宮城・福島震災復興支援本部から(2014年12月)
2014/12/26
塩竈市錦町(にしきちょう)地区災害公営住宅にて鍵引渡し式を実施
12月26日(金)、塩竈市錦町地区災害公営住宅が一部竣工し、入居者の方への鍵の引渡し式が開催されました。
錦町地区はJR仙石線の西塩釜駅から徒歩約3分に位置し、URは1号棟19戸(2DK14戸、3DK5戸)、2号棟12戸(1DK8戸、2DK4戸)、3号棟9戸(1DK6戸、2DK6戸)の計3棟40戸の住宅の整備を進めてきました。
このうち、今回の鍵引渡しが実施されたのは、この日完成を迎えた2号棟と3号棟です。1号棟は、平成27年3月下旬の完成を予定しています。
式典で佐藤昭塩竈市長は、「大規模な造成工事が必要となったことなどにより完成が予定より遅くなってしまったが、どうにか年越し前に鍵を引き渡すことができる。みなさんに正月を新たな住居で過ごしてもらうことができ、大変うれしい。この住宅の完成で新たな生活への一歩を踏み出してもらえればと思う」と喜びに満ちたあいさつをされました。
鍵を受け取った入居者代表の森たか子さんは「このような立派な住宅を整備してくれた塩竈市とURへ感謝したい。今後は、入居者、そして地域の方々と一緒に協力してコミュニティーを築いていきたい」と感謝の言葉と今後の生活への抱負を述べられました。
また、式典が行われる前に住宅の内覧会が開催されました。内覧した入居予定者の方々は「待ちに待っていた。仮設住宅に比べて造りがしっかりしていて、安心できる」、「日当たりがよく、暖かそう」、「駅や病院が近くて便利」、「生まれ育った塩竈に戻って来られてうれしい」といった感想を新しい生活への期待に満ち溢れた表情で語ってくださいました。
式典後には、入居者の方々はご自身の鍵の引渡しを受け、それぞれ実際に住む住宅の確認をしていました。中にはこの日に入居する方もおられました。入居代表者の森さんも、寒風沢(さぶさわ)島の仮設住宅を離れ、この日の晩には新しい住宅へ入居して、新生活を開始されるとのことでした。
錦町地区は、駅に近く便利なために入居希望者が多く、応募倍率が約3倍となったことから、今後、近隣地域に錦町東地区という新たな災害公営住宅70戸の整備を予定しています。
URは今後も復興へ向けて鋭意取り組んでまいります。
2014/12/8
女川駅周辺のまちびらきに関する記者発表(女川町・JR東日本)
女川町中心部地区については、URが、女川町から受託により、土地区画整理事業等を進めているところです。
今般、女川町長とJR東日本仙台支社長の共同記者会見が平成26年12月8日に行われ、平成27年3月21日に「女川駅周辺のまちびらき」及び「石巻線の全線運転再開」する旨、記者発表されました。
記者発表内容(平成26年12月8日)
また、まちびらきの際には、記念式典や女川駅に併設される温泉温浴施設の内覧会等が予定されています。
なお、プロムナードや沿道の商業施設等については、平成27年秋の供用開始が予定されています。
2014/12/1
塩竈市浦戸諸島で災害公営住宅の地鎮祭
URは塩竈市において、災害公営住宅の建設を伊保石地区(引渡し済)、錦町地区、そして浦戸諸島の桂島(かつらしま)地区、野々島(ののしま)地区で行っています。それに続いて、このほど浦戸諸島の寒風沢島(さぶさわじま)地区、朴島(ほおじま)地区においても災害公営住宅の建設工事に着手することになり、12月1日(月)に両島で地鎮祭が執り行われました。寒風沢島では11戸、朴島では5戸の木造戸建て災害公営住宅を建設します。
当日はあいにくの雨模様。初めに向かうのは、寒風沢島です。寒風沢島へは塩釜港から出る定期船で向かいます。船には野々島の学校へ通う小中学生と先生方が同乗していました。子どもたちはみな船に乗り込むと、他の乗客一人ひとりに向かって大きな声で「おはようございます!」とあいさつして回ります。朝からすごく清々しい気持ちになります。
船が港を発ってから45分で寒風沢島に到着です。
船着き場から災害公営住宅の建設現場へは徒歩で10分程度です。
地元の方、塩竈市、UR、施工者であるヤマムラ・共和建工建設工事共同企業体により寒風沢島地区の地鎮祭は執り行われました。
寒風沢島での式典終了後、次に渡船で5分の朴島へ向かいます。
朴島地区は船着き場のすぐ目の前です。こちらでも寒風沢島地区同様、地鎮祭が無事に執り行われました。
浦戸諸島で建設する災害公営住宅は、他の地区と比べると、戸数規模では決して多くはありません。しかしながら浦戸地区での工事は、陸路が続いている本土のように何か不足したらすぐに届けられる環境ではなく、ネジの一本から大型重機まで資材等をすべて船で運搬しなければなりません。通常の工事よりも厳しい条件下ではありますが、URとしての腕の見せどころでもあります。徹底した工程管理を行い、一日も早い浦戸諸島の復興に尽力してまいります。
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