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【公団誕生70年】集合住宅をもっと快適にするJSの研究開発拠点 団地クローズアップ3

  • URPRESS 2026 vol.84 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

公団誕生70年 暮らしとともに変化・進化する団地(3) リノベーションで 新たな価値を

リノベーションで新たな価値を

団地のよさを生かして快適な住まいに

花見川団地(千葉県千葉市)の商店街の改修前(左)と、改修後(右)。「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」により、明るく、人々が滞留できる空間に生まれ変わった。

時代の変化に合わせ、築年数の経った団地を必要に応じて更新する取り組みを、URはさまざまなかたちで行っている。高層住棟に建て直して住戸を集約し、空いた敷地に施設を誘致したり、公園を設けたり。また、住棟はそのままに、住戸をリノベーションして、新たな魅力を備えたり……。

豊かな緑、ゆとりのある景観といったURの団地のよさを生かしながら、今の暮らしに合った仕様に変更し、快適さを提供しているのだ。リノベーションならではの魅力を得た住戸は、若い世代を中心に人気を集めている。企業とのコラボによるリノベーションも実施しており、(株)MUJI HOUSEとは水回り設備などを入れ替え、部屋の仕切りを取り外して、リビングスペースを拡大。共同開発したパーツを各所に導入している。

住戸のみならず、周辺の屋外施設や商店街区まで対象を広げた「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」も実施。地域コミュニティー再生の推進力としても注目を集めている。

大阪府内で展開中のリノベーションシリーズ。世帯構成や暮らし方の変化に対応し、間取りの1室をランドリールームへと改装。洗濯から収納までを1か所で完結できるコンセプトが好評。写真は東豊中第2団地のモデルルーム。
*モデルルームの公開は2026年6月までを予定。
写真提供:グッドルーム株式会社
高蔵寺ニュータウン(愛知県春日井市)のリノベーションプロジェクト。構造壁のない居室、東西の大きな連窓など既存住宅の特徴を生かして、広々とした間取りに変更している。(株)URリンケージが企画・監修、団地デザインユニット「Danchitects」が企画協力。
MUJI HOUSEとURによるリノベーション「MUJI×UR」のコンセプトは「こわしすぎず、つくりこみすぎない」。写真は箕面粟生第3団地(大阪府箕面市)のモデルルーム。
*モデルルームの公開は2025年11月で終了。

共用スペースも改修・新設

大島六丁目団地

東京都江東区大島6-1
1969(昭和44)年3月~
2,892戸(7棟)1K~3DK
敷地約7.26ha

敷地内に、スーパーや飲食店、クリニックがある大規模団地。大型商業施設、小中学校が近くにあり、最寄りの都営地下鉄新宿線の大島駅やJR総武線の亀戸駅から都心へアクセスしやすいのも魅力。敷地内にコミュニティサロン「カフェ06(ゼロロク)」があり、子どもから年配の方まで気軽に立ち寄れる「みんなの居場所」となっている。カーシェアやコミュニティサイクルの導入、光ファイバーの全戸導入などにも取り組んでいる。

大島六丁目団地の写真

白鷺団地

大阪府堺市東区白鷺町一丁24番 他
1963(昭和38)年9月~
1,421戸(43棟)1K~3DK
敷地約9ha

最寄駅は南海高野線の白鷺駅。大阪の中央を南北に貫くOsaka Metro御堂筋線の始発駅・なかもず駅まで自転車で10分ほどでアクセスも可能な利便性の高い団地だ。昔、白鷺が群れをなしていたといわれる緑豊かな地に、4、5階建ての住棟がゆったりと建つ。敷地内にスーパーや郵便局がある生活しやすい環境で、近年はMUJI×URのリノベーションや集会所などの屋外共用部分の改修も行われている。

白鷺団地の写真

金山団地

福岡県福岡市城南区金山団地
1968(昭和43)年9月~
1,352戸(45棟)1DK~3DK
敷地約12ha

福岡天神の南西の丘陵地に広がる団地。最寄駅は地下鉄七隈線の金山駅。福岡大学、中村学園大学が並ぶ学園通りに面していて、スーパーや銀行、クリニックなどへのアクセスも至便。昨年、管理サービス事務所の改修に伴い共用スペース「かなやすみ」が誕生。子ども向けのイベントを開催するなど、新たな交流の場となっている。古木や無垢の板、金属管などを使用し、照明スイッチや鍵にもこだわってリノベーションした住戸は、機能性とデザイン性を兼ね備えたビンテージ・アパートメントとして注目を集めている。

金山団地の写真

団地の歩みが一目瞭然

「URまちとくらしのミュージアム」

奥がミュージアム棟。手前は初期の団地にあった、各階に3つの住戸が放射状に配置されたポイント型住棟(スターハウス)。2019年、国の登録有形文化財(建造物)に登録された。

赤羽台団地(東京都北区)の建て替えによって整備された「ヌーヴェル赤羽台」。その一角にある「URまちとくらしのミュージアム」では、集合住宅の歴史がわかりやすく紹介されている。建築家・前川國男の設計で1958年に完成した晴海高層アパート住戸や、進化する団地の建設・設計部品などが見学できる。

【青木登、菅野健児=撮影】

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