街に、ルネッサンス UR都市機構

特集 つながる ひろがる 復興するまちを訪ねて1 宮城県牡鹿郡女川町(3)

URPRESS 2014 vol.41 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス

宮城県牡鹿(おしか)郡女川(おながわ)町
生まれたばかりの新しい「まち」に希望の一歩がしるされた日

© 富田 眞一(フィールドリッチ)

新しい住宅は コミュニティーに配慮

離半島部も災害公営住宅の建設が進んでいる。離島である出島では高台の造成後、平成26年8月に24戸の戸建災害公営住宅が完成して、いち早く住民の新しい暮らしがスタートした。
町の中心部の高台にも、平成26年3月に災害公営住宅「女川町営運動公園住宅」が完成した。陸上競技場を解体し、その跡地を利用して建てられた8棟の建物からなる計200戸の集合住宅だ。敷地内にはかつての競技場のトラックの形に道路を巡らせるなど、随所に住民に親しまれていた記憶を残す工夫を凝らしている。「女川の人たちは戸建て住宅に住んでいた方が多く、集合住宅での暮らしに慣れていません。ですから4階建てまたは3階建てと、ゆとりをもった高さに抑え、明るく開放的な空間となるように配慮しました」と話すのは、UR女川復興支援事務所の副所長、太田謙。平行に並ぶ南向き4階建ての住棟の1階には大きなピロティを設け、敷地の反対側まで見通せる開けた空間とし、通路には人が溜まれるスペースを設けたり、ベンチもあちこちに配置するなど、新しいコミュニティーづくりへの配慮もきめ細かい。入居から1年が過ぎ、屋外で住民同士が集まっておしゃべりをするなど、すっかり新しい生活になじんでいる様子が見て取れる。
「プライバシーが守られて、落ち着いて生活できる安心感はなにものにも代えがたい」と話す横井一彦さん。「今年の正月は4年ぶりに子どもや孫たち全員がこの家に集まって、襖を外してみんなで寝たのよ」と笑う内村泰子さん。どちらの住戸も南向きの4階で、見晴らしや日当たり、風通しのよさに「最高です」と顔をほころばせる。集合住宅の生活を満喫しているようだ。

© 富田 眞一(フィールドリッチ)
© 沖 裕之(Blue Hours)
昨年完成した女川町営運動公園住宅
太田副所長
「町内のあちこちで被災された方々が入居されるので、新たな住民同士の繋がりが生まれ、コミュニティーが形成されやすいように様々な工夫を盛り込んであります」。

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