岩手震災復興支援本部から(2016年08月)
東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。
2016/8/31
陸前高田市高田地区の中心市街地でショッピングセンターが起工
8月31日(水)、URが陸前高田市から受託して整備中の高田地区で中心市街地の顔となるショッピングセンターの起工式が執り行われました。
陸前高田市は、東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けましたが、高田地区の中心市街地では早期復興のため先行整備エリアとしてかさ上げ工事が進められてきました。 今回の建設地は盛土により海抜約10メートル程度までかさ上げされた中心市街地で初めて建設される施設になります。
今回整備されるショッピングセンターは、市立図書館と一体的に整備される地域交流専門店街からなるA棟、食品スーパー・衣料大型専門店を中心としたB棟、そしてドラッグストアのC棟の3棟からなる中心市街地の核となる施設です。
起工式では、運営事業者から「ここまで来られたのは、官と民との協力によるもの。本日はまだスタートラインに立ったわけではなく、本当の意味でのスタートは来春のオープンのとき。 関係者の皆様には引き続きご支援ご協力いただきたい。」、「街の顔となる施設は中心市街地に絶対に不可欠。店舗を通じて地域への貢献を具現化し、計画的なまちづくりによって魅力ある商店街を作り上げたい。」 と意気込みが語られたほか、戸羽陸前高田市長は「商業者の方々には苦しい状況のなか踏ん張っていただき感謝している。市外からも足を運んでいただけるような魅力的な施設になって欲しい。」と挨拶されました。
ショッピングセンターの整備を皮切りに、今秋には周辺部の個店の整備もスタートすることから、今後ますます中心市街地の復興が本格化します。
ショッピングセンターが開業予定の来春には、新しい陸前高田の姿が現れ始め、震災前以上の賑わいが取り戻されることが期待されています。
URは引き続き陸前高田市の復興事業に全力で取り組んで参ります。