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命と暮らしを守る防災の基本(10)

URPRESS 2023 vol.75 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


生命と生活を守る「明かり」LEDライトの選び方

停電時に身を守るために、また停電が続くなかで生活を継続するために、照明器具の準備は不可欠です。今回は重要なグッズ「LEDライト」の選び方を解説します。

停電時の照明に最適なLEDライト

かつてライトの光源には豆電球が使われていました。これがLEDに変わったことで、明るさ・電池の持ち・耐久性のすべてが向上しています。LEDを光源にしたライトにはさまざまな形状があり、用途に合わせて準備をすることが重要です。

現代においてロウソクは非常用の明かりに向きません。明るさや持ちは、100円ショップで売られているLEDライトのほうが優れています。また大地震の直後は余震が生じるため、火災の原因になるロウソクの使用はむしろ控えるべきでしょう。

さまざまなLEDライトを活用する

手持ちの懐中電灯

手持ちの懐中電灯の写真

懐中電灯は狙った方向をピンポイントで明るくできるため、移動や作業をする際の明かりに向いています。安価で手軽なものから、高価で高機能なものまで種類も豊富にあり、選択肢が多いことも特徴です。写真左から「乾電池サイズが自由なライト」「単三電池ライト」「充電式ライト」です。

ヘッドライト・ネックライト

ヘッドライト・ネックライトの写真

頭につけるヘッドライトや、首にかけるネックライトは、夜間避難時に身につけたり、救助や応急手当を行うとき、避難所でトイレや着替えの際に使用するなど、両手を自由にしたいときに向いています。写真左から「乾電池ヘッドライト」「ボタン電池ネックライト」「充電式ツインネックライト」です。

ランタン

ランタンの写真

テーブルや床に置いたり、高い場所から吊るして使用するランタンです。狙った方向ではなく周囲全体を明るくするため、生活空間に設置する照明に向いています。停電時にランタンがないと生活が不便になるため、1台は準備したい明かりです。写真左から「スマホ充電もできるランタン」「アウトドア向けのランタン」「ソーラー充電できるランタン」です。

停電時自動点灯ライト

停電時自動点灯ライトの写真

普段はコンセントなどに挿しっぱなしにし、停電が生じると自動的に点灯して周囲を照らすライトです。夜間の大地震などによる停電時には、命を守る明かりとして役立ちます。日用品として使えるものが多く、写真左から「普段はコンセントタップ」「普段はスマホ充電器」「普段はデスクライト」になるライトです。

電池の種類について

LEDライトの電源には乾電池か蓄電池が使われています。防災専用で準備するならば長期保管できる乾電池タイプのものを、普段から使用するならば繰り返し使える蓄電池タイプのものがオススメです。手回し発電できるライトもあり、これは停電の長期化に備えて1台持っていると安心できます。

プロフィール

たかにともや

備え・防災アドバイザー。地震対策からパンデミックへの備えまで、各種防災情報を講演会やメディアを通じて解説するアドバイザー。防災系YouTuberとしても活躍中。最新刊は『今日から始める 家庭の防災計画』(徳間書店)。

たかにともやさんの写真

【高荷 智也(ソナエルワークス代表)=文】

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