街に、ルネッサンス UR都市機構

未来を照らす(19)俳優 千葉 雄大

URPRESS 2019 vol.56 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


ドラマや映画、舞台など、活躍の場を広げている俳優の千葉雄大さんが、昨年12月からUR賃貸住宅のCMに登場!
海外で刺激を受けた2018年を振り返りながら、30歳になる年の挑戦を伺いました。

ちば・ゆうだい
1989年宮城県多賀城市生まれ。
ファッション誌の専属モデルを経て、2010年『天装戦隊ゴセイジャー』のゴセイレッド役で役者デビュー。16年映画『殿、利息でござる!』に出演し、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。
18年はドラマ『高嶺の花』、『プリティが多すぎる』映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』、『スマホを落としただけなのに』などに出演。12月には、UR賃貸住宅の新キャラクターに。
1月からドラマ『家売るオンナの逆襲』に出演。

UR賃貸住宅の新キャラクターに就任

昨年の12月から、UR賃貸住宅のCMイメージキャラクターを務めさせていただいています。UR賃貸住宅のCMといえば、「URであ~る」というフレーズが印象的で、自分も一視聴者として拝見していたので、その世界に入れるのは、とてもうれしかったですね。

CMの撮影は、15秒、30秒のなかに詰め込むものがたくさんあるので、どう表現したらよりよく伝わるのか、現場で試行錯誤しました。「ハイッ!」というセリフを、何回もパターンを変えて言ってみたり(笑)。伝えたい情報をマイルドに、若い方にも楽しく伝わるCMになったと思いますので、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。

コミュニケーションの大切さを海外で痛感

2018年はフランスやエジプト、アメリカ、中国など、海外にたくさん行かせていただいた1年でした。

印象的だった場所の一つが、ドラマ『プリティが多すぎる』のワールドプレミアで行ったフランスのカンヌです。英語でのスピーチや質疑応答もあってちょっと緊張しましたが、とてもアットホームな雰囲気で、いい経験になりました。

今回参加したのは「MIPCOM」という世界最大級の国際映像コンテンツ見本市で、世界各国の方がさまざまな映像を売買する市場みたいなところです。いま、日本でも多くの海外作品がリメイクされていますが、逆もまたしかりで、本当にたくさんの日本作品が海外でリメイクされていることにも驚きました。特に少女マンガが原作のものは、人気があるようでした。

カンヌはとても小さなまちで、映画祭などの祭典が行われる設備が整っていて、歩いて回るのがとても楽しかったです。地元の食材もおいしくて、海の幸や白ワインを堪能してきました。

カンヌのあとは、ニースなど南仏を少し観光してきました。フランスの人はフランス語じゃなきゃ話してくれない、みたいなイメージがありましたが、お店などに行ってもフランス語で挨拶をすれば、あとは英語でも、すごく親切に聞いてくださいました。「サリュー(こんにちは)」とか「ボンジュール」「ボンソワール」とか、あとは、「メルシー」と言っていれば大丈夫でしたね(笑)。

海外に行って感じたのは、ちゃんと目を見て話すこと、挨拶すること、ぶつかったときは「パードゥン(すみません)」と声をかけることが大切だということ。当たり前のことですが、海外はそういうコミュニケーションの基本が日本よりもきちっとしている気がしました。あ、あとは、なんといっても笑顔が大切ですね(笑)。

11月には、学生時代からの夢だったエジプトに行ってきました。いくつかアラビア語も覚えました。

文化がまったく違うところが面白かったですね。エジプトはイスラム教なので、お祈りの時間になると、アザーンという礼拝の呼びかけのような放送が流れます。仕事は3時に終わって、そのあとは水タバコとチャイでおしゃべりするのが娯楽なんだとか。僕もカフェに行ってチャイを頼んでみました。「砂糖を入れますか」と聞かれたので、普段は入れませんが、文化かなと思って「お願いします」と言ったら、大さじに3杯!(笑)そこにミントを入れて、超甘かったです(笑)。

海外に行く機会が多かったこともあって、英会話を勉強したいと真剣に考えています。海外で会った人ともっと仲良くなりたいのに、言葉ができなくて悔しい思いをしたからです。学生時代から英語は大好きでしたが、英会話に関してはまだまだで。

ふだんから英語を話せる友達や、英語を勉強中の人を見つけて、待ち時間やごはんを食べているときに「ここから英語でしゃべろう」と言って、積極的に英語を使うように心がけています。

平成元年生まれとして公私とも充実した1年に

今年でデビュー10年を迎えます。「転機になった作品は?」と聞かれることも多いんですが、全部の作品に影響を受けているので、一つに絞るのは難しいですね。あえていうなら、デビュー作になった戦隊もの(『天装戦隊ゴセイジャー』)かな。普通の大学生から、特に演技の勉強もせずにこの世界に入ったので、何もわからないところから教えていただきました。いまも、毎回壁にぶち当たりながら演じています。

もともとはものを書いたり、映像を作るのに興味があって、制作側を希望していました。いまも現場では作り手さんの動きを見るのが好きですね。理想としては、役者としてのベースがありつつ、脚本を書いたり、監督など、いろいろできたらいいと思いますが、やるからには、きっちりと勉強期間をもうけてからと思っています。

平成最後の年、僕は30歳になります。平成元年生まれなので、特に感慨深いです。年齢を重ねてできることも増えるけど、できなくなることもあると思うので、いましかできないことは敏感に切り取ってやっていきたいです。

これから挑戦してみたいことは……、まだやったことのない、ラジオのパーソナリティーかな。リスナーさんからのメールにコメントしながら即興で話すのも面白そうだなと。あとは、ミュージカル! 歌は全然ダメなんですけど、できないことをできるようにするのは、すごくやりがいがあると思うんです。

もし、自由な時間があったら? クィーンズイングリッシュに憧れがあるので、イギリスにホームステイしてみたいし、アウトドアやキャンプにも興味があります。それと、いままで家族旅行をあまりしてこなかったので、家族を旅行に連れていってあげたいですね。

家族は宮城県多賀城市に住んでいますが、城跡や史跡が残っていて、海の幸も野菜もおいしいし、温泉もあって、とてもいいところです。宮城県の観光大使「みやぎ絆大使」も務めていますし、年に何回かは地元のイベントにも参加します。いまも帰ると、「大きくなったね」って、言われたり(笑)。親戚がいっぱいいる感覚。落ち着く場所です。

役者としては、求められるものを演じるだけでなく、それに自分の色をつけ、見た人の心や印象に残るようにできたらいいですね。どんな作品もやりがいがあると思いますが、「この役が自分にくるのか」というような意外な役や、社会に何か訴える役、見た人に考える機会を与えられるような前衛的な役もやってみたいです。

この仕事をしていると、一日があっという間だし、一年もあっという間だと感じます。今年は今まで以上に一つひとつの仕事を大切にしたいし、自分の時間も充実させたい。一歩踏み出す気持ちで、いろいろなことにチャレンジしたいですね。

Stylist/澤田美幸、Hair&Make/wani 平山直樹
構成 : 阿部民子、撮影 : 菅野健児

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