特集 団地から始まっています! 新たなミクストコミュニティづくり

多様な世代が暮らしやすいまち
団地ならできる
子どもや若者、子育て世代、中高年、高齢者……、コミュニティーとは本来、さまざまな世代が共生して成り立つもの。UR都市機構では今、多様な世代がいきいきと暮らし続けられる住まい・まちづくりを目指す「ミクストコミュニティ」に取り組んでいる。
そのひとつは、高齢者にとって使いやすく安全な住まいや健康維持に役立つ環境づくりなどの推進だ。現在政府が進めている、医療や看護、介護、生活支援サービスなどが連携して在宅を基本に生活する「地域包括ケアシステム」に沿い、地域で不足している施設の誘致や連携のバックアップなどにUR都市機構として積極的に関わっている。特に昭和40年代~50年代前半に大量に供給した大規模団地は地域に占めるボリュームが大きく、それだけに他より速く高齢化対策に取り組むことで、モデルケースになりうる場だ。




「地域のために団地をいかに活用できるか。まずは自治体とともに医療や看護、介護サービスの当事者や自治会、NPO法人などと話し合いを重ねていくなかで、各地域の事情に応じてUR都市機構が担える役割を果たしていきたいです」
ミクストコミュニティを進めるUR都市機構ウェルフェア推進事業部のチームリーダー、間瀬昭一は言う。
併せて、デザイン性の高い住戸へのリノベーションや、保育園や子育てサロンの設置、子どものいる世帯への家賃割引など、若い人たちや子育て世代に魅力的な住環境づくりを進めている。
「子どもから高齢者まで、いきいきとつながりながら暮らせる、優しい団地づくりを目指します」
UR都市機構ウェルフェア研究室長であり、在宅ケアの専門家でもある川上由里子も意欲的だ。
団地は共生や共助の可能性を秘めた場。団地の潜在的な力が地域に果たす役割は大きく、UR都市機構のミクストコミュニティの取り組みに注目と期待が寄せられている。
【西上原三千代=文、平野光良、佐藤慎吾=撮影】
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