プロが指南!防災グッズの新常識(3)
避難所へ行かない「在宅避難」の準備
大地震などの災害発生時、必ず避難所へ行かなければならないと考えていませんか? じつは全国的に避難所の数や行政が準備する備蓄品は不足気味で、災害時に避難所へ入れる人数は全体の数割に過ぎません。集合住宅の場合、建物が無事であれば、自宅での「在宅避難」を余儀なくされる方が多数になるのです。たとえ避難所へ入れたとしても、生活環境は決して良いとはいえません。特に乳幼児や妊婦、要介護者や高齢者、持病のある方は、避難所での生活が原因で命を落とすこともあります。災害関連死を防ぐためにも、避難所へ行かずに自宅で生活するための準備が不可欠です。
在宅避難に必要なものは、電気・ガス・水道などのライフラインが使えなくなり、お店で食品や日用品の購入ができなくなった場合に、生活を継続するためのアイテムです。毛布や着替えはある物を使えばよいため、特別な防災用品の準備は不要です。
プロフィール
たかにともや
「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに、自身が運営するWebサイト、各種メディアやセミナーを通じて防災を解説するフリーのアドバイザー。
【高荷 智也(ソナエルワークス代表)=文・写真】
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