街に、ルネッサンス UR都市機構

ベランダ菜園の楽しみ(7)

URPRESS 2016 vol.44 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

ラディッシュ栽培のコツは早い成長についていくこと

たなかやすこ
ベランダ菜園の楽しみ(7) ラディッシュは種類も豊富。赤やピンク、紫色などの種がまざったカラフルファイブ(サカタのタネ)や、大根のような長細い形のフレンチブレックファスト(タキイ種苗)などいろいろあります。

栽培が簡単で園芸初心者向けというイメージが強いラディッシュ。ガーデニングに慣れている人のほうが、逆に失敗することが多いように思います。じつは私も失敗したことが……。

何度か試して、失敗の原因は予想以上に成長のスピードが早いことにあると気づきました。とくに早いなと感じるのは、種をまいてから発芽するまで。たいがいの野菜は発芽まで1週間程度かかりますが、ラディッシュはわずか2、3日。うっかりしていると、ほんの数日で茎がぐんぐん伸びてカイワレ大根のように育ってしまいます。こうなってはもう丸くふくらむことはありません。

赤くふくらむのは、葉のすぐ下の胚軸という部分(カブも同じ。カブを見ると白い実から直接葉が生えていますよね)。この部分がヒョロヒョロではラディッシュにならないのです。

なるべくずんぐりむっくりに育てるのが理想で、そのためには、発芽したなと思ったらすぐに日に当てること、1本1本によく日が当たるように混み合っている部分を間引き、本葉が出るまでの時期は水をやりすぎないことが大切です。

私は、種をまいた鉢を目の届きやすい台所のすみに置き、ひとつでも発芽を見つけたら即ベランダに出すようにしています。「まだ全部発芽していないし……」などとぐすぐずしていてはいけません。成長のスピードにおいていかれないようにすることが、ラディッシュ栽培のコツなのです。

土の中から少し顔を出しているラディッシュ。1本1本によく日が当たるように間引きます。

育ててみよう!ラディッシュ

廿日(はつか)大根という名がありますが、種をまいてから収穫までは30日~ 40日程度です。
成長が早いので、失敗してもすぐにまき直しができます。
気軽に挑戦してみましょう。

step1

プランターに鉢底石と培養土を入れ、深さ1センチの溝をつくり、8ミリ間隔で種をまき土をかぶせます。発芽し始めたら日当たりの良い所に移動させます。双葉のときの水やりは控え目に。

step2

十分に日光を当ててしっかり育てたいので、間引きは重要。丈が高く育ったものから間引いて、丈が低くて茎が太いものを残します。残す株の根が動かないように指でそっと押さえながら行います。

右の写真は少しひょろっとし過ぎ。背の高いものから間引きます。本葉が出たら、隣の株と触れ合わない程度の間隔にします。

step3

胚軸がふくらみ始めた様子。胚軸は葉のすぐ下の部分です。

step4

半分くらい土から顔を出した状態で育ちます。これくらいで収穫のタイミング。葉もおいしく食べられます。

point! アブラムシ対策は?

真冬と真夏以外は栽培可能ですが、注意したいのはアブラムシ。アブラムシを発見したら鉢ごとお風呂場に持って行き、シャワーをかけて、水で虫を流してしまいましょう。虫が増えないうちならこの方法が簡単でおすすめです。

お風呂場に運べない大きなプランターの場合は、蓄圧式噴霧器で水をふきかけてアブラムシを飛ばします。隣の株につかないようにティッシュで受けるのを忘れずに。

プロフィール

たなかやすこ

イラストレーター、ガーデニングクリエイター。
1957年北海道小樽市生まれ。著書に『とれたての幸せ。はじめてのベランダ菜園』(集英社)、『おいしいベランダ菜園 シンプル&エコに育てる』(家の光協会)ほか。

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