街に、ルネッサンス UR都市機構

特集 ミクストコニュニティ最前線1 Yuimâru 東京(2)

URPRESS 2014 vol.40 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

ミクストコミュニティ最前線 Yuimâru 多世代がいきいきと暮らすために高島平団地の新しい試み
「元気なうちは、団地のコミュニティーづくりのお手伝いもしたい」と話す大内さん。費用の計算がわかりやすく、マネープランが立てやすかったことも入居のハードルを下げたと話す。
団地の良さに安心をプラス 新たな高齢者の住まい

住戸は約42~43m²の1DKと1LDKで家賃は9万円台。
20m²前後が多い一般のサ高住に比べて広く、料金が割安なのも魅力だ。床を全体にかさ上げして、風呂などの水回りも含め、居室内を段差のないバリアフリーにしている。南の壁面いっぱいに広がる窓から光が降り注ぐ明るさは、棟間に十分な距離をとって建てられているUR都市機構の団地ならでは。交通の便がよく、団地内や周辺に商店やスーパー、図書館などの公共施設も多く、生活の利便性は高齢者にとって申し分ない。

1月からこのサ高住に入居する大内芙美子さんは、分散型の良さについて、「一番大きいのは、いろいろな方たちと接点を持ちながら、普通の団地生活が送れること。そのなかで安心が得られることですね」
と語る。他にも、ゆいま~る高島平の医療との連携や近隣に在宅で看取りまでする診療所があることが大きかったという。今は健康で、住んできたマンションも快適。ご近所との交流もある。しかし、何かあったときに周囲に甘えるわけにはいかず、一人暮らしの不安は拭えない。

じつはかなり迷いもしたが、入居を決断したときにはホッと肩の力が抜ける思いだったという。入居後は、ここでの暮らしをネットで発信するなど、自分なりの活動をしていきたいと考えている。

大内さんはかつて都内の赤羽台団地で約40年もの間、暮らした経験がある。
「当時は家と仕事場の往復だけ。今回の団地暮らしでは、人生の最終章をコミュニティーのなかで飾っていきたいと思っています」

募集した30戸は入居が決まり、申込者の三分の一は高島平団地内からの転居。今後も空き家発生状況に応じて最大20戸まで増設していく予定だ。

玄関ドアを開けると約2.8畳の土間。この空間が面白い。ここから床面をかさ上げしているので、段差のない居室が生まれる。
トイレ、洗面、洗濯機置き場は段差のないバリアフリー仕様。
サ高住は1DK・2タイプと1LDK・1タイプの計3タイプ。バルコニーから日差しがたっぷり降り注いで快適だ。
サ高住の隣棟の1階に事務所を構えるゆいま~る高島平。「ゆいま~る」とは沖縄の言葉で「皆で助け合う」といった意味。
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