岩手震災復興支援本部から(2014年11月)
東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。
2014/11/16
大槌町大ケ口一丁目町営住宅で植栽イベントを実施
11月16日(日)、岩手県大槌町の大ケ口一丁目町営住宅で、住民の方などと一緒に花を植えるイベントを開催しました。大ケ口一丁目町営住宅は、URが建設し、昨年8月に大槌町とURの両方にとって初めての完成となった災害公営住宅です。
このイベントはUR岩手震災復興支援本部の若手職員によるソフト支援プロジェクトの第1弾として行ったもので、住民の方々の交流促進を目的として開催しました。
当日は住民の方々や町職員の方など約30人が参加しました。
まずはプランターにマリーゴールドなどの花やチューリップなどの球根を植えていきます。このプランターと土、肥料は公益財団法人都市緑化機構が行う「東日本大震災被災地への花・みどりの提供」事業により提供されたものです。
日頃、お庭を手入れされているからか皆さん慣れていらっしゃるようで、花植えもあっという間に終わってしまいました。
植えたプランターをみんなで運んで広場に配置して全作業終了です。
これで春には広場も花で彩られることでしょう。
花植えが終わった後は集会所に集まって皆さんで“お茶っこ”をしました。
“お茶っこ”は、私たちが花を植えている間に住民の方々がこうして準備して下さり、おにぎりなども作っていただき、お昼ご飯になりました。ごちそうさまでした。
さて、今回植えた花ですが、陸前高田市の高田町森の前地区にあり、住民の方やボランティアの方などが大切に育ててきた「陸前高田 ちっちゃな花畑」からいただいたものです。
この花畑は、陸前高田の被災した市街地にあって、かさ上げ工事に伴い今月で姿を消すことになります。そこで、両方の復興事業に関わるURが花を一旦譲り受けて今回のイベントで植えてもらいました。
大槌町大ケ口の住民の方々に喜んでいただくことができ、また、陸前高田の花畑を管理されている方にも「よかったね」と言っていただきました。
こうした取り組みを通じて住民の方々の交流が盛んになり、新たなコミュニティーでの活動がますます活発になるといいですね。