【復興地探訪 第14回】兵庫県芦屋市

豊かな自然に囲まれたおしゃれでグルメなまち
古くからお屋敷町として知られている芦屋市は、30年前の阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた。震災後、JR芦屋駅の南側エリアでは大規模な復興事業が行われ、街並みも大きく変わった。いまではJR芦屋駅と阪神芦屋駅周辺にはおしゃれなカフェやスイーツ店、パン屋さんなど評価の高い店が集まっている。今回は芦屋のグルメ情報を中心に紹介しよう。




URの芦屋市支援
1995(平成7)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災。西日本支社は芦屋市の芦屋中央地区と芦屋西部第一地区の復興支援を担当。土地区画整理事業の施行者として、権利者の方々との合意形成に努め、宅地の整備や道路・公園などの公共施設整備を行い、それぞれ事業は2002年、2003年に完成した。




命の尊さと防災について伝えていきたい
西法寺副住職 上原照子さん
阪神・淡路大震災の発生から今年で30年になります。この周辺は震災復興土地区画整理事業が行われて、アーケードの商店街を取り壊したり、道路を整備したり、公園ができたりと、街並みは大きく変わりました。いまではグルメな街としても知られるようになり、おしゃれなカフェやスイーツのお店がたくさんできました。近郊の女子大生がたくさん遊びに来てますよ。ケヤキ並木も桜並木も、散策するのにとてもいい所。若い世代や子育て世代から、住みたいまちとして人気です。
ただ、世代が変わり、震災を知らない人たちが増えています。これからも防災の重要性、命の尊さを伝えていきたいと思います。
西法寺
TEL:0797-34-1588



1.ワインをカジュアルに楽しむ
キュベクルール
おいしい料理とワインが自慢のフレンチビストロ。季節の食材を生かした料理や肉料理が人気だ。味と値段にとことんこだわった直輸入ワインのセレクションは50種類以上。料理に合わせて、いろいろなワインを楽しみたい。
TEL:0797-26-8845

右/シェフのおすすめは、ワインソースでいただく今日の厳選和牛の炭火焼き(3,500円~)。
2.石臼挽き手打ち蕎麦専門店
芦屋 土山人
遠方からもお客さんが訪れる蕎麦の名店。蕎麦の実は旬の時期に合わせて契約農家から仕入れ、石臼で自家製粉。粗挽きの「田舎そば」、「細挽きそば」、温かいそば用の「太切り」から選べる。丁寧に作られる蕎麦は風味豊かだ。
TEL:0797-35-8100

3.絶品の薪窯焼きピッツァの店
アクアチプレッソ
ピッツァの本場イタリア・ナポリで修業したオーナーシェフが、薪窯で焼き上げるピッツァがおいしいと評判の店。生地づくりにこだわり、さまざまな具材でつくるピッツァの種類は35。前菜やパスタ、メイン料理なども充実している。仲間とワイワイ食事を楽しみたい。
TEL:0797-22-0578

左下/ワインにぴったりな日替わり前菜の盛り合わせもおすすめ。
4.フランスパンを日本に広めた
ビゴの店 芦屋本店
芦屋市民に愛され続けている、1972年創業の老舗パン屋さん。創業者は、フランス出身でフランスパンの神様といわれたフィリップ・ビゴ氏。現在は息子さんが2代目として、「ビゴのフランスパン」を守り、焼き菓子やケーキなどのフランスの食文化を発信している。
TEL:0797-22-5137

5.和牛100%ハンバーガー店
ギーズバーガー芦屋
2年前、和牛に魅了されたブラジル出身のオーナーが「Meet Your Wagyu-和牛との出会い」をコンセプトに、こだわりのハンバーガー店をオープン。牛肉のおいしさだけでなく、生産者の思いや和牛ストーリーも届けたい。そんな熱い思いがたっぷり詰まったハンバーガーだ。
TEL:0797-61-8230

6.自家焙煎のこだわりコーヒー
芦屋エビアンコーヒーショップ
1967年創業の人気の自家焙煎珈琲専門店。いまは創業者のお孫さんが2代目として営んでいる。イチオシは、ウイスキーに漬け込んだ豆を使ったウイスキーコーヒー。いまも昔もおいしいコーヒーを提供すべく、コーヒーへの探究心が光っている。
TEL:0797-22-7079

芦屋のおみやげ
A.ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋の和三盆リングサブレ
マカデミアナッツ風味の上品な和三盆のサブレは、一番人気の商品だ。

B.田中金盛堂の昔ながらの手焼せんべい
1924年創業の老舗せんべい店が、昔ながらの製法にこだわって作っている。

【石井克美=文、菅野健児=撮影】
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