街に、ルネッサンス UR都市機構

沼津市で進むまちづくりを支援する基本協定を結びました

URPRESS 2019 vol.56 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]


静岡県沼津市

URは昨年8月、静岡県沼津市が進める「人と環境を大切にする県東部広域拠点都市」の実現に向けたまちづくりを推進することを目的として、沼津市と相互に連携する協定を締結しました。

URは
(1)まちづくり方針と整備計画の策定
(2)官民連携による都市機能の誘導と更新
(3)沼津駅駅前広場の再整備など公共空間の再編
(4)その他持続可能なまちづくりを行うにあたり必要な事項。
以上について連携を行っています。

2018年8月に行われた締結式。

これからの沼津のまちづくり——鉄道高架を活かして

日経 地方創生フォーラムより

沼津市長 賴重秀一氏

沼津市は鉄道によって市街地が南北に分断され、市の強みが市域全体に広がりにくく、中心市街地の回遊性がよくないという問題を抱えています。そこで南北の一体化をめざして取り組んでいるのが、沼津駅周辺総合整備事業です。

まず8路線の道路を立体交差化し、13カ所の踏切を除去。貨物駅を8キロ西へ、車両基地を2キロ西へ移転。3カ所のガードをすべて4車線の幹線街路に変え、駅の南北を結ぶ道路や通路を、新たに10本整備します。これにより、南北の人の流れがスムーズになり、中心市街地の回遊性が大幅に高まると考えています。

今後、駅周辺に生まれる広大な鉄道跡地は、公共利用や民間投資の活用を図り、まちの活性化を促進。高架下スペースとして約4・7ヘクタールが利用可能となり、新たなまちづくりが始まります。

昨年11月には「中心市街地まちづくり戦略会議」を設置。有識者や事業者、市民、行政とURに参加してもらい、さまざまな意見を求め、関係者間での情報共有、調整と連携を進めています。

この会議では、駅周辺の公共空間をヒト中心の空間に再編すること、鉄道跡地等の利活用や、都市のスポンジ化に対応して、新たな都市機能を導入することなどが検討のテーマとなっています。

現在の取り組みとして、まず既存ストック(公共空間)の活用があります。道路や公園、河川などの公共空間を実験的に活用して、日常的なにぎわい空間の創出を目指しています。同時に、リノベーションによるまちづくりを推進。民間の既存ストックを使ったゲストハウスやダンス&カルチャースクール開業なども始まっています。また、URには駅前の西武百貨店跡地の取得にもご協力いただきました。

昨年11月には中心市街地で歩行空間化社会実験を4日間かけて行い、現在分析中です。沼津駅と沼津港の間でEVバスの試験運行も行いました。

これらの事業を通して、ヒト中心の質の高い空間整備を実現し、「誇り高い、元気なまち沼津」をつくっていきます。

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