UR都市機構

ベランダ菜園の楽しみ(12)

URPRESS 2017 vol.49 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

見た目もかわいく育てやすいミニパプリカ

たなかやすこ
ベランダ菜園の楽しみ(12)

夏野菜といって思い浮かべるのはトマト? キュウリ? それともナスでしょうか? 実は、ベランダ栽培にもっともおすすめしたいのはパプリカなんです。それもミニパプリカ。赤、黄、オレンジ、紫といろいろな色があって見た目もかわいく、株がこぢんまりとしているので、とてもベランダ向きなのです。長さ4センチほどの実は、スーパーで売っている大きなパプリカの1/3ほどのボリューム感です。

種ではなく、苗から育てます。4月中旬から5月中旬にかけて、「今年は何色を育てようかな?」と、選ぶのが楽しみなほど、さまざまな品種の苗が出回ります。

コンテナに鉢底石と培養土を入れて植えつけます。根の張りが浅いので、大き目のハンギングバスケットなどでも育てることができます。一方で、根の張りが浅いと乾燥の影響を受けやすいので、ココヤシなどで土の表面を覆うマルチングを施すか、タイムなどのハーブと一緒に寄せ植えにして、水分の蒸発を防ぐといいでしょう。

ミニパプリカは成長がゆっくり。5月後半に植えても、なかなか花がつかずやきもきするかもしれませんが、梅雨が明けて本格的に暑くなると、株がぐぐっと成長してどんどん花が咲くようになります。ピーマンの仲間は自家受粉なので、受粉を助ける必要はありません。花が咲いてから実が色づくまでは40日ほど。青臭さがないので、ピーマンが嫌いな人でもおいしく食べられると思います。スライスしてサラダの彩りに、肉詰めやマリネもおすすめです。食べ切りサイズなのも魅力ですね。

直径3センチ程度の赤いミニパプリカ。ハーブを混ぜたクリームチーズを詰めて、生のままでオードブルに。

【田中淳=撮影】

育ててみよう! ミニパプリカ

4月中旬から5月中旬にかけて苗が出回ります。成長はゆっくりで、収穫は7月以降。高温にも強く育てやすいですが、水切れには気をつけましょう。

step1

鉢底石を敷いたコンテナに培養土を入れて、できるだけ根を崩さないようにして植えます。

鉢底石を敷いたコンテナに培養土を入れて、できるだけ根を崩さないようにして植えます。

step2

株の下のほうから枝がたくさん出てしまうと風通しが悪くなるので、最初の花より下の脇芽を摘み取ります。

株の下のほうから枝がたくさん出てしまうと風通しが悪くなるので、最初の花より下の脇芽を摘み取ります。

step3

花がついたところから枝分かれして、こんもりした株になります。

花がついたところから枝分かれして、こんもりした株になります。

step4

暑くなるとどんどん実をつけます。最初にできる1、2個の実は緑色のうちに収穫しましょう。苗の成長に栄養を回すためです。

暑くなるとどんどん実をつけます。最初にできる1、2個の実は緑色のうちに収穫しましょう。苗の成長に栄養を回すためです。

point! トウガラシの近くには植えないで

トウガラシのうち、辛みのない緑色のものを日本ではピーマンと呼び、肉厚でカラフルなものをパプリカと呼んでいるようです。もともとトウガラシの仲間なので、ミニパプリカはトウガラシと簡単に交配します。トウガラシの近くに植えると、辛い実をつけてしまうことがあるので注意しましょう。

プロフィール

たなかやすこ

たなかやすこ

イラストレーター、ガーデニングクリエイター。
1957年北海道小樽市生まれ。著書に『とれたての幸せ。はじめてのベランダ菜園』(集英社)、『おいしいベランダ菜園 シンプル&エコに育てる』(家の光協会)ほか。

ベランダ菜園バックナンバー

UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

UR都市機構の情報誌[ユーアールプレス]の定期購読は無料です。
冊子は、URの営業センター、賃貸ショップ、本社、支社の窓口などで配布しています。

メニューを閉じる

ページの先頭へ