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プロが指南!防災グッズの新常識(9)

URPRESS 2019 vol.58 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


真夏に大規模災害発生
停電時や避難所で欠かせない熱中症対策

防災視点で熱中症対策を考えたことはありますか? 昨年の夏は高温による熱中症被害が全国で問題となり、過去最多となる95,000名以上が救急搬送され、数百名の方が命を落としています。じつは平成以降に発生した大地震は、いずれも涼しい季節か涼しい地域で生じており、私たちは「真夏の大災害」の経験が不足しています。今回は停電時や災害時の熱中症対策を考えます。

真夏の避難生活は熱中症に注意

熱中症は「高い気温と湿度・日差し」と、「激しい運動や水分不足」が組み合わさることで発生します。災害で停電や断水が発生すると、エアコンなどが使えずに室温が上がり、飲食を控えるため水分不足となります。夏場の避難所やライフラインが止まった自宅は、熱中症の危険性が高まります。

十分な水と、スポーツ飲料の粉末も準備

熱中症予防にはこまめな水分摂取が不可欠ですが、汗とともに失われた電解質(ナトリウムなど)もあわせて摂取する必要があります。飲料・調理・洗浄などに使う水だけでなく、スポーツ飲料や経口補水液も準備。水で溶くスポーツ飲料の粉末や、「塩あめ」などを追加するのもおすすめです。

気化熱を利用した冷涼グッズも

停電時に体を冷やすには、体を濡らして風を当てる、濡らしたタオルを首から下げるといった、気化熱の利用が有効です。タオルや帽子は熱中症対策以外にも役立つため非常持ち出し袋へ入れ、スペースに余裕があれば速乾タオルや扇子、冷却スプレーや冷却ジェルも準備しておきましょう。

プロフィール

たかにともや

「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに、自身が運営するWebサイト、各種メディアやセミナーを通じて防災を解説するフリーのアドバイザー。

【高荷 智也(ソナエルワークス代表)=文・写真】

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