UR都市機構は、皆様と積極的なコミュニケーションを行うことで、真に求められるまちや住まいのあり方を模索し、環境にやさしい持続的発展が可能な都市への再生を進めます。

具体的な取組例

皆様との双方向のコミュニケーションに努めています

環境報告書の作成

環境配慮促進法」に基づき、平成17年度より環境報告書を作成・公表しています。

ホームページ・パンフレットの作成

お客様の視点に立ってより使いやすく、分かりやすいホームページやパンフレットの作成に努め、積極的な情報提供を行っています。

社会貢献活動の実施
都市再生フォーラムの開催
都市再生フォーラムの様子 都市再生フォーラムの様子

外部の有識者等の方々による基調講演及びパネルディスカッションを行うことで、広く一般の方々とともに都市に関する諸問題の解決の糸口を探ることを目的に、都市再生フォーラムを開催しています。

集合住宅歴史館(東京都八王子市)の一般公開
環境共生実験ヤードの様子 環境共生実験ヤードの様子

これまでの研究成果や技術力などの社会還元を目的に集合住宅歴史館の一般公開を行っています。

プロジェクト紹介

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