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【楽しい団地】武庫川団地(兵庫県西宮市)

URPRESS 2021 vol.66 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

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新たなシンボル「赤胴車」がやってきた!前編

沿線の人々を毎日運び、今は引退した阪神電鉄の名車両「赤胴車(あかどうしゃ)」が、武庫川団地の広場にやってくることになった。
団地に電車? さっそく現場を見に行ってみた。

阪神武庫川線の人気者「赤胴車」が引退

兵庫県西宮市にある阪神本線武庫川駅から、武庫川右岸沿いを南下しているのが阪神武庫川線。沿線にあった工場に通う人々を運ぶために作られた路線だが、URの武庫川団地ができると延伸され、現在は全長1・7キロ。今も昔も団地に住む人々の通勤・通学、生活の足として欠かせない存在だ。

この阪神武庫川線の乗客に親しまれていたのが、「赤胴車」と呼ばれる赤とクリーム色のツートンカラーの車両。1958(昭和33)年から走り始めて、2020(令和2)年に引退するまで、60年以上、毎日たくさんの人々を運んでいた。

阪神電鉄と沿線の団地を中心とした地域活性化の連携協定を結んでいるURは、この引退した赤胴車を武庫川団地に運び、団地のシンボルとして生かせないかと発案。阪神電鉄も快諾してくれた。

こうして赤胴車が武庫川団地にやってくることになった。

赤胴車の写真

電車のある団地 面白くなりそうだ

赤胴車(1両)は今年の3月4日、尼崎市にある阪神電鉄の車両基地からトレーラーに載せられ、深夜のまちをゆっくりと移動。ほぼ半日かけて、武庫川団地の西街区広場に運ばれた。

URの盛田欣哉(きんや)は「この車両を中心として、いろんなコミュニティー活動がより活発化できればと思っています。URも阪神電鉄さんや近隣商業施設などとコラボしてさまざまなイベントを企画していきますが、団地の皆さんとも活用方法を考えるのが楽しみです」と話す。

URの盛田は「阪神電鉄さんとコラボして、赤胴車を訪ねる武庫川線沿線歩きのイベントを行うなど、団地だけでなくまちの活性化にもつながれば」と期待を寄せる。

周辺の整備が7月に完成し、団地の皆さんへのお披露目も行われた。赤胴車の今の様子は、次号のレポートをお楽しみに!

1.3月4日の深夜2時。兵庫県尼崎市にある阪神電鉄の車両基地から、トレーラーに載せられて赤胴車がそろりと出てきた。
2.深夜の道路を移動する。真夜中にもかかわらず、沿道には鉄道ファンの姿が。
3.武庫川団地に向かってゆっくり進む。
4.団地に到着したのは早朝4時10分頃。いったん休憩後、午前9時過ぎに作業再開。作業員たちは慎重の上にも慎重を期していた。
5.団地内を移動するために、車体を吊り上げ、新たな台車に載せる。車体の重さは約37.5t。
6.いよいよ最終目的地に向かって慎重に移動開始。
7.自走台車で団地の敷地を移動する赤胴車。
8.西街区の19号棟前にある西街区広場に無事に到着。周辺を整備して、この夏、赤胴車が団地のシンボルとして本格デビューする。

【武田ちよこ=文、青木 登=撮影】

動画

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