ベランダで楽しむ四季の寄せ植え(3)
壁掛けで楽しむ白いビオラとシルバーの葉物
ハンギング用のプランターを使えば、限られた空間を利用して立体的に寄せ植えを飾ることができます。玄関先でもベランダでも好きな場所に簡単に移動させることができ、「庭がないから……」と園芸をあきらめていた人にこそ、おすすめです。今回使ったスリットバスケットは、側面のスリット(切り込み)を通すように苗を植えるだけで、簡単に壁掛けスタイルを楽しむことができます。
寄せ植えで、背丈や株姿が異なる花を合わせるのはけっこう難しいので、今回のように1種類の花(ビオラだけ)で始めてみるのもおすすめです。生長もその後の管理も一緒ですから、手入れが簡単で失敗も少ないと思います。
地面から高い位置へと飾り方を変えるだけで、見慣れた草花の新しい魅力が発見できますよ。
手順
スリットの上部から苗を挟み込んで植えたい位置まで引き下げます
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手順1
高さ2cmほど鉢底石を入れ、その上に市販の培養土を1〜2cm程度入れる。元肥を培養土に混ぜ込む。
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手順2
花の向きや枝の流れを見て、スリットの上部から苗の株元を挟み込み、植えたい場所まで引き下げる。真ん中のスリットに2苗、それ以外のスリットに1苗を植えたら、苗の隙間に培養土を入れる。
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手順3
手順2と同様に、さらに1ポットずつ植えて培養土を入れる。
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手順4
上部の苗は、中央を高く左右両端が低くなるよう植え込むと、丸く美しい形に仕上がる。植えるときに、先に植えた苗の根が邪魔な場合は、根鉢を少し左右にずらせばよい。
配置図
主役のビオラ(9株)を全体に配置し、その間にハゴロモジャスミン、シロタエギク、オレアリアなど葉の美しい植物を配しています。枝の長いハゴロモジャスミンを下中央に置くことで優雅な流れを表現します。
プロフィール
くろだけんたろう
埼玉県生まれ。園芸店「フローラ黒田園芸」勤務。自由な発想が生み出す洗練されたスタイルの寄せ植えが熱く支持されている。『12ヶ月の寄せ植えレシピ』(グラフィック社)ほか著書多数。
【黒田 健太郎=文・写真】
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