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ベランダで楽しむ四季の寄せ植え(9)

URPRESS 2019 vol.58 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


室内で楽しむ観葉植物の寄せ植え

ベランダで楽しむ寄せ植えを紹介してきましたが、今回は、涼しい室内で楽しむのに最適な観葉植物の寄せ植えを紹介します。室内で鉢植えを楽しむには、最初に鉢を置きたい空間を決め、周囲の家具に合うデザインの植木鉢を選ぶのがコツです。

植物は単体で飾ってもよいですが、葉の形や質感、色味や大きさの違うものを一鉢で楽しめる寄せ植えが、やはりおすすめ。初めから大きな寄せ植えに挑戦するのではなく、手軽にいくつかを植え込んで、テーブルなどに置いて楽しめる小さめの寄せ植えから始めてみましょう。

植物の選び方としては、まずメインになる植物を選び、次に、草丈や葉色などを考慮してメインを引き立てる植物を選びます。さらにもう1種類、葉の色や丈の異なる植物を選ぶとよいでしょう。3種類が互いに邪魔をせず、それぞれが美しさを発揮して引き立て合うように、三角形になるよう配置して植えていきます。仕上げに土の表面にバークチップ(樹皮を砕いたもの)を敷いて、土が見えないように仕上げましょう。

手順

葉の形と色、草丈が異なる3株を三角形になるように配置します
  • 手順1

    植え込む前に配置を決める。主役になる株の大きいプラスチックファーン(A)を中央から右側後方に配置。引き立て役のシンゴニウム(B)をその左手前、プラスチックファーンの前にニシキシダ(C)を配して三角形になるようにする。

  • 手順2

    鉢穴をネットでふさぎ、鉢の高さの1/5程度まで鉢底石を入れ、その上に市販の観葉植物用の培養土を入れる。植え込む苗の土の高さが鉢の縁より2〜3㎝低くなるように培養土の量を調節する。元肥を培養土に混ぜ込む。

  • 手順3

    ポットから苗を取り出し、根鉢を優しくほぐしながら、配置通りにABCの順に植え込んでいく。

  • 手順4

    植え込み終了後、表面の土の上にバークチップを敷いて、土が見えないよう仕上げる。

配置図

濃いグリーンで涼しげな形のプラスチックファーンを主役に、引き立て役に明るいライムグリーンの葉のシンゴニウムを選びました。背が低く赤みがかった葉色のニシキシダを加えてバランスをとっています。

鉢のサイズ  直径18㎝、高さ18㎝ 材質 陶磁器

観葉植物の管理

観葉植物のほとんどは熱帯性ですので、暑さに強く寒さに弱い性質があります。一年を通して室内で楽しむことができますが、春・夏・秋の暖かい季節は戸外に置いても楽しむことができます。真夏の直射日光は葉焼けする場合があるので、外に置く場合は半日陰になるところに置きましょう。

プロフィール

くろだけんたろう

埼玉県生まれ。園芸店「フローラ黒田園芸」勤務。自由な発想が生み出す洗練されたスタイルの寄せ植えが熱く支持されている。新刊は『手づくりのスタンドに季節の花を 素敵に飾る小さな庭』(家の光協会)。

【黒田 健太郎=文・写真】

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