街に、ルネッサンス UR都市機構

岩手震災復興支援本部から(2016年09月)

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2016/9/25

陸前高田市高田地区の高台3東工区を引渡し

9月25日(日)、URが陸前高田市から受託して整備中の高田地区の高台3の東工区の宅地を住宅再建される地権者の方々に引き渡しました。
8~9月にかけて台風などで天候が悪い日が続いておりましたが、当日は晴天に恵まれ絶好の引渡し日和となりました。

<高田地区土地利用計画図>
<完成した高台(3)東工区>

高台(3)では山林を造成し、海抜約35mの高さのところに宅地や公園などを整備しています。地権者の方々の意向を伺いながら換地設計を検討し、仮換地指定を行ってきました。このうち、東工区の宅地が概ね完成したことから、地権者63名の方々に81区画の宅地を引き渡しました。
引渡し会では、陸前高田市の熊谷復興局長が「大変お待たせしてしまったが、いよいよ皆様方に新しい土地を引き渡すことができるようになりました。皆様方の家や地域が一日も早く成り立つよう引き続き協力してまいります。」などとあいさつをされ、URの職員も地権者の方々に概要の説明を行いました。

<引渡し前に概要説明するURの職員(中央)>

その後、現地に移動し、造成の状況、敷地境界杭の設置状況、敷地出入口位置、水道管・汚水桝の設置状況等を地権者ご自身の目でご確認いただきました。
現地では隣り合う地権者の方同士あいさつをされていたり、早速ご近所付き合いがスタートしていました。また、翌日から住宅建築が可能となるため、住宅業者と一緒に確認に来られている方もいらっしゃいました。

<現地で引渡し画地の説明を行うURの職員(右)>

これまで高田地区では、平成27年11月から高台2の引渡しが開始され、以降高台2では再建が進んでいます。

<住宅再建が進む高台2を望む>

また、中心市街地のかさ上げエリアでは大型商業施設が先日着工し来春には開業する予定です。今後は高台5の県立高田病院用地の引渡しが今冬に、高台4の引渡しが来春に予定されています。

URは引き続き陸前高田市の復興事業に全力で取り組んでまいります。

2016/9/24

山田町最大の災害公営住宅で内覧会開催

9月24日(土)・25日(日)、URが山田町の要請を受けて整備する山田中央団地で入居を希望者される方向けに内覧会が開催されました。

<完成した山田中央団地>

山田中央団地は山田町では最大の災害公営住宅です。鉄筋コンクリート造6階建て(一部5階建て)、型式は1DK、2DK、3DKおよび車いす対応2DKの4種類、総戸数は146戸の共同住宅です。

当該団地は山田町の中心市街地に位置しており、陸中山田駅(現在は休止中)や周辺に立地予定の商業・公益施設からの動線に配慮した広場や通路を設けるなど、設計にあたっては、「まちのわ」「すまいのわ」「ひとのわ」の3つの「わ」からなる「やまだのわ」をコンセプトに計画しました。

<コンセプト ~やまだのわ~>
<住棟に囲まれた広場と通路>

内覧会には入居希望者や近隣にお住まいの方など2日間で367名が来場され、UR職員が実際のお部屋のご案内をしました。 来場者からは「山田湾の花火大会もよく見えそうね。」といった声や、実際に湯船に入って足を伸ばして「お風呂が広くてゆっくりできそう。」などの新居への期待が感じられる声が上がっていました。 また、設備の使用方法を説明するUR職員の声には真剣に耳を傾けていました。

<UR職員の説明に耳を傾ける来場者>
<C棟6階住戸から望む山田湾>

当該住宅では平成28年12月から入居が始まる予定です。

今後、11月には当該団地の近くに地元事業者が手掛ける共同店舗棟のオープンが予定されるなど、山田町の中心市街地の姿が見え始めてきました。

<C棟6階共用廊下から望む建設中の共同店舗>

URは引き続き山田町の復興事業に全力で取り組んでまいります。

2016/9/4

山田町織笠地区で「復興記念きずなまつり」開催

9月4日(日)、URが山田町から受託して整備中の織笠地区の事業完了を記念して「復興記念きずなまつり」が開催されました。

織笠地区では、平成27年度までに宅地が完成し、引渡しも完了していることから、以降再建が進んできました。 URが受託した災害公営住宅(戸建22戸)も平成27年12月に完成し引渡も完了いたしました。

このような中、復興事業としても概ね完了したことから、山田町、地区の自治会組織(織笠地区コミュニティ推進協議会)、 UR、CMJVの四者で協議し、地区の復興を広くお披露目するため開催されたものです。

<再建が進む織笠地区(高台)の様子>
<URが建設した災害公営住宅の織笠跡浜団地>

第1部の記念式典においては、台風10号の被災者等の追悼を念頭に出席を見合わせた山田町長に代わり、 URの才田山田震災復興支援事務所長が四者を代表して「着工から3か年で全宅地を完成させることができ、 関係者の皆様の多大なご理解ご協力にお礼申し上げます。 また、希望に満ちた新しい生活を迎えられ、早期にコミュニティ形成を築かれることを祈念いたします。」 と事業完了の報告とあいさつを行うとともに、山田町長からの当地区の発展を願うとのメッセージが読み上げられました。 その後、URとCMJVに、織笠保育園の園児さんから感謝状と金メダルの贈呈がありました。

<織笠保育園の園児さんから感謝状と金メダルをいただいたUR才田所長(右)>
<参加者全員で記念撮影>

最後にテープカットで整備が完了した新たな織笠地区の門出を祝いました。

<テープカットをするUR才田所長(中央)ら>

テープカット後には、第2部の会場となる織笠小学校校庭に移動して、 織笠地区の方々が主体となった「復興記念きずなまつり」が開催され、餅まきや織笠保育園の園児さんや織笠小学校の生徒さんによる可愛らしい演舞などが行われた他、 地元で獲れた食材を使った屋台が出るなど、参加者全員で織笠地区整備完了の喜びを分かち合い、笑顔があふれるイベントとなりました。

<織笠保育園の園児さんによる織笠太鼓>
<織笠小学校の生徒さんによるよさこいソーラン>
<山田町で獲れた海産物焼き>

山田町では、9月1日(木)に県立山田病院が開業しました。 9月末にはURが岩手県で整備する災害公営住宅としては最大規模の山田中央団地が完成する予定です。 また、10月には町の中心市街地の共同店舗のオープンを予定しており、大沢地区でも完成イベントが企画されているなど、 山田町は一歩一歩復興への歩みを着実に進めています。

<完成間近の山田中央団地>

URは引き続き山田町の復興事業に全力で取り組んでまいります。

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