街に、ルネッサンス UR都市機構

ベランダ菜園の楽しみ(4)

URPRESS 2015 vol.41 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

おひさまが何より好きなミニトマト

たなかやすこ
ベランダ菜園の楽しみ4

強い日差しの下で元気いっぱいに育つ夏野菜の中でも、とりわけ生命力の強さを感じさせるのがトマトです。ベランダで毎年ミニトマトを育てますが、そのたくましさにはいつも感心させられます。トマトの原産地はアンデス山脈の高原地帯。朝と夜の気温差が大きく雨も少ない、土壌も肥沃とはいえず、植物の生育にとっては厳しい環境ですが、そこで生き残ってきたからこそ、トマトには強い生命力が備わっているのではないかと思います。

トマトの生育にとって、なんといっても大切なのは太陽の光です。夏野菜はみんな太陽が好きですが、トマトは特にそう。どんなによい土を使って丹精込めて育てても、日光が足りないとヒョロヒョロに育ち、実付きも悪くなります。ミニトマトを育てたけれど実があまりならなかった、という人は、日当たりに問題があることが多いようです。栽培を始める前の準備としてベランダの日当たりを確認しましょう。朝昼夕とベランダに出て、1日を通してもっとも日が当たる場所を確認してください。

日当たりとともに大切なのが脇芽(主枝と葉の間に出てくる芽)摘みです。脇芽をそのままにしておくと養分が分散してしまうので、脇芽は小さいうちに摘み、主枝をしっかりと育てます。

夏の気温が32度を超えるようになると、いったん花が付かなくなり、葉にも元気がなくなります。一見もう終わりかな? と思わせる姿になりますが、それでも抜かずに残しておくと、10月頃に再び花が咲き始め、晩秋まで収穫できます。

【田中淳=撮影】

我が家(千葉県)のベランダのミニトマトは12月まで実をつける。

育ててみようミニトマト

ミニトマトの苗は5月になると出回ります。苗に一番花が咲いていたら植え付けのタイミング。コンテナに移して日当たりのよい場所に置きましょう。トマト用の培養土がおすすめです。

step1

コンテナに鉢底石を敷き、培養土を入れてポットから苗を植え付け。苗に一番花が付いていない場合は、花が付くまでポットのまま日当たりのいい場所にしばらく置いておく。あまり早く植え付けると葉ばかり茂って実付きが悪くなる。

step2

脇芽をこまめに摘む。畑で栽培する場合は通常、一番花から下の脇芽を摘むが、コンテナの場合は出てくる脇芽はすべて摘むのが基本。

花芽とは別に出てくる脇芽。

step3

支柱は必ず立てる。人の背の高さ程度になったら摘芯する方法もあるが、ベランダでは摘芯せずに、洗濯物干しやパーゴラに誘引して育てるのがおすすめ。

支柱を立てて育てる。8月、ぐんぐん伸びて真っ赤な実を付ける。

9月半ば、摘芯しないと長く伸びていくので、ベランダの物干しやパーゴラに誘引する。

プロフィール

たなかやすこ

イラストレーター、ガーデニングクリエイター。
1957年北海道小樽市生まれ。著書に『とれたての幸せ。はじめてのベランダ菜園』(集英社)、『おいしいベランダ菜園 シンプル&エコに育てる』(家の光協会)ほか。

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