街に、ルネッサンス UR都市機構

「希望」が見えてきたまちへ(宮城県 塩竈市)

URPRESS 2018 vol.49 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

共に祝い、喜びながら
入居者と地域をつなぐ架け橋に
宮城県 塩竈(しおがま)市

「災害公営住宅の整備に係る基本協定」に加え、「コミュニティー形成と地域の支え合い活動の推進に関する協力協定」も結び、安心して暮らせる環境づくりを共に進めてきたUR都市機構と塩竈市。担当する最後の災害公営住宅が完成し、節目となる日がやってきた。

交流会を盛り上げるため、佐藤市長(前列左から2人目)をはじめ塩竈市職員やNHK大河ドラマで伊達政宗の少年期を演じた経験のあるUR職員が鎧姿で登場。交流会後には入居予定の皆さんと記念撮影した。

特別な思いで迎える錦町東住宅の完成式

3月13日、JR仙石線・西塩釜駅近くの錦町東住宅の駐車場広場で、UR都市機構の職員たちは早朝から会場準備に動き回っていた。

UR都市機構が塩竈市で整備した災害公営住宅は、浦戸4島を含め8つ。いよいよ最後の錦町東住宅ができあがり、この日、入居予定の皆さんを招いての完成式・交流会が開催されるのだ。担当のUR職員はこれを機に塩竈を離れることも決まっていて、特別な思いでこの日を迎えていた。

地元合唱団リリーズコールの塩竈市民歌と「春よ来い」の演奏で10時に幕を開けた完成式は、佐藤昭塩竈市長のあいさつにくす玉割、鍵渡し式と終始なごやかな雰囲気で進行。

鍵渡し式では、UR宮城・福島震災復興支援本部長 佐分英治から佐藤市長へ、そして佐藤市長から入居者代表の山田美津代さんへ鍵が手渡された。

佐藤市長からは「URさんには建築整備はもちろん、入居後のコミュニティーづくりにもご尽力いただきました。URさんの総力があったからこそ塩竈の災害公営住宅は完成し、地域の皆さんが安心して暮らせるようになりました。市民を代表してお礼申し上げます」との言葉と共にUR都市機構理事長 中島正弘へ感謝状が手渡された。

錦町東住宅は全70戸。塩竈桜をイメージしたカラーリングで、エントランスホールを集いの場としてしつらえた。
鍵渡し式で入居者代表の山田美津代さん(中央)は、「住宅の皆さまと一緒に手を携えながら、声をかけ合いながら、助け合いながら一歩一歩進んでいきたいと思います」とあいさつ。右は佐藤昭塩竈市長、左はUR宮城・福島震災復興支援本部長 佐分英治。
佐藤昭塩竈市長(右)から感謝状を受け取るUR都市機構理事長 中島正弘(左)。「塩竈ではUR職員が市民の皆さんと交流する機会が多く、高齢者支援やコミュニティー形成支援についていろいろ勉強させていただきました」とUR側からも感謝を伝えた。

入居者の不安を減らす配慮満載の交流会

交流会で寄せ植えの共同作業を楽しむ入居予定の方々。

完成式はそのまま交流会へと続き、入居予定の方々が共に敷地に飾る植物を寄せ植えしたり、体を動かしたりする時間も。また、地元の社会福祉協議会や地域包括支援センターの方も参加していて、看護師や保健師など、この地域を担当するメンバーの紹介もあった。入居者の皆さんの不安を減らすための配慮が随所になされた、とてもアットホームな会だった。 「入居者には高齢や単身の方も多く、各地から集まってきます。集合住宅での生活に不安を感じている方も多いので、入居者同士の交流に加えて、近隣の住民の方と交流ができるように企画しました」

とUR宮城・福島震災復興支援本部住宅計画チームの松村尚(たかし)はこの日の会の趣旨を説明する。実際、入居予定の八木京子さんも渋谷律子さんも、仮設ではない新しい住宅に入れるのは感慨無量だけれど、一方で集合住宅での暮らしは不安もあるとのことだったが、この日の交流で不安が和らいだと語っていた。

浦戸桂島で終の棲家として

錦町東住宅よりひと足早く完成した浦戸桂島の災害公営住宅を訪ねると、こちらにお住まいの方々は入居から2年が過ぎ、生活が落ち着きつつあった。広めの縁側で「お茶っこ」をするのが日々の楽しみと言いながら、いろいろなお菓子やお惣菜を次々にすすめてくださる。
「ここはトイレもお風呂も設備が立派だし、何かあればすぐに対応してくれる。入居者の皆さんは、終の棲家として安堵して暮らしていますよ」

と浦戸諸島桂島区の区長 内海粂蔵(くめぞう)さん。

5年にわたり担当してきた松村をはじめ、すっかり地元の人々に溶け込んでいる塩竈担当のUR職員は、桂島の海水浴場整備のための清掃やイベントなどにも参加して地域をもり立てている。

災害公営住宅の整備が無事終了してホッとする反面、さみしさを感じているUR職員たち。塩竈の人たちが希望をもって幸せに暮らしていくことを願いながら、最後は「また顔を見せに帰ってきます!」と笑顔であいさつして、しばしお別れだ。

浦戸桂島住宅を訪ねたURメンバーと入居者の皆さんで記念撮影。入居者同士が交流しやすい住宅配置になっている。
「塩竈の人は、こちらが一生懸命やっていれば、評価して受け入れてくれます」とURの松村尚(左)。入居者の皆さんから信頼されている。

【妹尾和子=文、佐藤慎吾=撮影】

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