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【公団誕生70年】使いやすいキッチンと心地よい居室 団地クローズアップ3

  • URPRESS 2026 vol.84 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

公団誕生70年 使いやすいキッチンと心地よい居室 団地クローズアップ(3)

使いやすいキッチンと心地よい居室

団地誕生から今日までの団地設備の変遷やJS(日本総合住生活(株))が
時代のニーズに合わせて開発した設備や工法について紹介します。
3回目は台所と居室をクローズアップしました。

台所の変遷

ダイニングキッチンの写真

ダイニングキッチンの誕生

食べるところと寝るところを分ける「食寝分離」の考え方を実践し、URの前身である日本住宅公団がダイニングキッチン(DK)という空間を日本に取り入れたのは1957(昭和32)年のこと。それまでの流し台は人研(じんとぎ)石(コンクリートに小粒石や割石などを混ぜ、表面を研磨したもの)製だったが、団地には新たに開発したステンレス製の流し台を導入した。ステンレス製は変色やひび割れの心配もなく、ぴかぴかで清潔。それまでの台所のイメージを一変させた。
ダイニングキッチンに置いたイスとテーブルで食事をする団地の暮らしは、当時の最先端として憧れの的となった。

レンジフード一体型給湯器にリフォーム

昔の団地の台所には、キッチン横の壁にプロペラ型換気扇が設置されていた。ここをリフォームするためにJSが開発したのが、レンジフード一体型給湯器だ。
これはFF式給湯器とレンジフードが一体化したもので、60cmの幅があればガスコンロの真上に収まり、美観と安全性が大幅にアップ。シングルレバー水栓からお湯と水が出るようになるだけでなく、既設のプロペラ型換気扇の換気口に吸排気管などをすべて通すことができるので、工事も短時間ですむ。最新型ではスイッチの位置が改良され、誰でも使いやすい工夫がされている。

アルミサッシには汎用クレセント

アルミサッシを施錠するクレセントの写真

アルミサッシを施錠するクレセント。古いものは部品がなく交換できないケースが多かったが、JSはアルミサッシ対応汎用クレセントを開発。ビス穴が動かせるので、いろいろなメーカーに対応でき、レバー部分は高齢者にも使いやすい形になっている。

より快適な部屋へ

和室と洋室の写真

和室に押し入れのある部屋

当初の団地の間取りは、DK+6畳や4.5畳の和室というスタイルが一般的だった。

フローリングの洋室に変身

布団よりもベッド、畳よりもフローリングを求める声など、時代のニーズに合わせて開発した設備や工法を用いてリフォームを提案する、JSの「リノチョイス」により改修された住戸。

1.天井に膜を張る!

古い住戸に多いのが、「ひる石」という、軽く断熱性のある鉱物を吹き付けた天井(ひる石天井)だ。だが、時間の経過とともにパラパラとひる石が落ちてくることがある。これを防ぐため、弾力性と耐久性を備えた樹脂シートで古い吹付天井を覆うのが膜天井。JSは、アンカー(コンクリート等に固定するための部品)の打ち込み本数を減らすことで、取付時の騒音や振動を低減させる方法を開発。工場で加工したシートを取り付けるため、わずか半日の工事で天井がピカピカに変わる。万一の上階の水漏れ事故の場合も、この膜天井の樹脂シートが、家具や家電を守ってくれる。

2.畳の部屋がフローリングに

畳の床をフローリングに変身させるのが、JSが開発した新JSソフトフローリング。写真は「新JSソフトフローリングを用いた乾式遮音二重床工法」で、階下への遮音にも配慮されている。カラーは5色から選ぶことができる。

JSの研究開発拠点

「スクエアJS」

スクエアJSの写真

URの関係法人である日本総合住生活㈱(JS)は、1961(昭和36)年の設立以来、当時の日本住宅公団のサービス部門をはじめとした一部業務を担うと同時に、集合住宅の質の向上のため、さまざまな研究を続けている。埼玉県さいたま市にある「スクエアJS」は、このJSが研究と実験、訓練などを行う施設。建物はA棟からF棟まであり、D棟のJSギャラリーでは、ここでご紹介するようなJSの技術の変遷や開発商品などを、デジタルサイネージの映像と現物展示で紹介している。

●スクエアJS
埼玉県さいたま市桜区田島7-2-3
TEL:048-714-5002

【青木登、菅野健児=撮影】

公団誕生70年 バックナンバー

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