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命と暮らしを守る防災の基本(12)

URPRESS 2024 vol.77 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


スマホの停電対策 充電手段の種類と特徴

スマートフォンのない生活が想像しにくい昨今、スマホは平時だけでなく非常時にも情報収集や安否確認に欠かせません。
しかし電池が切れればただの箱。
停電時の充電・節電方法を知っておくことが重要です。

スマホ充電は「蓄電」か「発電」で

停電時にも使えるスマホの充電手段は、あらかじめ電気をためておく「蓄電池」と、その場で電気を作る「発電機」に分けられます。充電器の大きさには「mAh(ミリアンペアワー)」という数字が使われますが、目安として「5000mAh」で標準的なスマホ1回分の充電量となります。

様々な充電手段の写真

A モバイルバッテリー(蓄電池)

平時にも非常時にも手軽に使える充電手段として、モバイルバッテリーが適しています。普段からモバイルバッテリーを使用しているのであれば、これを停電時にも使えるようにすればいいでしょう。

B ポータブル電源(蓄電池)

コンセントを挿して家電を使用できる、いわば大型のモバイルバッテリーがポータブル電源です。写真の機種は容量が「330,000mAh」あり、標準的なスマホであれば60回以上フル充電することが可能です。令和以降に普及が進み、停電対策全般に役立ちます。

C 乾電池式スマホ充電器(蓄電池)

乾電池を交換することで繰り返し使用できる充電器です。乾電池は非常時にも調達しやすく、10年保存できるものもあります。防災リュックなどに入れっぱなしにしてもよいでしょう。

D モバイルソーラーパネル(発電機)

晴れた日中であれば、スマートフォンやモバイルバッテリーを充電することができます。コピー用紙数枚分の大きさのパネルは出力が10~30W程度あり、「普通のスマホ充電器」並みにチャージすることができます。長期の停電に備えてぜひ準備をしたいアイテムです。

E 手回し発電機(発電機)

ハンドルを回すことで充電できる発電機で、単体またはラジオやモバイルバッテリーと一体化した製品が多くあります。発電量の目安は15分回してスマホ1分程度の使用なので、主たる充電手段にはなりません。お守り代わりに、あると安心です。

スマホ節電のコツ

スマホの停電対策には、「充電」手段の確保と同時に、「節電」手段を知っておくことが重要です。無駄な電力をカットして長持ちするように使いましょう。

1 画面の照度を暗く

スマホのディスプレイは最も電力を消費するパーツです。閲覧に支障のない範囲内で画面を暗くすると、それだけで節電になります。ただ、見づらくなり閲覧に時間がかかってしまうと本末転倒ですので、ホドホドの暗さに設定しましょう。

2 スマホのパワーを抑える

スマホの機種により名称が異なりますが、「省電力モード」「エコモード」「低電力モード」などにすることで、スマホのパワーを抑えることができ、節電につながります。

3 不要な電波を停止

未使用の電波を止めることで節電効果を得られます。

Bluetooth,GPS 未使用ならOFF。Wi-Fi 周囲が停電しているなど、Wi-Fi電波が止まっている場合はOFF。携帯電波 機内モードボタンを押すことで。携帯電波も停止できますが、緊急地震速報やアプリによる防災情報の取得も止まります。スマホ画面の電波アンテナが立っていればON、ダウンしている場合はOFF。

プロフィール

たかにともや

備え・防災アドバイザー。地震対策からパンデミックへの備えまで、各種防災情報を講演会やメディアを通じて解説するアドバイザー。防災系YouTuberとしても活躍中。最新刊は『今日から始める 家庭の防災計画』(徳間書店)。

たかにともやさんの写真

【高荷 智也(ソナエルワークス代表)=文】

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