岩手震災復興支援本部から(2013年08月)
東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。
2013/08/29
大槌町及びUR都市機構で初の災害公営住宅が完成~竣工式典を開催~
大槌町から要請を受けて建設してきました大槌町大ケ口地区の災害公営住宅が竣工を迎え、8月29日(木)に竣工記念式典を開催しました。
URが被災3県で建設を進めている災害公営住宅で初めての竣工となりました。
また、大槌町においても吉里吉里地区とともに初めて竣工した災害公営住宅です。
木造長屋形式1~2階建て12棟70戸の住宅と、交流の場として集会所やコミュニティ広場を建設しました。
主催である大槌町とUR都市機構の他、災害公営住宅建設にあたって支援をいただいた台湾赤十字組織や入居者代表の方など約100名の方々に参列いただきました。
碇川町長からは「台湾赤十字組織から多大な支援をいただき、また、URからは復興の全面的な支援を受けてここまで来られたことに感謝します。まだ復興の道は長いので、今後ともよろしくお願いします。」と挨拶されました。
これに対して上西理事長は、「ようやく復興の足音をお届けすることができました。いまだ仮設住宅にお住まいの方のためにも、引き続き大槌町の復興まちづくりを全力で支援してまいります。」と意志を表明しました。
出席された来賓の方々からも「災害公営住宅の竣工は大変喜ばしいことです。復興がさらに加速し、被災された方の生活再建が進むことを願います。」とお言葉をいただきました。
挨拶のあとは、まちびらきとしてテープカットを行いました。
テープカットの後は、鍵の引渡しを行いました。
テープカットの後は、鍵の引渡しを行いました。
テープカットの後、災害公営住宅建設にあたって台湾赤十字組織の方に支援いただいたことを記念した石碑の除幕を行いました。
明日30日(金)から入居が始まります。
2013/8/18
大槌町大ケ口(おがくち)地区災害公営住宅内覧会を開催
8月17日(土)・18日(日)の2日間にわたり、URが大槌町から要請を受けて建設している大ケ口地区災害公営住宅の内覧会が開催されました。
この住宅は、被災した大槌町にとって、また、建設したURにとって、初めて完成する災害公営住宅です。
内覧会には、非常に暑い中にもかかわらず、両日合わせて665人もの方が訪れ、完成した住戸内を見学されました。
大ケ口地区災害公営住宅は、木造長屋1~2階建てで、1DK~4DKの住戸70戸の住宅12棟と集会所1棟を建設しました。
大ケ口地区災害公営住宅は、柱や梁などに地元産木材を多く活用しており、木材の約6割は大槌町産の木材を使用しています。
車いす対応住戸も4戸あり、玄関までスロープを設置したり、玄関扉を引戸にしたりと工夫しています
入居が予定される方以外にも住戸を見に来られた方もおられ、今後の生活再建の参考にされていました。
来場された方からは、「木造の雰囲気が良かった」、「思ったよりも広く住みやすいと思った」、などの感想が寄せられました。
この後、8月29日(木)に現地で竣工記念式典を行い、翌30日(金)から鍵の引渡しと入居が始まります。
2013/8/7
陸前高田市高田地区
岩手県庁のある盛岡から約110キロの陸前高田市は東日本大震災で市役所を含めて大きな被害を受けました。
かつては日本の渚百選にも選ばれた高田松原がありましたが津波で流され、たった一本残った松の木が「奇跡の一本松」として復元されたことは記憶に新しいと思います。
高田地区は、土地区画整理事業によって高台に宅地を整備し、JR大船渡線より北側(山側)を平均約T.P.※10~12mにまで嵩上げする計画です。また、JR大船渡線より海側は農地や防災メモリアル公園等として整備される予定です。(※T.P.;東京湾平均海面)
すでに工事に着手しており、現在は高台の造成を行っています。
復興を願う高田地区で、毎年8月7日に行われているのが「うごく七夕まつり」です。各地区が山車を飾ってまちを練り歩きます。
夜になると灯が燈った山車はとても幻想的です。
津波で山車が流された地区もありましたが、今年復活した地区もあるようです。祭りを通じてコミュニティの固い絆や復興への想いが感じられました。