街に、ルネッサンス UR都市機構

岩手震災復興支援本部から(2015年07月)

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2015/07/21

山田町山田中央団地災害公営住宅建設工事の安全祈願祭

山田町山田中央団地災害公営住宅は、山田町の中心市街地に建設されます。JR山田線陸中山田駅前に位置し、周辺には商業施設の建設も予定されています。

当団地は土地区画整理事業で約3m盛土したところに建設します。
鉄筋コンクリート造6階建てで1DK22戸、2DK91戸、2DKで車いすの方向けの住戸5戸、3DK28戸の合計146戸の災害公営住宅は、山田町内で最大規模となります。 敷地内には、陸中山田駅や周辺に立地する商業・公益施設からの導線に配慮した広場や通路を設けた他、 勾配屋根や白・グレーを基調とした建物でカキなどの養殖が盛んな山田町ならではのイカダをモチーフにした設計にしています。

写真:配置計画<配置計画>
写真:イメージ図1
写真:イメージ図2<イメージ図>
この計画は現時点のものであり、今後変更となる可能性があります。

7月21日(火)、当災害公営住宅建設工事の着工を前に、施工者主催による工事の安全祈願祭を実施しました。

会場の様子<会場の様子>

安全祈願祭を行った後、山田町の佐藤信逸町長が
「新しい山田町の中心市街地に建設される災害公営住宅で、復興の象徴となります。
工事の1日も早い完成を待ち望んでいます。」とあいさつされました。

写真:あいさつされる佐藤町長<あいさつされる佐藤町長>

続いて、URの森本剛岩手震災復興支援本部長が「住まわれる皆様に落ち着いた生活を
送っていただけるよう、地域の交流イベントなども考えながら取り組んで参ります」と
あいさつしました。

写真:あいさつされる森本本部長<あいさつされる森本本部長>

当団地は来年9月に完成の予定です。避難している方々に1日も早くお住まいいただけるよう、住宅建設を進めてまいります。

2015/7/17

釜石市鵜住居(うのすまい)地区で小中学校建設地の見学会

釜石市の鵜住居小学校と釜石東中学校は東日本大震災の津波で全壊したため、 JR山田線鵜住居駅(休止中)西側の山の一部を海抜15~26mまで切って造成したところに新たに建設する計画で、 URは学校建設用地の造成を担っています。

このたび学校を建設土地の一部が完成して釜石市に引き渡し、 17日(金)の午前中に学校建設の安全祈願祭が行われ、関係者ら約70名が参列して工事の安全を祈願しました。

写真:学校建設地を長内(おさない)川の対岸から望む<学校建設地を長内(おさない)川の対岸から望む>
写真:安全祈願祭会場内の様子<安全祈願祭会場内の様子>
写真:野田釜石市長(中央)と鵜住居小学校、釜石東中学校の代表による鍬入れの様子<野田釜石市長(中央)と鵜住居小学校、釜石東中学校の代表による鍬入れの様子>

午後には実際に通うことになる児童・生徒に開校時のイメージを持ってもらうとともに、
地域の復興を実感してもらうべく、鵜住居小学校4・5年生と釜石東中学校1年生の約100名を対象に
現地見学会が行われました。釜石市主催のもと、URは現場の案内を担当しました。

小学生と中学生の2班体制で、まずは新しい学校の模型を見学しました。
学校の模型に興味津々のようで、小学生からは「プールはどこ?」や「体育館すごーい」といった質問や感想がたくさんありました。

写真:学校の模型を見学する小学生たち<学校の模型を見学する小学生たち>

次に、実際に中学校や体育館などが建つ海抜26mの高さでURの職員が復興事業について説明し、復興事業が進む鵜住居地区を俯瞰して新校舎からの眺めを確かめていました。

写真:高台からの眺めを確かめる小学生たちと復興事業を説明するUR職員<高台からの眺めを確かめる小学生たちと復興事業を説明するUR職員>

ちなみに、海抜26mの高台からの眺めはこのような感じです。晴れていれば大槌湾もよく見えます。

写真:海抜26mの高台からの眺め。晴れていれば大槌湾もよく見えます。

続いて、学校建設地を造成するのに活躍した重機を見学し、実際に触れてみました。
鵜住居地区の現場で使われている重機は一般に使われているものよりも大きく、
40tの重ダンプ(公道を走行している大型ダンプは10t)などに目を輝かせていました。

写真:バックホウのバケットに入ってみる小学生<バックホウのバケットに入ってみる小学生>
写真:重機に触れてみる中学生<重機に触れてみる中学生>

釜石の将来を担う子どもたちに、現場を見て復興を実感してもらうことができたのではないでしょうか。

2015/7/12

大槌町町方(末広町)地区で災害公営住宅の現場見学会を開催しました

末広町災害公営住宅は、町方地区の土地区画整理事業でかさ上げしたところに建設しており、 来年春の入居を予定しています。完成すると、大槌町の中心市街地である町方地区で初めて完成する住宅で、 復興の象徴的な災害公営住宅となります。そこで、広場や共同の花壇などを設けて、 住民の方々などが集まれる空間を造る計画にしています。

写真:完成イメージ(南東側から)<完成イメージ(南東側から)>

大槌町町方地区末広町で建設中の災害公営住宅の現場見学会が、7月12日(日)に開催されました。
当日は、真夏の暑さとなりましたが、30人を超える方にご参加いただきました。

見学会の前半は、住宅の1階の共有スペースや外構の計画について説明を行い、 住宅敷地内に計画されている共同花壇やシンボルツリーについてのご意見を伺いました。 シンボルツリーについては、「桜は管理が大変になるのではないか。」といった率直なご意見をいただきつつ、 「被災前に桜(ソメイヨシノ)が咲いていた。」ことや「花の持ちがいいこと」「色合いがキレイ」といった意見もあり、 樹種をシダレザクラに決めました。

写真:住宅の計画について説明<住宅の計画について説明>
写真:シンボルツリー(シダレザクラ)のイメージ<シンボルツリー(シダレザクラ)のイメージ>
写真:街の模型を前に質問を受ける職員<街の模型を前に質問を受ける職員>

見学会の後半は、バスで工事中の現場に移動し、集会所や花壇など住民のみなさんで位置や大きさなどを確認しました。 現地を見ると距離感などがよく分かり、「隣接地との間に目隠しになるフェンスのようなものがほしい」というような、 生活を具体的にイメージされた要望が出されました。

工事現場で実際の広さや設備の位置などを説明<工事現場で実際の広さや設備の位置などを説明>

今回出されたご意見を参考にしながら、お住まいになる皆様にとって生活しやすい住宅となるよう、引き続き住宅づくりを進めてまいります。

2015/7/11

大槌町町方(まちかた)地区で復興現地見学会を開催しました

7月11日(土)、大槌町町方地区の復興現地見学会を開催しました。大槌町の中心市街地である町方地区は、全面的な盛土に着手するなど工事が本格化している地区です。当日は天気にも恵まれ、午前・午後の2回の見学会には合わせて30人を超える方にご参加いただきました。

バスに乗って現場へ出発<バスに乗って現場へ出発>

まず、盛土に使われる土の性質や盛土の手順についての説明を行いました。普段は間近で見ることのできない大型重機による盛土工程の実演もあり、参加された方は熱心に見学されていました。

写真:盛土の手順について説明<盛土の手順について説明>
写真:施工実演 重ダンプで運んだ土砂をブルドーザーで敷き均します。<施工実演:重ダンプで運んだ土砂をブルドーザーで敷き均します。>
写真:施工実演 敷き均した土を振動ローラーで締固めます。足に振動が伝わってきます。<施工実演:敷き均した土を振動ローラーで締固めます。足に振動が伝わってきます。>
写真:盛土の締固め状況の確認方法について説明<盛土の締固め状況の確認方法について説明>

再びバスに乗り、バスの車窓から盛土の材料を混ぜ合わせる現場を見学しました。盛土の材料には、「まさ土」と呼ばれる土と、岩を砕いて作られる「岩ズリ(がんずり)」を混ぜ合わせて使用しています。

盛土の材料を混ぜ合わせる様子。まさ土と岩ズリを一層ごとに重ね、ブルドーザーで押し出しながら混ぜます。<盛土の材料を混ぜ合わせる様子。まさ土と岩ズリを一層ごとに重ね、ブルドーザーで押し出しながら混ぜます。>

続いての現場では、宅地の品質管理についての説明を行いました。試験装置を使った地盤調査方法の実演の後、参加者の皆さまにもハンマーで木杭を地面に打ち込んでいただき、宅地の強度を体感していただきました。

写真:試験装置を使った宅地地盤の品質確認について説明<試験装置を使った宅地地盤の品質確認について説明>
写真:木杭を打ち込む参加者の方。地盤が固くて全く入りません。<木杭を打ち込む参加者の方。地盤が固くて全く入りません。>

見学会の最後は大槌川に架ける源水(げんすい)大橋の建設現場をご覧いただきました。「この橋の先はどの道路につながるのか。」という質問が出るなど、自分たちの住む町がこれからどうなっていくのかについて理解を深めていらっしゃいました。

源水大橋の現場見学の様子<源水大橋の現場見学の様子>

見学会終了後、参加された方からは「今日の説明を聞いて、自分がこれから住む土地の盛土と工事の状況がよくわかりました。ケガなどしないよう頑張って下さい。」という激励のお言葉をいただきました。
皆様に安心してお住まいいただけるよう、今後も復興まちづくりを進めてまいります。

参加者の皆さんで記念撮影<参加者の皆さんで記念撮影>

2015/7/4

大槌町寺野臼澤(てらのうすざわ)団地で「まちびらき式」を開催

7月4日(土)、岩手県大槌町で防災集団移転促進事業によって整備している「寺野臼澤団地」の一部が完成し、新たなまちのスタートを祝して「まちびらき式」を開催しました。

まちびらき式会場内の様子<まちびらき式会場内の様子>

寺野臼澤団地は、もともと運動公園だった場所を被災された方のための集団移転先として、大槌町から受託して整備したものです。

寺野臼澤団地概要

面積:約6.4ha
計画戸数:
・戸建住宅約150戸(うち今回完成40戸)
・災害公営住宅27戸(うち今回完成16戸)

※この計画は平成27年7月1日時点のもので、計画が変更になる場合があります。

画像:寺野臼澤団地
写真:寺野臼澤団地の様子。奥の2階建ての建物が災害公営住宅で、手前の盛土部分が戸建住宅用地<寺野臼澤団地の様子。奥の2階建ての建物が災害公営住宅で、手前の盛土部分が戸建住宅用地>

まちびらき式には寺野臼澤団地に住まわれる方など100名を超える方が参加して下さいました。
碇川豊(いかりがわ ゆたか)大槌町長は「関係者の方々や周辺にお住まいの皆様のご協力でここまで来られました。すばらしい大槌をつくりたいという声に応えられるよう、復興を進めて参ります」とあいさつされました。

あいさつされる碇川大槌町長<あいさつされる碇川大槌町長>

続いてUR都市機構の松田秀夫(まつだ ひでお)復興支援統括役が「未だ仮設住宅にお住まいの方もいらっしゃいますので、このまちびらき式を機に復興に向けて一層の事業推進に努めて参ります」とあいさつしました。

あいさつするUR松田復興支援統括役<あいさつするUR松田復興支援統括役>

関係者の方々から挨拶をいただいた後は、くす玉を割って新たなまちの完成を祝いました。

くす玉割をする碇川大槌町長(左から5番目)やUR松田復興支援統括役(左から2番目)ら<くす玉割をする碇川大槌町長(左から5番目)やUR松田復興支援統括役(左から2番目)ら>

それに続いて、地元臼澤鹿子踊(ししおどり)保存会の皆さんが地元の伝統芸能である鹿子踊を披露して下さいました。

記念植樹として桜の木を植え、最後に餅まきを行って完成を祝いました。

餅まきの様子<餅まきの様子>

参加された方の中には、「ようやく家が建てられる」と安心した表情で話されている方もいらっしゃいました。

まちびらき式の後は、寺野臼澤団地内に建設した災害公営住宅の内覧会を行いました。

内覧会の様子<内覧会の様子>

住戸は3DKタイプと4DKタイプの木造2階建ての戸建住宅になっており、内覧会では3DKタイプの住戸をご覧いただきました。
玄関などの木材の一部には地元大槌町産の木材を使用しており、落ち着いた和風住宅になっています。

また、同日午後には新たに住民となる方と以前から寺野臼澤地域にお住まいの方との交流会も行われました。

新たなまちで新たな充実した生活を送っていただきたいですね。

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