岩手震災復興支援本部から(2014年04月)
東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。
2014/4/20
大船渡市上山(うわやま)地区と平林(たいらばやし)地区で災害公営住宅の内覧会を開催
4月20日(日)、岩手県大船渡市の上山地区と平林地区の災害公営住宅で、入居予定者向けに内覧会が開催されました。
上山地区は、JR大船渡線「大船渡」駅から山側へ10分程度歩いた高台の住宅地の一画にあります。ここに、災害公営住宅として、鉄筋コンクリート造3階建て、11戸の住宅と集会所を建設しました。
間取りの内訳は、1DKが3戸(うち1戸は車いす対応住戸)と2DKが8戸(うち1戸は車いす対応住戸)となっています。
2DKの住宅には和室もあります。(車いす対応住宅にはありません。)
車いす対応住戸では、キッチンや洗面台の仕様を変えています。
内覧会に参加された方は、「図面だとわからなくて不安だったけど、実際に見ることができて安心した」、「やっとできたという感じ。仮設住宅は寒かった。待っていたので入居が楽しみ」などとおっしゃっていました。これからの生活に備え、部屋の寸法を測って行かれる方もいらっしゃいました。
同時に内覧会が行われた平林地区は、大船渡市の中心部から車で20分ほどの末崎(まっさき)町にあります。
この地区でも、災害公営住宅として、鉄筋コンクリート造3階建て、11戸の住宅と集会所を建設しました。
今回内覧会を行った上山地区と平林地区は、来月以降完成する宇津野沢地区(20戸)や赤沢地区(23戸)とともに、設計や仕様を共通化することで早期の建設を実現しました。
2014/4/1
山田町織笠地区で土砂を搬送するためのベルトコンベヤーが稼働
4月1日(火)、岩手県山田町織笠地区で、ベルトコンベヤーが稼働し、始動式典が行われました。
このベルトコンベヤーは、造成中の高台住宅団地から土砂を搬送するために設置しました。
このベルトコンベヤーは延長約150m、幅0.9m、高さ約20mで、1日に2,500m3(10tダンプカー500台分)の土砂を運ぶことができます。
道路が狭く、ダンプカーで土砂を運ぶのが困難なため、ベルトコンベヤーを設置しました。これにより、土砂を安全に、かつ、スピーディーに搬送できます。
また、近隣小学校や住民に配慮して、騒音などの影響が少ない筒状にしています。
式典では、山田町や施工者である山田町CMJVなどの関係者約30名が参加し、安全を祈願する神事を執り行った後、山田町や施工者などの関係者でテープカットと始動スイッチのボタンを押しました。
土砂が勢いよく運ばれてきました。
こうして運ばれてきた土砂を7~8m程度盛って市街地を再生させていきます。
近隣にお住まいの方もこの様子をご覧になっており、「早く住宅が建てられるようなってほしい」と期待されていました。