街に、ルネッサンス UR都市機構

宮城県 気仙沼市

URPRESS 2019 vol.57 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


気仙沼大橋が開通し
安全なまちの完成まで、
あとひと息

URが手がけた新たな橋の開通式が行われた気仙沼市。
2017(平成29)年には、市内で整備した災害公営住宅がすべて完成し、URの復興事業は9割まで進んできた。

鮭が上ることもある大川に、新たに架けられた気仙沼大橋。奥に見えているのが、これまでの橋。

新たな橋が安全な避難路になる

気仙沼大橋の開通式で、菅原 茂気仙沼市長をはじめ関係者がテープカット。
南気仙沼復興の会会長の吉田さんは、ふかひれの加工業を営んでいる。
「水産業を中心に、気仙沼の観光を盛り上げたい」と話す気仙沼市の三浦課長。

風の中にかすかに春の気配が感じられる3月1日。土地が嵩上げされ、新しいまちづくりが進む気仙沼市の南気仙沼地区で、URが他の整備とともに手がけてきた気仙沼大橋の架橋事業が完了、新たな気仙沼大橋の開通式が行われた。
当地区を沿うように流れる大川に架けられた気仙沼大橋は、長さ105メートル。道路の幅はこれまでの12メートルから20メートルに広げられ、橋の左右にはそれぞれ4・5メートル幅の歩道が設けられた。
式典に出席した南気仙沼復興の会会長の吉田久雄さんは、8年前の震災当時を思い出しながら、新たな橋を見つめていた。
「以前の橋は湾曲しているだけでなく、橋の手前が隧道(ずいどう)になっていて見通しが悪かったんです。津波が押し寄せたとき、前が見通せないため車で橋を渡りきれずに、ここで犠牲になった方もいらっしゃいました。
新しい橋はまっすぐで先が見通せ、道路幅が広がりました。安全に避難できるようになり、感謝しています」
この橋は新たに完成する最新式の魚市場や観光施設のある海沿いエリアと、国道45号線をつなぐ。
気仙沼市建設部都市計画課課長の三浦永司さんは、「単なる橋の架け替えではない」と今回の事業の意義を語る。
「URさんが親身になって区画整理事業に取り組んでくださったおかげで、大きな問題もなく造成工事が進み、架橋工事も無事終わりました。市の一番の産業である水産業を盛り上げ、観光で訪れる人を増やしていくためにも、この橋は非常に重要です。近い将来、水産物を満載したトラックがこの橋を行きかい、また、この橋を通って沿岸部を訪れる観光客が増えてまちがにぎやかになることを期待しています」

新たなまちに観光の種をまく

上空から見た南気仙沼地区。右側の沿岸部には最新式の魚市場や観光施設を整備。ここからまっすぐ橋を渡って国道へと道がつながった。
昨年11月、舗装工事の前に、市が地元の皆さんを招いて「思い出プロジェクト」を実施。床版にチョークで落書きをして、思い出づくりをした。

URは気仙沼市の南気仙沼地区、鹿折(ししおり)地区の2つのエリアで被災地の復興土地区画整理事業を進めている。UR気仙沼復興支援事務所所長の久宮和彦は、橋が架かり、南気仙沼地区の復興事業の先が見えてきたと胸をなでおろす。
「橋の完成を待って、橋のたもと付近の区画整理事業の造成工事を始めます。これで南気仙沼地区の面整備がさらに進み、1年後には土地の引き渡しをすべて終える予定です」
津波と大規模火災で壊滅的な被害にあった鹿折地区でも整備は順調に進み、今年の5月に土地の引き渡しが完了する。嵩上げされた42ヘクタールの土地の目の前に水産加工場が立ち並び、その後ろにURが手がけた災害公営住宅(鹿折南住宅)や商店、戸建て住宅がつくられ、スーパーもオープン。URが手がけた災害公営住宅は気仙沼市内に全部で1033戸完成しており、新たなまちが機能しはじめている。
久宮は、気仙沼の復興事業は9割まできたと話す。
「市が事業を進めている内湾地区にも商業施設や交流施設などが完成間近で、大島に架かる気仙沼大島大橋も4月に開通。南気仙沼地区、鹿折地区とあわせ、気仙沼市全体の復興がかなり進んできたことを実感しています。土地と道路が整備され、人々の暮らしが取り戻されつつあります。気仙沼のにぎわいが戻るよう、私たちも協力しています」
次は観光で訪れて、見事な復興を確かめて歩きたい。

「南気仙沼地区の面整備を進めます」と話すURの久宮。
鹿折地区にもURによって錦大橋(写真)が架けられた。接続する道路の完成を待っている。
南気仙沼小学校の跡地に建てられた南郷住宅。入口には校門が残されている。

武田ちよこ=文、青木 登=撮影

動画

新たな始まりへ 宮城県気仙沼市

宮城県 気仙沼市

気仙沼大橋が開通し安全なまちの完成まで、あとひと息

岩手県 宮古市

安心・安全で暮らしやすいまち。
環状交差点「ラウンドアバウト」がシンボルに

福島県 大熊町

完成した役場とともに人々が戻り新たなまちの一歩が始まる

熊本県 宇城市

庭を通して人々が心地よくつながる復興住宅が完成

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8年ぶりの鉄道の運行で盛り上がる沿線のまちを旅して復興を応援しよう。

URが取り組む東日本大震災の復興支援

URは東日本大震災後、25の被災自治体と協定などを結び、最大時は約460人体制で復興市街地整備や災害公営住宅の建設を進めてきました。
復興事業の進捗に伴い、現地では新たな生活が始まっています。また、原子力災害被災地域における支援も本格化しています。

東日本大震災 復興の歩みフォト&スケッチ展5周年

URが東日本大震災からの復興の歩みを広く発信し、一日も早い復興を支援するために2014年から開催してきた「東日本大震災 復興の歩みフォト&スケッチ展」。
毎年、たくさんの魅力的な作品が寄せられています。5周年を記念して、これまでの受賞作品を一挙にご紹介します。
作品を通して、5年にわたる東北の復興の様子をご覧ください。

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