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プロが指南!防災グッズの新常識(3)

URPRESS 2018 vol.52 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

避難所へ行かない「在宅避難」の準備

大地震などの災害発生時、必ず避難所へ行かなければならないと考えていませんか? じつは全国的に避難所の数や行政が準備する備蓄品は不足気味で、災害時に避難所へ入れる人数は全体の数割に過ぎません。集合住宅の場合、建物が無事であれば、自宅での「在宅避難」を余儀なくされる方が多数になるのです。たとえ避難所へ入れたとしても、生活環境は決して良いとはいえません。特に乳幼児や妊婦、要介護者や高齢者、持病のある方は、避難所での生活が原因で命を落とすこともあります。災害関連死を防ぐためにも、避難所へ行かずに自宅で生活するための準備が不可欠です。

在宅避難に必要なものは、電気・ガス・水道などのライフラインが使えなくなり、お店で食品や日用品の購入ができなくなった場合に、生活を継続するためのアイテムです。毛布や着替えはある物を使えばよいため、特別な防災用品の準備は不要です。
在宅避難で最も重要な備蓄が非常用トイレ。大地震の際、マンションや集合住宅は配管の点検が終わるまで下水を流せない場合があるため、1週間分以上のセットを準備します。
備蓄食料は2種類。まず火を使わずに食べられる「非常食」を3日分準備。加えて、普段食べているものを多めに買い、なくなったら足す「日常備蓄」で、合計1週間分を準備します。

プロフィール

たかにともや

「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに、自身が運営するWebサイト、各種メディアやセミナーを通じて防災を解説するフリーのアドバイザー。

【高荷 智也(ソナエルワークス代表)=文・写真】

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