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【特集】環状第二号線新橋・虎ノ門周辺地区日比谷線新駅整備事業

URPRESS 2020 vol.61 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

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まちと一体となる地下鉄新駅の整備に挑む!
周辺の開発事業との密な調整が求められるなか、URは事業主体として、設計・工事を担う東京メトロとタッグを組み、新駅整備を推進している。
6月、「虎ノ門ヒルズ駅」が誕生する。

工事中の「虎ノ門ヒルズ駅」のホーム。2019年8月撮影。

日比谷線全線開業以来56年ぶりの新駅誕生

1964年、前回の東京オリンピック開催年に全線開通した地下鉄日比谷線(東京メトロ日比谷線)に、今年6月、新駅が誕生する。その名も「虎ノ門ヒルズ駅」。駅周辺には複数の高層ビルの建設が進んでおり、臨海副都心方面につながるBRT(バス高速輸送システム)のターミナルもできるなど、大規模な都市再編が行われている。国際的なビジネス・交流拠点へと変貌を遂げつつある新橋・虎ノ門地区の玄関口として、新駅は大きな役割を担うことになる。

URは新駅整備の事業主体として、設計・工事を担う東京メトロおよび周辺開発事業者との連携を図りつつ、この大規模プロジェクトを進めている。

およそ50年前に完成した構造物である日比谷線の直下を掘削して建造物を新設するため、既設建造物に影響を与えない工法を採用した。2020年2月撮影。
都市の地下には様々なライフラインが埋まっている。管が落ちないように吊る作業は主に人の手で行う。 2019年8月撮影。

地下鉄工事は掘ってみないとわからない

新駅設置工事でもっとも難しかったのは、1日123万人という日比谷線の利用者に影響を与えずに工事を進めることだった。それに加えて、掘削が進む現場の真上を通る国道1号と環状2号線の流れも止めるわけにはいかない。工事範囲の上部を鉄製のパネルで覆い、車両の通行を担保しながらの工事だった。東京メトロの郡山さんは言う。

「日比谷線に影響が出る工程は、電車が止まった後の深夜1時から4時の間に線路を閉鎖して行いました。また、都市の地下の特徴として上下水道、ガス、電話、電気などのライフラインが埋まっており、掘削によりそれらが落ちないように、吊りながら工事をする必要もあります」

地下鉄工事では掘ってみないとわからないことが当たり前のようにあり、そのことが工期や予算に影響を与える。それは地上の工事にはない特徴だ。

その特殊性を含めて、新駅整備について、様々な関係者に説明して調整し、各関係者の理解を得て事業を進めていくのはURの大切な役割だ。

東京メトロ改良建設部の郡山さん。「URさんとの仕事は、互いに学ぶことが多いと感じている」と語る。
「虎ノ門ヒルズ駅」付近のイメージ。バスターミナル、銀座線虎ノ門駅と新駅とが地下歩行者通路で接続し、交通拠点として機能する。
最終完成時には地下2階コンコースと、今後再開発事業で整備される駅広場がつながり、駅とまちが一体となる。

公共性の高い事業にURの力が活きる

「私たちURは再開発事業等によるまちづくりに関しては様々な経験がありますが、地下鉄駅工事の経験はありません。今回、東京メトロさんをパートナーとして事業を進めることができたのは、今後に活きる大きな経験になったと思います」とURの川田浩史は言う。

「虎ノ門ヒルズ駅」が開業した後は、周辺に誕生する新しいビルとの接続工事が待っている。たくさんの企業と人が様々な立場で関わりながら、今後10年で虎ノ門エリアは大きく様変わりするだろう。

「複数プロジェクトが林立する中、新駅整備のような、みなに求められる公共性の高い事業こそURの力を発揮できる。これからもエリア全体を支えるような事業に関わっていけたらと思います」と川田は語る。

エリアの活性化を見すえて日々整備が進む虎ノ門エリア。国際競争拠点として、「虎ノ門」が世界の都市と肩を並べる日も近い。

新駅整備事業を担当するURの川田。新駅が今後のエリアの発展に寄与していくことを願っている。
交通量の多い虎ノ門の地下で工事は着々と進む。中央は虎ノ門ヒルズ。その手前にある茶色の建物が「虎ノ門ヒルズ駅」の入り口になる。
関係者を集めての会議を2週間に1回開催。関係者の調整はURの大切な役割だ。

【牧岡幸代=文、青木 登=撮影】


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