【復興地探訪 第6回】宮城県女川町
駅から海までの間に楽しい時間が詰まっている!
牡鹿半島の付け根に位置する女川町は、入り組んだ海岸線を生かしてカキやホタテの養殖が盛んに行われている漁業のまち。
JR女川駅からまっすぐ海に向かう気持ちのよいプロムナード一帯が、新たに「道の駅おながわ」になった。ますます魅力を増す女川町の最新情報をお届けしよう。
URの女川町復興支援
URは2012年にまち全体の復興を包括的にサポートするパートナーシップ協定を締結。市街地全体を嵩上げし、駅を中心とした中心部エリアに都市の基本機能を集約。居住地は高台に整備してコンパクトシティに再編するとともに、災害公営住宅の整備をはじめ、新庁舎の計画・設計などを支援した。
1.温泉再開、待ってました! 女川温泉ゆぽっぽ
2015年3月22日、復興への希望をともすJR女川駅がスタートした日、駅舎2階にオープンした「女川温泉ゆぽっぽ」。昨年の地震で被害を受けて閉館していたが、今年8月に再開。アルカリ性の美肌の湯は健在だ。まちの人たちにも人気。
TEL:0225-50-2683
2.水産業体験がおもしろい! あがいんステーション
女川名産のホタテをさばいたり、女川に揚がったさんまを使って昆布巻きをつくるなど、ユニークな水産業体験ができる施設。ホタテさばきの参加者は、ホタテのヒモのおいしさに驚くとか。ショップには限定お土産品もいろいろある。
※水産業体験は要問い合わせ
TEL:0225-98-7839
道の駅おながわ シーパルピア女川 地元市場ハマテラス
3.海鮮丼はここで お魚いちば おかせい
女川港に揚がる魚や水産加工品を扱う「おかせい」は、ハマテラスの一番海寄りにある。新鮮な魚介類の丼が人気。日曜限定で朝定食も提供する。
TEL:0225-53-2739
4.ピザにも地元食材発見 IL GABBIANO
イタリアの薪窯で焼く本格ナポリピッツァの店。定番ものだけでなく、女川産のサーモンやホタテがのったものも。サラダや前菜もある、港町のイタリアン食堂だ。
TEL:0225-24-8422
5.新しいまちのシンボルに みなとまちセラミカ工房
まちのあちこちで見かけるカラフルなタイル。スペインとの交流の中から生まれた、みなとまちセラミカ工房のタイルだ。震災後、新しく生まれたまちにぴったりの明るく美しいタイルは、女川町の名物に。災害公営住宅のエントランスにも使われている。
TEL:0225-98-7866
6.マグロのおいしさに驚く まぐろ屋 明神丸
開店前から行列ができるのも納得。3艘のマグロ船をもつ船主の直営店で、マグロのおいしさが違う。ミナミ、メバチ、ビンチョウなど扱うマグロの種類が多く、丼もバラエティ豊か。
TEL:0225-50-2088
7.まちの人たちが集う店 相喜フルーツ
震災前から通う地元のお客さんから観光客まで、幅広く対応する品揃え。フルーツはもちろん、観光土産の海産物なども扱っている。
TEL:0225-53-3348
8.トレーラーハウスの宿 ホテル・エルファロ
JR女川駅すぐ裏手の好立地に2017年8月に移転・リニューアルオープンした「ホテル・エルファロ」。総数40台のトレーラーハウス、総客室数63室で皆さまをお出迎え。女川町のみならず近隣の観光拠点としても注目されている。
TEL:0225-98-8703
あれこれ迷って、女川の土産
onagawa factory
牡鹿半島の海水でつくる金華塩がアクセント。「金華塩サブレ」は、「onagawa factory」の自信作。
蒲鉾本舗 髙政
「蒲鉾本舗 髙政」は人気の笹かまぼこをはじめ商品が豊富。淡雪チーズは、チーズをたっぷり練り込んだ蒸しかまぼこだ。
三陸石鹸工房KURIYA
ナチュラルな手作り石けん「三陸石鹸工房KURIYA」で人気なのは、ぬるま湯に溶かして使う食器洗い石けん。手にやさしくて、油汚れもばっちり落ちる。
「道の駅」になってますます元気に
駅から続く商業施設のシーパルピア女川、地元市場ハマテラスなどの一帯が、昨年4月に「道の駅おながわ」に認定されました。複数の店舗を合わせた「道の駅」は全国でも珍しく、その効果はてきめん。道の駅を目的にやってくるドライブ客が増え、キャンピングカーで滞在する方もいます。新たな客層を開拓して、女川のまちがますます元気になるようサポートしていきます。
【武田ちよこ=文、菅野健児=撮影】
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