【復興地探訪 第5回】岩手県宮古市
ダイナミックな自然と食べ歩きを満喫!
岩手県沿岸部の中央に位置する宮古市は、北に行けば断崖絶壁の海岸段丘が、南に行けば複雑なリアス海岸が続く。国の名勝に指定されている浄土ヶ浜や三王岩、本州最東端の魹(とど)ヶ崎などの景勝地が点在する見所満載の地域だ。
一方、中心市街地には多彩なラーメン屋さんや、宮古名物の瓶ドンを含め新鮮な魚介類が味わえる飲食店が数多くある。見て、食べて、体験して、宮古ならではの夏を楽しもう。
URの宮古市復興支援
信号がなく一方通行なので、停電時も交通を妨げないラウンドアバウト。
田老(たろう)地区と鍬(くわ)ヶ崎・光岸地(こうがんじ)地区の復興市街地整備事業を支援。田老では山側をかさ上げして宅地を整備。鍬ヶ崎・光岸地では海側を産業エリアに、陸側を商業エリアに整備し、住宅は山側に集め、暮らしやすさと防災の両面に配慮した。拡幅した中心市街地と浄土ヶ浜とをつなぐメイン道路にはラウンドアバウトと呼ばれる環状交差点(写真)も配置した。
1.宮古を代表する観光スポット 浄土ヶ浜
「さながら極楽浄土のごとし」と評された浄土ヶ浜は、林立する白い流紋岩の岩肌、緑の松、青い海とのコントラストが見事な景勝地。その絶景を望む浄土ヶ浜レストハウスでは食事や休憩ができる。
TEL:0193-62-1179(浄土ヶ浜レストハウス)
宮古の味をお土産に
宮古のお土産の定番は、いかせんべいとかりんとう。どちらも甘みのなかに塩気があり、懐かしさを感じる優しい味わいだ。まちなかにある咖哩亭のレトルトカレーも隠れた人気の品。いずれも「シートピアなあど」(道の駅みやこ)で購入できる。
●シートピアなあど TEL:0193-71-3100
景色と食事を味わってください
宮古観光文化交流協会 高岩将洋さん
宮古には見所がたくさんありますが、一番のおすすめは浄土ヶ浜。周辺の海は透明度が高く、夏はコバルトブルーに輝きます。青の洞窟遊覧は洞窟に太陽光が入る午前中が特におすすめです。三陸沖に豊かな漁場があるので、宮古は食にも恵まれています。そして時間がゆったり流れています。ふだん暮らしている場所とはひと味違う「異日常」を楽しみに、ぜひいらしてください。
●宮古観光文化交流協会 TEL:0193-62-3534
2.四季折々の海の幸が集結 宮古市魚菜市場
寒流と暖流がぶつかり合う三陸海岸に面した宮古。鮮魚店が集まる魚菜市場には、ウニ、ホヤ、アワビ、カキ、サケ、サンマ、カニなど年間を通して新鮮な海の幸が並ぶ。市場には青果店や精肉店なども入っている。
TEL:0193-62-1521
3.寿司屋で味わう瓶ドン 蛇の目本店
「瓶に詰まった宮古のめぐみをほかほかご飯にまるごとかけて」がコンセプトの瓶ドン。こちらの寿司店の「瓶ドン蛇の目おまかせ(大)」は中・小サイズの瓶2本が付いた豪華御膳。各店のオリジナル瓶ドンを食べ比べるのも楽しい。
TEL:0193-62-1383
4.カフェで知る宮古野菜の魅力 PENCO
ピザやバーガーなどの食事やおいしいコーヒーが味わえるカフェ。「宮古は野菜もおいしいんですよ」とオーナーの伊藤明日香さん。店内には産直野菜の販売コーナーもある。
TEL:0193-65-8822
5.話題のヤギミルクスイーツ&パン パティスリー レ・ド・シェーブル
宮古の森の中で自然放牧されている「しあわせ牧場」のヤギ。そのミルクを使ったスイーツやパンが注目を集めている。日本初のヤギミルク専門菓子店「パティスリー レ・ド・シェーブル」のほか「カフェビストロレドシェーブル」「POST BAKERY」の3店が宮古駅近くにあり、いずれも客足が絶えない。
TEL:0193-65-6682
個性豊かなラーメンの食べ比べ
宮古の市街地にはラーメン屋さんがたくさんある。その理由を地元の人に尋ねても、皆さん「なぜでしょうね?昔から多いんですよ」と。宮古観光文化交流協会発行の「らぁめんマップ」を手に食べ歩きはいかが?
「たらふく」の中華そば 680円
「浄土ヶ浜レストハウス」の浜ラーメン 750円
「ぴかいち亭」のチャーシュー麺 880円
日本の伝統伎 刀鍛冶体験
宮古では珍しい体験ができる。重茂(おもえ)半島にある刀鍛冶工房での見学&鍛錬体験だ。刀匠・辻󠄀和宏さんの説明を聞きながら、日本刀の制作工程を見せてもらう。炭で熱した玉鋼(たまはがね)を冷めないうちに協力して叩く体験は他ではできないもので、迫力満点。見学&体験は1団体8,000円。
問い合わせ:日々旅
TEL:0193-77-3710 miyako.gh@gmail.com
*新型コロナウイルスの感染拡大防止等により、店舗や施設の休業日や営業時間などが変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。
【妹尾和子=文、菅野健児=撮影】
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