【復興地探訪 第11回】宮城県塩竃(しおがま)市
鹽竈(しおがま)神社門前町の風情と 海の幸を楽しむまち
宮城県のほぼ中央、仙台と松島との中間に位置する塩竈市は、1200年以上の歴史を持つ「陸奥国一之宮 鹽竈神社」の門前町として栄えてきた。ここは大漁、海上安全、安産守護などのご利益があると、県内外から多くの参拝者が訪れる。また、塩釜港は日本有数の生マグロ水揚げ量を誇る港だ。歴史を感じるまち歩きと、新鮮な海の幸を楽しもう。
URの塩竈市支援
URは塩竈市と2012年2月に「東日本大震災における災害公営住宅の整備に係る基本協定」を締結し、災害公営住宅の建設事業を行った。2016年4月には、入居者が孤独を感じたり、地域のコミュニティーが崩れるのではという不安を解消するため、コミュニティー形成等に関する協定も締結。2017年までに浦戸4島を含め、8カ所355戸の災害公営住宅の引き渡しを終えた。
1.素材、製法にこだわる干物
間宮商店
塩釜水産仲卸市場の向かいに直営店を構える干物製造販売会社の「間宮商店」。人気は金華サバの干物で、塩味のほかに醤油、甘粕、味噌粕がある。市場内にある食堂では、焼き立ての干物定食がいただける。
TEL:0120-03-1738
2.創業90余年の老舗の技と味
亀喜寿司
伝統の味を守りつつ、さらなる美味を追求し続ける塩竈の老舗寿司店。三陸の旬の味を存分に楽しむことができる。とくに上品な甘さのぶどう海老や、あぶりトロは格別だ。本塩釜駅から徒歩約10分。
TEL:022-362-2055
3.地産地消をモットーに
鮨 はま勢
地元の常連さんに愛される店。「三陸塩竈ひがしもの」と呼ばれる、塩釜港に揚がる極上のメバチマグロやアナゴ、赤貝など、地元の新鮮なネタの握りがおすすめ。落ち着いた雰囲気の店内で、ゆっくりと食事が楽しめる。
TEL:022-366-7526
4.三陸の旬を五感で味わう
すし哲
遠方からもお客さんが訪れる人気店。活気のある店内には親方が書いたおすすめのメニューが張り出されている。見た目も美しい握りはもちろん、「かつおの酢の物」など、ここでしか味わえない旬の一品料理も美味。
TEL:022-362-3261
5.6.宮城県を代表する2つの酒蔵
鹽竈神社の御神酒御用酒屋として300年の歴史を誇る酒蔵「阿部勘酒造店」と浦霞酒造元「佐浦」。佐浦の直営店、「浦霞 酒ギャラリー」ではきき酒も楽しめる。お土産には塩竈の地酒をぜひ。
浦霞 酒ギャラリー
TEL:022-362-4165
阿部勘酒造店
TEL:022-362-0251
本町通りでスイーツの食べ歩き
A チョコレート工房 クレオバンテール
「チョコレート工房 クレオバンテール」の藻塩ショコラ。サクサクのビスケットに、ミルクチョコの甘さと藻塩のバランスがいい。
B 梅果堂
「梅果堂」の赤飯まんじゅうは、餡の代わりにモチモチの赤飯と栗が入っている。ほっこりするやさしい味わい。
C ジェラテリア フルーツラボラトリー
老舗の果物屋さんが手がけるジェラート専門店「ジェラテリア フルーツラボラトリー」。季節のフルーツや名産「藻塩」を使ったジェラートがおすすめ。
門前町の老舗めぐりと港町グルメが魅力
仙台駅からJR仙石線に乗ると本塩釜駅までは30分ほど、車でも約40分。塩竈の魅力は、歴史ある「陸奥国一之宮 鹽竈神社」の門前町の風情と港町グルメです。本塩釜駅から鹽竈神社までは約1キロですが、そこには江戸時代から続く味噌・醤油醸造元や酒蔵など、趣のある木造建築や蔵が点在しています。お店に立ち寄りながらの散策がおすすめです。
また、マグロをはじめ新鮮な海の幸を楽しめるのも塩竈の魅力です。「寿司のまち塩竈」と言われるほど、味自慢の寿司店がたくさんあります。寿司と地酒で塩竈の魅力を実感してください。
●しおナビプラザ(塩竈市観光案内所)
宮城県塩竈市海岸通15-1(JR仙石線本塩釜駅構内)
TEL:022-362-2525 10~16時
【石井克美=文、菅野健児=撮影】
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