ベランダで楽しむ四季の寄せ植え(5)
ユーカリを主役に、葉色を楽しむ爽やかな寄せ植え
リビングから見えるベランダに、グリーンを一鉢置きたい。そんな方におすすめなのが、シンボリックな樹木をメインにした寄せ植えです。
今回の主役は、シルバーブルーの小さな葉が美しく、香りもよいユーカリです。ユーカリの株元には、ライムイエローやクリーム色などのカラーリーフと、白い小花が涼し気なユーフォルビアをコーディネートして、爽やかな印象に仕上げました。
ユーカリは枝が茂りすぎたら、枝をすくようにカットして樹形を整えます。カットした枝は、風通しのよい日陰で逆さに吊り下げておくと、簡単にドライフラワーになります。
今回は、ブリキ製の鉢カバーの底に排水用の穴を開けて鉢として使っています。ブリキは溶接部分や開けた穴から錆が発生することがあるので、お皿を敷いておくとよいでしょう。
手順
隣り合う植物が互いに引き立て合うように、葉色を考えて配置します。
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手順1
ドリルやキリを使って容器の底に水はけ用の穴を開ける。
穴が小さすぎると目詰まりして排水できないことがあるので、10mm以上の穴を数カ所開ける。
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手順2
穴を開けたら鉢の高さの1/5程度まで鉢底石を入れる。
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手順3
ユーカリの根鉢をやさしくほぐす。 鉢底石の上に培養土を数cm入れて鉢の中央にユーカリを植える。鉢の縁から2~3cm下にユーカリの根鉢の上部がくるように、培養土の高さを調整する。
根を傷つけないようにやさしくほぐすと、根の活着がよくなる。
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手順4
ユーカリの周囲にBCDEFGHの順に苗を植える。根鉢の高さはユーカリと揃え、鉢の外側に向かって少しだけ傾けて植えると美しくなる。
管理のポイント!
真夏の間は風通しのよい半日陰に置き、乾かしぎみに管理します。残暑も和らいだ頃から日当たりのよい場所に移しましょう。
配置図
プロフィール
くろだけんたろう
埼玉県生まれ。園芸店「フローラ黒田園芸」勤務。自由な発想が生み出す洗練されたスタイルの寄せ植えが熱く支持されている。『12ヶ月の寄せ植えレシピ』(グラフィック社)ほか著書多数。
【黒田 健太郎=文・写真】
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