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ベランダ菜園の楽しみ(2)

URPRESS 2014 vol.39 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

ミックスシードでいつでもサラダ

たなかやすこ
ベランダ菜園の楽しみ2

1つの袋にレタスなど、生で食べられる5~7種類ほどの葉野菜の種をミックスしたもの(ミックスシード)が、「ガーデンレタスミックス」とか「ガーデンベビー」といった名前で販売されています。これがとっても手軽で便利。

ベランダ菜園初心者にもおすすめです。 種苗会社がプロの目で選んだ種は、育つペースや草丈がだいたい同じでとても育てやすく、また縮れた葉のものや赤っぽい葉のものなど、見た目のバランスも考えられているので、目でも楽しめます。

春まきもできますが、レタスは暑さが苦手なので秋が種まきの適期。虫の害も少なく、あまり手をかけなくても丈夫に育ちます。株が大きく育ってから収穫することもできますが、おすすめはベビーリーフの利用。だいたい7センチ程度に育ったら、外側の葉からハサミでカットして使っていくと、中心部から新しい葉がどんどん出てきて長く楽しむことができます。肉料理や魚料理にちょっと添えると、お皿を生き生きと彩ってくれます。

私は毎年、コランダー(パスタなどの水切りに使う穴開きボウル)を使って栽培しています。コランダーの内側にプチプチのエアパッキンを敷き、10か所程度穴を開けて鉢底石と土を入れて使います。レタスは細い根を横に張るので、これで栽培可能なのです。上から水をかけてざっと土を流し、そのままテーブルに出すことも。食卓でちぎりながらいただくのが楽しいのです。

長く手軽に楽しめるミックスシード。ぜひお試しください。

【田中淳=撮影】

コランダー(パスタなどの水切りに使う穴開きボウル)を使って栽培しています。

育ててみよう ミックスレタス

虫の害も少ない秋まきがおすすめです。ベビーリーフで利用するなら種をまいてから40日ほどで収穫できます。

step1

レタスの種はとても小さいので、種をまく前に土に十分水を含ませる。種同士が重ならないようにばらまきしたら、種が隠れる程度に土をかけ、霧吹きで表面を湿らせる。レタスは発芽に弱い光が必要なので土はうっすらと。

step2

芽が出るまでは、土の乾燥防止にシャワーキャップをかぶせておくとよい。シャワーキャップには空気用に小さな穴をいくつか開けておく。表面が乾いたら霧吹きで水をやる。

芽が出るまでは、土の乾燥防止にシャワーキャップをかぶせておくとよい。

step3

芽が出たらとにかく日に当てること。冬は太陽高度が低いのでベランダの手すり近くに置くと光が不足する。 高いところに置くかハンギングがおすすめ。水は表面が乾いたらたっぷりと。週に1回液肥を施す。

芽が出たらとにかく日に当てること。冬は太陽高度が低いのでベランダの手すり近くに置くと光が不足する。

step4

間引いた葉も食べられる。

step5

7センチ程度に育ったら根元から2センチ程度残してハサミでカットする。外側の葉から使うと長く楽しめます。

7センチ程度に育ったら根元から2センチ程度残してハサミでカットする。

プロフィール

たなかやすこ

イラストレーター、ガーデニングクリエイター。
1957年北海道小樽市生まれ。著書に『とれたての幸せ。はじめてのベランダ菜園』(集英社)、『おいしいベランダ菜園 シンプル&エコに育てる』(家の光協会)ほか。

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