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【復興地探訪 第5回】岩手県宮古市

URPRESS 2022 vol.70 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

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岩手県宮古市 ダイナミックな自然と食べ歩きを満喫!

ダイナミックな自然と食べ歩きを満喫!

岩手県沿岸部の中央に位置する宮古市は、北に行けば断崖絶壁の海岸段丘が、南に行けば複雑なリアス海岸が続く。国の名勝に指定されている浄土ヶ浜や三王岩、本州最東端の魹(とど)ヶ崎などの景勝地が点在する見所満載の地域だ。

一方、中心市街地には多彩なラーメン屋さんや、宮古名物の瓶ドンを含め新鮮な魚介類が味わえる飲食店が数多くある。見て、食べて、体験して、宮古ならではの夏を楽しもう。

絶景が広がる浄土ヶ浜。4~10月は自家用車の通行規制があるので要確認。夏場は海水浴客でにぎわう。ウミネコの繁殖地でもある。

URの宮古市復興支援

信号がなく一方通行なので、停電時も交通を妨げないラウンドアバウト。

田老(たろう)地区と鍬(くわ)ヶ崎・光岸地(こうがんじ)地区の復興市街地整備事業を支援。田老では山側をかさ上げして宅地を整備。鍬ヶ崎・光岸地では海側を産業エリアに、陸側を商業エリアに整備し、住宅は山側に集め、暮らしやすさと防災の両面に配慮した。拡幅した中心市街地と浄土ヶ浜とをつなぐメイン道路にはラウンドアバウトと呼ばれる環状交差点(写真)も配置した。

環状交差点の写真

1.宮古を代表する観光スポット 浄土ヶ浜

「さながら極楽浄土のごとし」と評された浄土ヶ浜は、林立する白い流紋岩の岩肌、緑の松、青い海とのコントラストが見事な景勝地。その絶景を望む浄土ヶ浜レストハウスでは食事や休憩ができる。

TEL:0193-62-1179(浄土ヶ浜レストハウス)

さっぱ船(小型船)で「青の洞窟」(八戸穴)遊覧を楽しむこともできる。大人1,500円。
●浄土ヶ浜マリンハウス
TEL:0193-63-1327
浄土ヶ浜レストハウスの人気メニュー「浄土ヶ浜カツカレー」。浄土ヶ浜を模したライスがポイント。1,080円。
浄土ヶ浜周辺の変化に富んだ海岸線が楽しめる遊覧船。7月に新船「宮古うみねこ丸」がデビュー。
浄土ヶ浜ビジターセンターから、浄土ヶ浜レストハウスまで徒歩約15分。海岸沿いに遊歩道が整備されている。
青の洞窟へは、さっぱ船で。船上から間近で見る浄土ヶ浜周辺の流紋岩は迫力がある。

宮古の味をお土産に

宮古のお土産の定番は、いかせんべいとかりんとう。どちらも甘みのなかに塩気があり、懐かしさを感じる優しい味わいだ。まちなかにある咖哩亭のレトルトカレーも隠れた人気の品。いずれも「シートピアなあど」(道の駅みやこ)で購入できる。

●シートピアなあど TEL:0193-71-3100

宮城県石巻市の地図いかせんべい。
田老かりんとう540円(80g入り)。
魚介の加工品もお土産におすすめ。高田魚店では、鮮魚のほか、いかの塩辛や真鱈の子の醤油漬け、塩ウニ、焼きウニなどが購入できる。
●高田魚店
TEL:0193-63-0665
咖哩亭のレトルトカレー各864円。チキン、ビーフ、ポーク、キーマの4種。

景色と食事を味わってください

宮古観光文化交流協会 高岩将洋さん

宮古には見所がたくさんありますが、一番のおすすめは浄土ヶ浜。周辺の海は透明度が高く、夏はコバルトブルーに輝きます。青の洞窟遊覧は洞窟に太陽光が入る午前中が特におすすめです。三陸沖に豊かな漁場があるので、宮古は食にも恵まれています。そして時間がゆったり流れています。ふだん暮らしている場所とはひと味違う「異日常」を楽しみに、ぜひいらしてください。

●宮古観光文化交流協会 TEL:0193-62-3534

高岩将洋さんの写真

2.四季折々の海の幸が集結 宮古市魚菜市場

寒流と暖流がぶつかり合う三陸海岸に面した宮古。鮮魚店が集まる魚菜市場には、ウニ、ホヤ、アワビ、カキ、サケ、サンマ、カニなど年間を通して新鮮な海の幸が並ぶ。市場には青果店や精肉店なども入っている。

TEL:0193-62-1521

お土産としても人気の冷凍の瓶ドンは、ウニやアワビ、トラウトサーモンなど宮古の食材が、牛乳瓶に詰まっている。980円~。
岩手県宮古市の地図

3.寿司屋で味わう瓶ドン 蛇の目本店

「瓶に詰まった宮古のめぐみをほかほかご飯にまるごとかけて」がコンセプトの瓶ドン。こちらの寿司店の「瓶ドン蛇の目おまかせ(大)」は中・小サイズの瓶2本が付いた豪華御膳。各店のオリジナル瓶ドンを食べ比べるのも楽しい。

TEL:0193-62-1383

寿司屋で味わう瓶ドン 蛇の目本店の写真
一番人気のこちら、瓶ドン蛇の目おまかせ(大)は小鉢や汁物などが付いて2,970円。中、小の御膳もある。
瓶ドンの写真

4.カフェで知る宮古野菜の魅力 PENCO

ピザやバーガーなどの食事やおいしいコーヒーが味わえるカフェ。「宮古は野菜もおいしいんですよ」とオーナーの伊藤明日香さん。店内には産直野菜の販売コーナーもある。

TEL:0193-65-8822

店名の「ペンコ」は「ちょっと」を意味する宮古の言葉。
トマトの濃厚な味が楽しめるマルゲリータ(M)1,180円。

5.話題のヤギミルクスイーツ&パン パティスリー レ・ド・シェーブル

宮古の森の中で自然放牧されている「しあわせ牧場」のヤギ。そのミルクを使ったスイーツやパンが注目を集めている。日本初のヤギミルク専門菓子店「パティスリー レ・ド・シェーブル」のほか「カフェビストロレドシェーブル」「POST BAKERY」の3店が宮古駅近くにあり、いずれも客足が絶えない。

TEL:0193-65-6682

ヤギミルクがたっぷり入ったシュークリーム
「POST BAKERY」のパンはすべてヤギミルクを使用。全国から注文が入るクリームパンをはじめ、ホタテやウニ入りのパンも。

個性豊かなラーメンの食べ比べ

宮古の市街地にはラーメン屋さんがたくさんある。その理由を地元の人に尋ねても、皆さん「なぜでしょうね?昔から多いんですよ」と。宮古観光文化交流協会発行の「らぁめんマップ」を手に食べ歩きはいかが?

三陸宮古らぁめんマップの画像

「たらふく」の中華そば 680円

「たらふく」の中華そばの写真

「浄土ヶ浜レストハウス」の浜ラーメン 750円

「浄土ヶ浜レストハウス」の浜ラーメンの写真

「ぴかいち亭」のチャーシュー麺 880円

「ぴかいち亭」のチャーシュー麺の写真

日本の伝統伎 刀鍛冶体験

宮古では珍しい体験ができる。重茂(おもえ)半島にある刀鍛冶工房での見学&鍛錬体験だ。刀匠・辻󠄀和宏さんの説明を聞きながら、日本刀の制作工程を見せてもらう。炭で熱した玉鋼(たまはがね)を冷めないうちに協力して叩く体験は他ではできないもので、迫力満点。見学&体験は1団体8,000円。

炭で熱した玉鋼は1500度ほどになる。叩く時に散る火花がすごい。
国内外からの難しい注文にも応える刀匠の辻和宏さん。

問い合わせ:日々旅
TEL:0193-77-3710 miyako.gh@gmail.com

*新型コロナウイルスの感染拡大防止等により、店舗や施設の休業日や営業時間などが変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

【妹尾和子=文、菅野健児=撮影】

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