【復興地探訪 第9回】岩手県大槌(おおつち)町
魅力のある体験プログラムや特産品が続々と誕生
岩手県沿岸部のほぼ中央に位置する大槌町は海と山が近く、海の暮らしと山の暮らしが共存している。その魅力を知るには、自転車でまちを巡る体験プログラムや、郷土芸能鑑賞がおすすめ。また、「岩手大槌サーモン」や「大槌ジビエ」など、新しい特産品も次々と誕生している。
URの大槌町支援
URは大槌町と2012(平成24)年4月に「東日本大震災に係る災害公営住宅の整備に係る基本協定」、7月に「東日本大震災に係る大槌町復興整備事業の推進に関する協力協定」を締結した。17年に、災害公営住宅整備事業の関連工事は完了し、町内9カ所243戸の災害公営住宅の引き渡しを終えた。
1.自転車屋さん&カフェ
チャリカフェ
震災後、仮設商店街で営業していた内金崎自転車商会は、2018年に中心市街地に戻ってカフェを併設した。お豆腐ハンバーグプレートやタコライスなど、食事メニューも充実。
TEL:0193-27-5888
2.海の幸と郷土料理が自慢
さんずろ家
浪板海岸を見下ろす、気持ちのいいオーシャンビューの老舗食事処。三陸の海の幸はもちろん、郷土料理の「ひっつみ」や大槌名物「磯ラーメン」、「いかめし定食」も人気。民宿も営んでいる。
TEL:0193-44-2413
3.旬の海の幸がおいしい居酒屋
居酒屋ゑびす
地元のおいしい海産物と大槌名物が楽しめる人気の居酒屋。「いかの腑入り」は、いかの身とゲソをいかの腑(肝)、味噌、ネギ、しょうがなどと炒めた大槌名物。
TEL:090-6784-9120
4.おおつちジオフードに認定!
どんりゅう庵
2012年、横浜の震災支援機構が、復興支援活動のためにオープンしたカレー店。まちの人たちを元気にし、今では大槌名物に!県外からもお客さんが訪れる。
TEL:0193-41-1777
5.地元のスイーツをお土産に
菓子工房エルマーノ
地元で愛され続けている洋菓子店。さまざまな種類のケーキや焼き菓子が並ぶ。和菓子店だった先代の味「あんころ柿」のファンも多い。
TEL:0193-42-3525
6.「大槌ジビエ」が誕生
MOMIJI直売所
2020年、「『害獣』を『まちの財産』に」という思いから誕生した、鹿肉ブランド「大槌鹿」。直売所では、冷凍鹿肉や加工品を販売する。町の新たな食ブランドとして注目の的だ!
TEL:0193-27-8741
大槌の人と食と景色に出会いまちの魅力を感じてほしい
まちの復興工事が終わり、これから大槌町の魅力を多くの方に知ってもらいたいと思っています。2年前から始めた「おおつちチャリクエ」は、電動自転車でまちを巡りながら4つの体験ができるプログラムです。
(1)撮影スポットを巡り4カ所以上の写真を撮ってくる。
(2)スポットに立ち寄って海産物やスイーツをいただく(3~4カ所)。
(3)地元の人と一緒にプチ体験をする。
(4)飲食店クーポン(500円)を利用して食事をする。
すべてをコンプリートするとプチ・プレゼントを差し上げます。地元の人たちとの交流は、まさに旅の醍醐味。きっと忘れられない旅になると思います。お待ちしています!
大槌町観光交流協会 TEL:0193-42-5121
【石井克美=文、菅野健児=撮影】
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