街に、ルネッサンス UR都市機構

プロが指南!防災グッズの新常識(6)

URPRESS 2018 vol.55 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


赤ちゃんとママの防災対策
マザーズバッグと先取り日常備蓄で、無理をしない防災を

ただでさえバタバタと慌ただしい育児期間。いつ起きるかわからない災害に万全の備えをすることは、わかっていても難しいものです。赤ちゃんのいる家庭では、気合いを入れて災害に備えるのではなく、普段の生活に防災の要素を取り入れる手法がなじみます。
なお、少しでも防災をがんばるのであれば、おすすめは非常用トイレとカセットコンロ&ガスボンベの備蓄です。赤ちゃんを守る在宅避難に欠かせないアイテムですので、1週間分程度の量を準備すると大変役立ちます。

1.マザーズバッグ+非常持ち出し袋

赤ちゃん用の「非常持ち出し袋」には、マザーズバッグをそのまま使いましょう。オムツ・おしりふき・ゴミ袋などの消耗品や、スタイ(よだれかけ)・タオル・着替えなどの入れ替え品を、常に最新状態にしてバッグに入れておけば、避難時にそのまま持ち出せます。1分1秒を争う場合はマザーズバッグ+非常持ち出し袋を持って避難。余裕があれば、食料品・オムツや着替えの予備などを大型のバッグに追加して持って行きましょう。母子手帳やお薬手帳の内容を、更新するたびにスマホで撮影しておくことも有効です。

2.先を見据えた日常備蓄

妊娠期間や乳児の間は、1週間1カ月単位で必要なものが変化します。例えばオムツを「今使っている大きさ」で買い溜めてしまうと、いざというときに使えないことも。消費ペースを考えながら、1~2カ月後に使用するものを先に購入し、備蓄品にするといいでしょう。

まずは命を守る環境をつくる

大地震が起きた場合、赤ちゃんの周囲の環境がそのまま生死に直結します。赤ちゃんのベッドや布団を危険から守るため、家具の固定、落下物の撤去は万全に。津波・洪水・土砂災害が生じる地域である場合は、持ち出すグッズ類の準備と「避難場所」の把握が欠かせません。また、被災時、遠方に親戚知人がいるならば、短期疎開をおすすめします。一方、自宅が無事であれば、避難所ではなく「在宅避難」が有効です。前述のトイレをはじめとする備蓄品の準備をしておきましょう。

プロフィール

たかにともや

「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに、自身が運営するWebサイト、各種メディアやセミナーを通じて防災を解説するフリーのアドバイザー。

【高荷 智也(ソナエルワークス代表)=文・写真】

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