プロが指南!防災グッズの新常識(2)
避難時に持ち出す「非常時持出袋」の中身
自宅周辺のハザードマップ(災害想定地図)を見たことがありますか?津波・洪水・土砂災害といった災害は、避難することが命を守る唯一の方法です。地元の役場やWebサイトでハザードマップを入手し、自宅の周囲で生じやすい自然災害を把握しておきましょう。
避難時には素早い行動が重要です。「なにを持ち出そう?」「あれはどこだ?」と慌てないために、事前に「非常持出袋」を準備して、玄関脇などすぐ持ち出せる場所に保管します。両手を空けるため入れ物にはリュックを選択し、中身も詰め込みすぎず、背負って走れる5キロ程度の重さにとどめます。
家を出る際に貴重品を放り込める隙間を空けておくこともお忘れなく。
リュックに入れるグッズは、雨濡れ対策を兼ねて種類別にパッキング。
雨具や応急手当セットなど、すぐ使う物を上部に入れるとよい。
1.雨具と着替え
雨に濡れると体温が下がり冬季は危険な状態となるため、レインウェア、タオル、着替えなどを準備。アルミブランケットなども有効。
2.応急手当と衛生管理用品
非常時は病院がパンク状態となるため、軽傷には自ら対応できるよう救急セットを準備。携帯トイレも用意。
3.情報収集用品
災害情報や支援情報を入手するため、小型ラジオとメモを準備。スマホの充電用として乾電池式充電器と予備の電池も。
4.身につける道具
夜間行動用のライトは、両手が空くヘッドライトがおすすめ。軍手・マスクなど体を守る道具を取り出しやすい場所に入れる。
5.水と食べ物
水分と食べ物を兼用できて、摂取もしやすいゼリー飲料がおすすめ。飲食物は重量がかさむため1日分程度にとどめる。
プロフィール
たかにともや
「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに、自身が運営するWebサイト、各種メディアやセミナーを通じて防災を解説するフリーのアドバイザー。
【高荷 智也(ソナエルワークス代表)=文・写真】
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