岩手震災復興支援本部から(2014年07月)
東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。
2014/7/18
陸前高田市高田地区と今泉地区で住民の方の意向調査を行っています
7月17日(木)から9月15日(月)まで、陸前高田市高田地区と今泉地区の2000名を超える地権者の方々を対象に、意向調査を行っています。
高田地区と今泉地区は、土地区画整理事業などによって高台の造成と被災した市街地のかさ上げをすることで、まちの再生を行います。
今回の意向調査は、地権者の方々ご自身が、まちが再生した後の生活再建をどう行うかをお尋ねするものです。具体的には、高台に移転して住むのか、それともかさ上げした市街地に住むのかといった換地先についての意向や、土地利用をどうされるのかといったことなどについて聞き取りを行っています。
陸前高田市外や岩手県外に避難された方もいらっしゃることから、陸前高田市内の会場(UR陸前高田復興支援事務所)で行っている他、岩手県盛岡市(UR岩手震災復興支援本部)や北上市、一関市、宮城県仙台市や東京都内(新宿アイランドタワー)でも意向調査を行いました。
まだ生活再建のイメージがつかない方もいらっしゃいます。引き続き丁寧に説明していきたいと思います。
2014/7/6
宮古市田老地区で第2回高台見学会を開催しました
7月6日(日)、岩手県宮古市の田老地区で、造成中の高台の見学会を開催しました。
これは、造成が進む田老乙部高台地区の高台を、この高台に移転を希望する方に実際に見ていただき、今後の生活再建に役立ててもらおうと、URとたろうまちづくりJVが開催したものです。
今年の2月に第1回見学会を開催しましたが、今回はそれを大きく上回る約240名の方が参加されました。
まず冒頭に、UR林正宮古復興支援事務所長から、あいさつと高台の切盛土を行う土工事が7割程度進んでいることについての説明がありました。
続いてたろうまちづくりJVの斉藤広工事事務所長が、あいさつと工事内容の説明をしました。
一行はバス2台に分乗して高台の頂上、海抜約83mの配水施設が設置される予定地を目指します。
天気は良かったものの、朝一番の見学会では、あいにく「やませ」の影響で霧が発生していて景色はよく見えませんでしたが、参加された方々は高台からの風景を写真に収めたり工事担当者に質問をしたりして、新しいまちのイメージを膨らませていました。
皆さんどんなまちになるのか、次々に質問をされていました。
新たな住宅地は、下の写真に写っている辺りになります。海抜50m前後のところに段々で宅地を整備していきます。重機が並んでいる辺りは、ほぼ計画高さの海抜50mまで造成が進んでいます。 その下の防潮堤よりも山側のエリアでは、市街地のかさ上げなどを行う土地区画整理事業が行われています。
参加された方からは「前回よりもだいぶ工事が進んだ。新しいまちのイメージが少しずつ湧いてきた」や「今回初めて参加したが、こんなに進んでいて驚いた」といった感想をいただきました。
次は8月のお盆の頃に第3回を開催する予定です。多くの方に見ていただき、新しい生活への期待を膨らませてほしいですね。
2014/7/1
完成した大船渡市赤沢地区災害公営住宅を子どもたちが見学しました
7月1日(火)・2日(水)の2日間、6月下旬に完成した岩手県大船渡市の赤沢地区の災害公営住宅で、子どもたちの見学会を開催しました。
6月27日の宇津野沢(うつのさわ)地区での見学会同様、この住宅も小学校のすぐ近くで建設していたので、工事への協力のお礼のため、復興教育に役立ててもらうとともに、大船渡市の協力も得て開催しました。
7月1日は隣接する大船渡北小学校の3・4年生49名が見学しました。まず災害公営住宅について説明をしました。
説明の後はクイズに答えながら住戸見学です。
おおふなトンは今日も応援しに来てくれました。
20分で問題を解いて回り、答え合わせです。
3・4年生には少し難しかったかな。
なかなか全問正解とまではいかなかったようです。
続いて、翌7月2日(水)には同じく大船渡北小学校の、今度は5・6年生51名を対象に行いました。
おおふなトンは3日間とも応援に来てくれました。
答え合わせをしてみると、さすがは5・6年生。全問正解する班がたくさんありました。
6月27日に行った盛(さかり)小学校も含めて、150名近い児童にURが建設した災害公営住宅を見学してもらいました。
子どもたちからも、「何のために建てているのか初めて知った」や「車いす対応住戸など工夫していて、高齢者にも優しい住宅だと思った」といった感想があがりました。
今後もこうした取り組みを続けて行き、子どもたちにまちづくりへの興味を持ってもらえたらうれしく思います。