宮城・福島震災復興支援本部から(2016年06月)
2016/6/30
塩竈市営清水沢東住宅3号棟で入居者交流会が開催されました。
6月30日(木)、塩竈市営清水沢東住宅(清水沢地区災害公営住宅)3号棟で入居者交流会が行われました。
この交流会は、塩竈市とURが共催して実施したコミュニティ形成支援の一環で、竣工を9月に控える1、2号棟の入居予定者や地域にお住いの皆さまにも参加いただき交流の機会を設けることで、 新生活を安心に送るための一助とするために企画されました。
交流会では、鍵の引き渡しイベントと記念撮影を行った後、市の長寿社会課や地域にお住いの有志の皆さまによる参加型の出し物で交流を深めた他、 塩竈市社会福祉協議会と北部2地域包括支援センターの皆さまから活動紹介があり、新生活をサポートする方々の存在を知ってもらう機会になりました。
交流会の前には空住戸を集会室として活用する住戸で内覧会が実施されました。
今回入居が始まる3号棟は、鉄筋コンクリート造3階建て計31戸、間取りは1LDK、2DK、2LDK、3DK、3LDKと高齢者や子育て世帯など多様な世帯が入居できるように整備されています。 その他、全戸でオープンキッチンを採用しリビングダイニングと対面するように配置することでコミュニケーションを取りやすくし、 また、バリアフリーへ配慮した設計で上り框(玄関と廊下の接続部分)以外は段差をなくすなど、入居者の皆さまが暮らしやすくなる工夫がされています。
集会所前には地域に開かれた街角広場として、災害時やイベント時の炊出しができるようかまどベンチが設けられており、 各住棟エントランスには、囲炉裏風ベンチが設けられていて、コミュニティを育成する場として計画しています。
入居者交流会の冒頭、佐藤昭(あきら)塩竈市長は「先ほど私も内覧したが、オシャレで素敵な間取りだと感じた。 ご入居いただき、これまでのご苦労を流していただければ大変ありがたい。 また私どもは、ご入居後、地域の中で既存の町内会の方々と仲よく一緒に暮らしていただくため、入居後も皆さまと一緒に汗を流したいと考えている」 と入居後の生活支援についての思いも込めてあいさつされました。
続いて、石橋外史(そとし)UR住宅整備部長が「『人をつなぎ街をつなぐ』を設計のコンセプトに1、2、3号棟計170戸の住宅が閉じてしまわないよう、 周りと繋がるような街づくりをしたいという思いで塩竈市と一緒に進めてきた」と、当住宅の事業概要を説明しました。
災害公営住宅への入居にあたっては、新しい環境で不安を覚える入居者も少なからずいらっしゃるかもしれません。 今日の交流会はそのような不安を新生活への期待に変える、そんな機会になればと感じた一日でした。
URは引き続き、町の中心部の区画整理事業や離半島部における低地部の整備など今年度内の事業完了に向け取り組んでいきます。
2016/6/29
女川町ずい道地区災害公営住宅建設工事が始まりました!
6月29日(水)、女川町ずい道地区災害公営住宅の建設工事の起工式が実施されました。
当地区は、女川町での災害公営住宅整備事業では、運動公園住宅、荒立・大道(1)、駅北地区に続いての4地区目の着工となり、3階建て・6階建ての建物2棟86戸の住宅を平成29年7月に完成を予定しています。
その配置にあたっては、女川湾を臨む良好な眺望を得られる高台に位置する立地特性を活かしたものとしています。
式典で女川町の須田善明(よしあき)町長は、
「当地区は、駅舎や駅前の商業エリアのような内外から多くの注目を集めることができるものと同じように、新しい女川町の核の一つとなる建物だと思っている。女川町は、一つひとつ建物の姿形が表れてきていて、それらがつながり新しい街ができつつある。無事の早期の竣工と無事故・無災害でこの工事が完了されることを願います」と挨拶しました。
続いて、UR宮城・福島震災復興支援本部の佐分(さわけ)本部長は、
「当地区は東西に敷地がわかれている立地条件があるため、団地の一体感を演出する広場を設けた。広場は住民の方や近隣の方にもご活用いただき、コミュニティづくりの一助としていただければと期待している。また、周辺に建設される住宅との関係にも配慮しながら、女川町の中心部を形成するにふさわしい一体感のある景観を生み出すよう、工夫を凝らしたところ。まずは、何よりも安全第一、品質確保、そして一日も早く被災された皆様にご入居いただけるよう全力を尽くす」と述べました。
完成予想図
URは引き続き、女川町の一日も早い復興へ全力で取り組んで参ります。
2016/6/5
かどのわき町内会が発足しました!
6月5日(日)、URが石巻市から被災市街地復興土地区画整理事業を受託し整備をしている
新門脇(しんかどのわき)地区で新たな町内会「かどのわき町内会」が発足しました。
当地区は、東日本大震災前は1,260人が暮らしていましたが、現在は26世帯約70人となっています。
URが整備を進める災害公営住宅151戸(門脇地区)が今秋完成予定、当地区の区画整理事業は今年度中に大部分の宅地完成予定となっており、震災前の五つの町内会を統合し、新たな地域づくりを目指しています。
発足式では、会長に選出された本間英一会長は、「今秋には災害公営住宅も完成し、立派なまちに生まれ変わるが、この地域で200名の犠牲になった方々のことは決して忘れてはならない。
住民一同、これから安心して暮らしやすい地域づくりに向け努力していきたい」とあいさつされました。
石巻市の亀山紘市長は、「震災により地域コミュニティや町内会機能が失われ、いまだに活動が休止状態の地域がある。 そのような中で、強い熱意を持ち、新たな自治会を発足されたことに、心から敬意を表したい。
地区住民が安心して生活するためにも町内会活動などの共助によるつながりやコミュニティが大事。
行政としても自治会を最大限バックアップしていきたい。
これからの活動のご発展を心より願う」とあいさつされました。
続いて、UR石巻復興支援事務所の松原所長は、「平成24年末に門脇の体育館で当地区の都市計画を説明してから3年半経って、 今年の3月末に当地区東側157画地を完成させ、新しいまちの姿をお見せすることができた。 そして今日新しい町内会の発足を迎えたことは感無量。皆様からの「より安心・安全なまち」、 「世界のモデルとなるまち」をつくってほしいとの思いを力に変えて、皆さまのご支援とご協力をいただきながら事業を進めてきた」と話しました。
URは引き続き、石巻市の一日も早い復興へ全力で取り組んで参ります。
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