街に、ルネッサンス UR都市機構

【特集】URの「リ・デザイン」セレクション

URPRESS 2020 vol.62 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

SDGsのアイコン画像


団地の価値向上を目指して
URの「リ・デザイン」セレクション

団地に住む皆さんの利便性や、団地の機能性の向上を図る環境整備工事、
コンセプトや色彩計画に沿った住棟リノベーションなどによって
美しく変身を遂げたURの団地を6カ所ご紹介しよう。

本郷真砂アーバンハイツ

文化のまち「文京区本郷」にふさわしい
ノスタルジックモダンをまとう

江戸小紋をイメージさせる意匠の採用など、文化のまち・本郷になじむ"ノスタルジックモダン"デザインをコンセプトに改修を実施。グレード感がアップした。オートロックや宅配ボックス、モニター付きインターホンを設置し、利便性も向上した。

メインエントランスへの動線にスロープを新設してバリアフリー化。エントランスの視認性もアップさせた。ケヤキの周囲にはベンチも設置。団地全体をオートロック化した。
メインエントランス正面のアクセントウォール。ゆるやかに空間を分け、ユニバーサル照明で背後から照らす。
玄関扉を木調に交換、モニター付きインターホンを設置した。
  • ノスタルジックモダンのイメージはこんな所にも。

  • 各棟のサブエントランスの駐輪スペースを整理。ルーバーを設置して空間を演出。

  • 団地のサインは、“文化のまち”からペン先のイメージ。

アルビス前原(千葉県船橋市)

イチョウの葉をモチーフに
団地全体をブランディング

ケヤキ並木との調和をはかり、「まちとつながる暮らし」をコンセプトに改修を実施。団地建設時にあったイチョウ並木の葉をモチーフにしたサインシステムをつくり、8棟のエントランスごとに色を変えて棟番号を掲示。ここに住む皆さんに愛着をもってもらえる工夫をデザインに取り入れた。

団地建設時にここにあったイチョウ並木。その葉をモチーフにしたサインシステムを棟番号、階数表示に使用。駐輪場のピクトサインもつくり、団地全体をブランディング。
周囲のケヤキ並木と調和し、まちとのつながりを感じさせる外装色彩計画によって、外壁は2色相でまとめた。
エレベーター扉は銘木調のシートでデザインの一体感を図る。
一部の住棟でエントランスに自動ドアを設置。フロント空間をスタイリッシュに変更。
エントランスには銘木調のルーバーを採用。外部の光をやわらかく建物内に取り込む。
開口部を広げてサッシを新設。エントランスは明るい空間に変わり、集合ポストも壁付から自立式に変身。

朝霞浜崎団地(埼玉県朝霞市)

豊かな森へと変身させたデザインの力

複数のデザイナーやアーティストとの協働で、「アーバン フォレスト/団地は森」のコンセプトをトータルにデザイン。住棟ファサードをはじめ、共用部を重点的に改修した。住棟を大きな森に見立て、各階にフロアカラーを設定して森の動植物のグラフィックを配置した。

鉄骨むき出しの落下防止庇をレースフェンスに替え、エントランスのゲートに。周囲には植栽を配した。レースフェンスは夜間、ライトアップされて別の表情を見せてくれる。
1号棟通り抜け通路も明るく変身。
エントランスホールの壁には、森をイメージさせる動植物のグラフィックが配されている。
集合郵便受けはアイランド型に変更、壁面の一部は黒板塗装にしてコミュニケーションの一助に。
住棟の壁面は、遠くからも視認できる美しいグラデーション。この色が各フロアのテーマカラーになっている。
エレベーターホールを彩るグラフィック。居住者から愛される団地を目指した。

豊成団地(名古屋市中川区)

住棟と屋外空間の一体デザインで美しさをプラス

周辺が再開発により新たな街に変貌するのに合わせ、地区のフラッグシップにふさわしい住宅を目指して再生。住棟外壁を明るいアースカラーに替え、共用部分や屋外空間も、デザインや素材を統一しながら総合的に改修。住棟妻側壁面や団地内の樹木をライトアップすることで、団地の安全・安心に美しさもプラスした。

古びた印象を与えていた外壁を、周辺環境ともなじみやすいアースカラー系に刷新し、新たな団地のイメージをつくりだす。
景石(景観を整えるための石)の照明を変更、団地内に夜間も魅力的な空間が生まれた。
住棟を印象づけるライトアップ。
屋外のLED照明を電球色に統一し、落ち着きと品格のある環境に。樹木をライトアップして、夜間の景観と安全性を同時にアップ。
エントランスはオートロックにしてセキュリティを向上。間接照明や荷物置台などの設置で、ワンランクアップの空間演出を目指した。

香里団地(大阪府枚方市)

設計段階から住民参加で築いたコミュニティーガーデン

エレベーター設置工事を機に、お住まいの皆さんが集える庭と共用空間づくりがスタート。エレベーター利用者が必ず通る前庭と建物裏手にガーデンをつくり、皆でお花の世話を始めた。団地の棟番号から「デゴイチプロジェクト」と名付けられた取り組みは、コミュニティーデザインによって人と人をつなぎ、今も住民の新しいつながりを生み出している。

D51棟のエントランスに向かう空間は、鉄製の柵を廃し、ゆるやかにカーブした小道の左右に四季折々の宿根草が楽しめるガーデンに。
バス停から団地に向かう入口には「ウェルカムガーデン」をつくり、地域とつながるオープンな空間を形成した。
ピロティをエントランスに改修。
エントランス横にはハーブガーデンと、一休みできるロングベンチを設置。
エントランス前のスペースは、住民同士のイベント会場にも。コロナ禍においては、自主的にラジオ体操も行われている。
エントランスは園芸講座など住民が自ら楽しみ集える場所となっている。

もりつね団地(北九州市小倉南区)

森の緑と青空を引き立たせる団地は白いキャンバス

白を基調としたMUJI×UR住戸の改修イメージを共用部まで広げて、団地全体の美観をアップ。住棟を白いキャンバスに見立て、団地の緑と青い空を引き立たせた。団地のロゴや住棟番号などのサインを意匠性・視認性の高いものに変更。階段室のサインパネルをライトアップするなど、エントランス回りの安全性と利便性の向上を図った。

エントランスには号棟と、各階段室の対象号室がわかるサイン入り雨除けスクリーンを設置。照明と荷物置台も新設され、安全性と利用しやすさを向上。
屋外サインを改修し、フォントを統一して美観性・視認性を向上。
住棟の“白いキャンバス”が背景となり、団地内のさまざまな素材が主役となるコンセプトで改修。
周囲の木々の緑、空の青とマッチした白い団地棟。
すべてを壊すのではなく、使えるものは残す改修。既存の素材を生かしつつイメージアップを図った。
エントランスの照明も新設し、明るく安全な団地に変わった。

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