街に、ルネッサンス UR都市機構

熊本県 宇城市

URPRESS 2019 vol.57 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


庭を通して
人々が心地よくつながる
復興住宅が完成

「平成28年熊本地震」から3年。URは熊本の1市3町と協定を結び、復興支援に力を注いでいる。
この春、URが熊本で手がけた災害公営住宅の第1号となる響原復興住宅が完成し、竣工式が行われた。

集会所の前の「みんなの庭(広場)」は、ゆるやかなすり鉢状になっている。子どもたちが走りまわることも、お祭りやイベントの開催も可能。右手が住宅。

地元産の木材を使った南向きの明るい家

響原復興住宅竣工式ではテープカットのほか、地元の水晶太鼓「響」による演奏や、入居者への鍵の贈呈式などが行われた。
守田市長と手を組むUR理事長の中島。URは響原復興住宅の計画から設計、施工まで一括して担当した。宇城市の松橋(まつばせ)町大野地区の災害公営住宅(27戸)もURで建設中。
URの大平(左)と鈴木(右)。響原復興住宅の基本コンセプトは「団欒の住まい、団欒の庭」。周囲と自然に交流できる仕掛けがあちこちに施されている。

木の香りに包まれた「私の家」に、家庭菜園も可能な広さの「私の庭」、さらに同じエリアに、瀟洒な集会所「みんなの家」と、広々とした「みんなの庭」もある。宇城市豊野町に完成した響原(ひびきがはら)復興住宅は、緑豊かなこの地に自然になじむ陽だまりのような空間だ。
3月16日の竣工式では宇城市の守田憲史市長が完成の喜びと関係者への感謝を伝え、UR理事長の中島正弘が阪神・淡路大震災以来、各地の復興支援で積み重ねてきたURの経験を生かして住宅建設のお手伝いができたことへの感謝を言葉にした。
またUR熊本震災復興支援室の波多野 晃が、響原復興住宅は「くまもとアートポリス事業」と連携して地元熊本産の木材をふんだんに使ったデザイン性の高い造りで、住民同士のコミュニケーションに配慮したことなどを説明した。
住宅は、木造長屋タイプで全20戸。全棟南向きで、南側に台所やリビング、玄関、北側に個室という災害公営住宅では珍しい間取りだ。リビングの外に設けた濡れ縁と庭を介して、周囲の人とコミュニケーションが生まれやすくなっている。3年前の地震で自宅が崩れ、以来、仮設住宅で暮らしてきたという古川マサミさんは、入居予定の住宅を見学し、「明るくて、庭も広くてうれしいです」と微笑んだ。

熊本の地域特性に合った住宅づくり

「平成28年熊本地震」の一連の地震活動の震源となったのが宇城市。市の職員はさまざまな対応に追われたという。宇城市の吉田さん(左)と谷口さん(右)。「みんなの家」の畳スペースで。

集会所「みんなの家」と、その前に広がる「みんなの庭」も響原復興住宅の特徴だ。
「隣接する市営住宅や特別養護老人ホームの方たちにもご利用いただき、地域の団欒の場になればとの思いで、外からもアプローチしやすい設計になっています」と災害公営住宅を担当する宇城市の吉田隆志さんは語る。同じく市の職員である谷口秀夫さんは、「設計段階では本当にできるか心配でしたが、立派な建物が完成して驚きました」と喜ぶ。市としては地震発生後、マンパワーが足りないなかで、URのメンバーに非常に助けられたという。それを受けて、担当したURの鈴木悠平は「被災された方々のために一日でも早くとの思いでやってきました」と応えた。
URの熊本震災復興支援室には鈴木を含め現在15名が在籍。東北での復興支援経験メンバーも多く、そのひとり大平 丈(たけし)は、東北での経験を生かしつつ、こちらの地域特性に合った住宅建設を進めていると話す。
「高温多湿で西日が強く、日が長いという熊本の気候風土に合わせて、日よけや風通しの工夫をしています。また、入居する方の年齢層やライフスタイルなどに合わせた住宅づくりを進めています」
農業従事者が多いこの響原は庭を広くとり、若い世代の入居が多く見込まれる市街地に立地する集合住宅は玄関にベビーカー置き場を設けるなどの配慮も。立地特性に合わせた災害公営住宅の建設が、今も熊本各地で進められている。

和傘をモチーフにした柱が印象的な「みんなの家」で、設計を担当した、シーラカンスK&H(株)の工藤和美代表(右)から説明を受けるUR理事長の中島(左)。
安心・安全に加え、高気密・高断熱でバリアフリーの木造住宅。南に広い造りで、風通しをよくする高窓がある。
連れ合いの順一さんと入居する古川マサミさん(左)。ご子息の幸吉さん(右)は「こんなに明るくてきれいなところに住めて、うらやましい」とにっこり。

熊本県でのURの復興支援

URは「平成28年熊本地震」の発災後、いち早く熊本県に専門スタッフを送り、復旧を支援。被災宅地危険度判定などを行うとともに、被災者へ住戸を提供してきた。
現在は宇城市をはじめ御船町、嘉島町、益城町の合計12地区で453戸の災害公営住宅の整備と、益城町で復興土地区画整理事業の支援を進めている。

御船(みふね)町

3月22日に行われた「古閑迫(こがのさこ)団地の竣工式」。木造戸建10戸が完成した。

災害公営住宅を2地区に合計30戸建設

嘉島(かしま)町

嘉島町の荒木泰臣(やすおみ)町長をUR理事長の中島が訪問。嘉島町の災害公営住宅は年内に完成予定。

災害公営住宅を4地区に合計54戸建設

益城(ましき)町

広安西A工区と広安西B工区の建設工事着手に伴い、2月19日に安全祈願祭を行った。

災害公営住宅を4地区に合計322戸建設

妹尾和子=文、青木 登、菅野健児=撮影

宮城県 気仙沼市

気仙沼大橋が開通し安全なまちの完成まで、あとひと息

岩手県 宮古市

安心・安全で暮らしやすいまち。
環状交差点「ラウンドアバウト」がシンボルに

福島県 大熊町

完成した役場とともに人々が戻り新たなまちの一歩が始まる

熊本県 宇城市

庭を通して人々が心地よくつながる復興住宅が完成

三陸鉄道リアス線で旅しよう!

東日本大震災で被災した宮古-釜石の鉄道がついに復旧、JRから三陸鉄道に移管されて、3月23日に開通した。これにより移動が格段に便利に!宮古-釜石の駅のうち陸中山田、織笠、鵜住居、釜石の4エリアはURが整備を担当した。
8年ぶりの鉄道の運行で盛り上がる沿線のまちを旅して復興を応援しよう。

URが取り組む東日本大震災の復興支援

URは東日本大震災後、25の被災自治体と協定などを結び、最大時は約460人体制で復興市街地整備や災害公営住宅の建設を進めてきました。
復興事業の進捗に伴い、現地では新たな生活が始まっています。また、原子力災害被災地域における支援も本格化しています。

東日本大震災 復興の歩みフォト&スケッチ展5周年

URが東日本大震災からの復興の歩みを広く発信し、一日も早い復興を支援するために2014年から開催してきた「東日本大震災 復興の歩みフォト&スケッチ展」。
毎年、たくさんの魅力的な作品が寄せられています。5周年を記念して、これまでの受賞作品を一挙にご紹介します。
作品を通して、5年にわたる東北の復興の様子をご覧ください。

AKB48「誰かのために」プロジェクト 届け!笑顔 第11回

岩手県 山田町 陸中山田駅前

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