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【復興地探訪 第19回】熊本県宇城市、御船町、嘉島町、益城町

  • URPRESS 2026 vol.85 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

復興地探訪 生まれ変わった「まち」へ行ってみよう!その19 熊本県  水の恵み豊かなまちへ

水の恵み豊かなまちへ

熊本県内で死者275人、家屋全壊8642棟、半壊3万4389棟と、甚大な被害をもたらした「平成28年熊本地震」から10年。各地で復旧・復興が進められてきた。
今回はURが復興支援に携わった熊本県中央部の市町(宇城市、御船町、嘉島町、益城町)を訪ねる旅へ。
阿蘇連山の地下水に恵まれたこの地域は、おいしいものの宝庫でもある。

穏やかな海が広がる宇土半島(宇城市)の三角西港付近。
雰囲気ある建物や店舗が集まる三角西港付近。アマテラス珈琲の外観。
宇土半島の三角西港へ向かう海沿いの道からは雲仙・普賢岳がよく見える。
熊本空港のくまもんの写真

URの熊本県での復興支援

地震発災直後から、職員を現地に派遣して復旧を支援してきたUR。2018(平成30)年4月には熊本市内に熊本震災復興支援室を開設し、宇城市、御船町、嘉島町、益城町の12地区、453戸の災害公営住宅を整備。益城町では復興土地区画整理事業の技術支援のため、県への職員派遣も行った。

URが益城町で整備した「広崎第3団地」。
熊本県の地図。

宇城(うき)市

国道3号と、西は天草、東は宮崎県への結束点でもある宇城市。南北13.7km、東西約31.2kmと東西に長く、西の端、宇土半島にある三角西港は世界文化遺産に指定されている風光明媚な所だ。

アマテラス珈琲 のんびり過ごしたいカフェ

三角西港の近くにあるカフェ。星空をイメージしてディスプレイされたという天井の高い店内も、海に面したテラス席もどちらも気持ちがいい。食事メニューもあり、宇城産のトマトピューレを使ったハヤシライスがおすすめだ。

宇城市三角町三角浦1268-1
(JR熊本駅から車で約50分)
TEL:080-9101-5577

ウェーブがかわいい、しらなみソフト500円。
宇城トマトのふわたまハヤシライス(サラダ付き)1,600円。

御船(みふね)町

熊本市の南東約17kmに位置するまち。阿蘇外輪山の裾野に広がる吉無田(よしむた)高原や山間に広がる棚田など、豊かな自然が魅力。1979年に日本初の肉食恐竜の歯の化石が発見された「恐竜の郷」でもある。

高さ約40mの七滝。阿蘇溶結凝灰岩と柱状節理の浸食差により、7段になって落下することから名付けられた。普段は上流で取水されているため水量が少ないが、5月の七滝神社の例大祭では放流され、本来の姿が蘇る。

七滝 米カフェ瀧ノ音 秘境にある生米ベーグルのカフェ

七滝への入口、七滝神社の手前にある「茶小屋だっでん。」で毎週木・土曜日にオープンするカフェ。生米で作られるグルテンフリーのベーグルサンドが人気。添えられる有機栽培野菜の味の濃さにも驚く。「茶小屋だっでん。」は地元の女性たち「七滝元気組」による運営施設で、この明るく元気な女性たちが七滝地域の何よりの魅力だと店主の米村未来さんはいう。

御船町七滝2251
(熊本空港から車で約30分)
TEL:096-201-6755

山間の静かな地にある。「だっでん」は、「誰でもいらっしゃい」の意味。
ベールグルサンドメニューは1,300円~。メニューは日替わり。お米でつくるジェラートも登場予定。
御船町の「七滝 米カフェ瀧ノ音」の新メニュー、お米で作ったジェラート。

嘉島(かしま)町

加勢川・御船川・緑川・矢形川に囲まれ、町の東部には阿蘇伏流水と呼ばれる湧水池が数多くある水の郷。ビール工場もある。大型ショッピングモールや金融機関、医療機関などもあり生活至便なまちでもある。

湧水池のなかでも豊富な湧水量を誇る浮島周辺水辺公園。

浜ん小浦 嘉島店 海鮮メニューが豊富!

嘉島町鯰2796-1
(熊本空港から車で約30分)
TEL:096-237-4501

海鮮を中心に、お寿司からてんぷら、チキン南蛮定食まで、豊富なメニューが揃う飲食店。地元の人に人気なのは鯛のかぶと荒炊きや鯛のたたき荒炊き定食。お米は食味ランキングで何度も最高評価の特Aを獲得している熊本・菊池産の「ひのひかり」を使用。

緑色の建物が目印。
人気の鯛のあら汁。
平日限定ランチの特選お刺身船盛りA定食1980円。小鉢、ごはん、汁物がつく。

益城(ましき)町

熊本空港や九州自動車道の益城熊本空港インターチェンジなどがある交通の拠点。山や河川も多く、自然が豊かな熊本市のベッドタウン。

Greentea.Lab お茶の奥深さに開眼!

益城町小谷47
(熊本空港から車で約10分)
TEL:096-286-2231

お茶の幅広さ、奥深さを感じさせてくれる、製茶会社が営む飲食店。益城町で有機栽培された、品種や焙煎方法の異なるお茶が、デザートや食事も含め、さまざまなかたちで味わえる。店主の富澤堅仁さんは、地震の後、応援してくれた方々への感謝、そして益城町に来た人が集い、立ち寄れるスペースをとの思いでお店をオープンしたと話す。何度も通いたくなるお店だ。

Greentea.Lab建物の写真
こんな季節のデザートも!
「お好きなお茶+茶菓子」セット1,200円。

マシキラリ BOX SQUARE 復興シンボルのコンテナ複合施設

益城町惣領1505-1 (熊本空港から車で約15分)

人とにぎわいが交流する復興の拠点として、2022年5月にオープンした複合施設。コンテナに飲食店や美容室などが入っている。

マシキラリ BOX SQUARE 建物の写真

H donuts/H coffee laboratory

マシキラリ内にあるドーナツとコーヒーの店。色鮮やかなドーナツは個性派揃いで、25種類以上。生クリームを生地に練り込んだ、もっちりとした食べ応えのある生ドーナツだ。ドリンクは自家焙煎のコーヒー豆を使用したドリップコーヒーやエスプレッソトニックなど。店名の「H」にはハピネス(幸せ)、ホープ(希望)など、「復興に向けて、益城から世界へ」との思いが込められている。

TEL:096-243-2130

オシャレな店内。オリジナルグッズも販売している。
生ハムやアボカド入りなど惣菜ドーナツも人気。
こちらはスパイシーカレー。甘口カレーがスパイスオイルの注入で味変! 390円。

油そば専門店 men × abura

マシキラリ内にある油そば専門店。麺は100%国産小麦使用。平打ち麺か中太麺を選べる。魚介ベースのオリジナルのタレと油に麺をからめていただく。炙り焼き豚やもやし、ネギのほか、温泉卵やパルメザンチーズ、マヨネーズなどのトッピングも可能。自分好みの油そばを楽しみたい。油そば980円。

TEL:096-286-1122

油そばの写真

復興したまちを見に来てください

益城町は、熊本地震で観測史上初となる震度7を2回経験し、町内住家の98.6%にあたる10,584棟が全壊、半壊などの被害を受けました。道路や公共施設などのインフラも甚大な被害を受けましたが、全国の皆さまからのご支援のおかげで復興が進み、今年3月20日には、県道高森線の4車線化も全線開通しました。

益城町役場新庁舎に隣接した「益城町復興まちづくりセンターにじいろ」は、皆さんが気軽に集えるコミュニティの再生・交流の場。被災状況や復旧・復興のあゆみの展示を通して記憶を伝承し、災害に備える設備を整えた場でもあります。

自然豊かな益城町は、水がきれいで、農作物がおいしい。スイカや太秋柿、サツマイモなどは糖度の高さも評判です。魅力的な飲食店も多数ありますので、ぜひお訪ねください。

益城町復興まちづくりセンターにじいろ
益城町宮園702(熊本空港から車で約15分)
TEL:096-284-1711

益城町役場 復興整備課 奥村敬介さん
2022年にオープンした益城町復興まちづくりセンターにじいろ。
益城町の堂園地区。地震で畑の畦道が横づれした状態が見られる。国指定文化財(天然記念物)。

【妹尾和子=文、菅野健児=撮影】

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