街に、ルネッサンス UR都市機構

岩手震災復興支援本部から(2016年12月)

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2016/12/8

釜石市鵜住居(うのすまい)地区災害公営住宅で竣工式開催

12月8日(木)、URが釜石市から要請を受けて建設した集合住宅タイプの災害公営住宅
1棟32戸と戸建てタイプの災害公営住宅14戸の竣工式を開催しました。

当該災害公営住宅は、釜石市から受託して整備中の鵜住居地区土地区画整理事業地内に位置しており、土地区画整理事業によって盛土された土地に初めて完成した災害公営住宅です。

集合住宅タイプの災害公営住宅は鉄骨造5階建て、1LDK25戸・2LDK7戸の合計32戸の集合住宅で、新たなまちの中心となる将来整備される駅前とのつながりや、新しく完成する学校とのつながりを考慮し、交差点に面して鉄骨造平屋建ての集会施設を配置しています。

<完成した集合住宅タイプの災害公営住宅(奥)と戸建てタイプの災害公営住宅(手前)>
<交差点から集合住宅タイプの災害公営住宅を望む(左手前が集会施設)>

竣工式では釜石市の野田武則市長が「地域の皆様からの要望を反映させた素晴らしい集会施設ができた。ここを鵜住居地区の拠点として、引き続き鵜住居地区の皆様と連携しながら一刻も早い復興と復興後のまちづくりを進めていきたい。」とあいさつされました。

<あいさつされる野田市長>

続いて、UR岩手震災復興支援本部の森本剛本部長が「やっと鵜住居地区で初めての災害公営住宅を完成させることができた。入居される皆さまには新しい住宅で落ち着いた生活を取り戻していただき、これからの釜石の復興、鵜住居の復興に向けて皆さんで手を取り合って進んでいただきたい。」とあいさつしました。

<あいさつするUR森本本部長>

その後、出席者の皆様にURから建物概要を説明し、鍵のレプリカの引渡しを行いました。

<建物概要説明の様子>
<森本本部長から野田市長に鍵のレプリカを手渡しました>

式典後には虎舞と餅まきで住宅の完成を祝い、その後一般市民の皆様の希望者向けに内覧会も実施しました。

<鵜住居青年会による虎舞の披露>
<内覧会の様子>

集合住宅タイプの各住戸には玄関脇にベンチを設置しています。玄関とキッチン脇には窓を設け、住戸内の明かりが廊下にほのかに漏れることで生活の気配が感じ取れるような造りとなっています。

<玄関脇にベンチが設けられ、明かり窓も設置されています>

戸建てタイプの各住戸は玄関扉には引戸を採用しました。また、洗面所とトイレを連続して配置し、扉を取払うと将来介護にも対応できる造りになっています。

<引戸の玄関>
<連続して配置されたトイレと洗面所>

当該住宅では、平成28年12月10日から順次入居が可能となっています。

国道45号線を挟んだ反対側の高台では来春の開校に向けて小中学校の整備が進んでいます。また、地区の南側には、来春の完成に向けてURが整備する災害公営住宅(集合住宅タイプ)の建築も進んでおり、鵜住居地区の新しい姿が見え始めてきました。

<整備が進む学校等>
<URが整備している災害公営住宅>

URは引き続き釜石市の復興事業に全力で取り組んで参ります。

2016/12/2

大船渡地区津波防災拠点施設等が起工

12月2日(金)、URが大船渡市から受託して復興まちづくりを進める大船渡地区津波復興拠点整備事業の津波防災拠点施設等建設工事の建設地で安全祈願祭が執り行われました。

建設地は、URが大船渡市から受託して整備中の大船渡駅周辺地区土地区画整理事業地内に位置し、大船渡線BRT大船渡駅の駅前ロータリーに面する中心市街地です。

<建設地(写真中央)を望む>
<駅前ロータリー(右側)に面する建設地>

URでは、津波からの防災性を高めるとともに、復興を先導する拠点となる市街地を形成するため「大船渡地区津波復興拠点整備事業」を大船渡市から受託して進めて来ましたが、今回、その区域内において津波防災拠点施設等が着工することとなりました。
当施設は鉄筋コンクリート造3階建てで、津波発生時に逃げ遅れた方々の一時的な避難場所としての機能を有しており、平常時には広く市民の皆様に開放され人や活動をつなげる交流の場として市民活動の中心となっていく施設です。

<津波防災拠点施設等の模型>

安全祈願祭の後、事業主である大船渡市の戸田公明市長が「新しく形成されたまちづくり会社である株式会社キャッセン大船渡をはじめとした地元商業者の皆様と官民で連携を図りながら、三陸の地に輝き、躍動するまち大船渡の中心として、そして気仙地域の中心として末永く市民の皆様に愛され、賑わいのあるエリアを目指して取組を進めて参ります。」とあいさつされました。

<あいさつされる戸田大船渡市長>

続いて、事業受託者であり当工事の発注者であるUR岩手震災復興支援本部の森本本部長が「大船渡市では、URが建設した全ての災害公営住宅がこの夏に完成し、建物建設という意味では当施設が最後の受託となる。これまでの総仕上げであり、きちんとした建物を整備し、大船渡市に引き渡したい。」とあいさつしました。

<あいさつするUR森本本部長>

大船渡市では、今年3月に駅前交通広場の一般供用開始にあわせ第1期まちびらきが開催されました。また、今年10月には市内における全25地区801戸(うちUR整備分は14地区227戸)の災害公営住宅の整備が完了し、復興の課題である住まいの再建においても一つの大きな節目を迎えました。

<大船渡市においてUR整備分の災害公営住宅として最後の完成となった市営住宅野々田アパート(平成28年7月完成)>

また、大船渡地区津波復興拠点整備事業区域では、今年3月にホテル、4~6月には大型ショッピングセンターが開業し、9月~10月にかけて3区画で商店街の建築工事が始まり、加速度的に復興が進んでいます。

<今年4月に開業したホームセンター(手前)と6月に開業したスーパー(奥)>

当施設は平成30年3月の完成予定で、周辺施設との相乗効果により賑わい創出の拠点となり、大船渡市の復興の象徴となることが期待されます

URは引き続き大船渡市の復興事業に全力で取り組んで参ります。

≪参考≫津波防災拠点施設等の概要
事業主 : 大船渡市
事業受託者 : UR都市機構
工事受注者 : 東急建設・明和土木 特定建設工事共同企業体
構造 : 鉄筋コンクリート造3階建
敷地面積 : 5,648m²
室内床面積 : 1,842m²
多目的広場 : 2,125m²

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