UR事業における社会支援の取組みについて(概要版)
UR事業における社会支援の取組みについて -外部若手有識者との座談会- (概要版)
- 日時:
-
平成25年1月18日(金)
- 場所:
-
UR東日本都市再生本部 八重洲事務所
- 出席者:
-
【外部有識者】
許斐理恵氏(丸紅株式会社)
難波ひとみ氏(社団法人日本プロジェクト産業協議会(JAPIC))
姫島友子氏(町田市)
藤井さやか氏(筑波大学)
【都市再生機構】
桑波田圭子(本社 復興支援室 陸前高田支援事務所)
小林康治(本社 住宅経営部 ウェルフェア推進チーム)
興村英樹(東日本都市再生本部 総務部 総務チーム)
内山阿悠(東日本都市再生本部 企画部 業務企画チーム)
小松原 茂(東日本都市再生本部 密集事業総括マネージャー密集市街地整備第1チーム)
田辺陽子(東日本都市再生本部 第4エリアマネージャー市街地整備第1チーム)
吉澤静香(東日本都市再生本部 第4エリアマネージャー市街地整備第2チーム)
目的
今の日本では少子高齢化や産業空洞化など様々な課題を抱え、URの都市再生も団地再生も復興事業においても、産官学との幅広いつながりは欠かせない。日常業務では関係者との協議が主であるが、以前から全くの外部の視点で、当機構の取組みやあり方について意見を聞いてみたかった。そこで、社会を支える働く女性4名と同世代のUR職員とで座談会を開き、当機構の取組みについて幅広く知っていただき、広くご意見をお聴きした。

UR賃貸住宅における高齢者支援の取組み
UR小林より、UR賃貸住宅の現状、居住者ニーズ、国の考え方、これまでの取組み、UR団地・地域に住み続けられるための今後の取組み等について説明。
- 【主なご意見】
- 企業も社員の親の介護は大きな課題と認識。自宅にいながら介護や生活支援等までワンストップで解決できる団地コミュニティができればありがたい。
- 団地内でまとめて介護サービス等を提供できれば、効率がよいので、コストが抑えられる。事業者と利用者お互いにメリットがある。
- 住宅が大量供給された時期から、単独世帯等の増加や夫婦と子供世代の減少など世帯構成の変化により、今は人と家がミスマッチな状態も起きている。これからは変化に応じた、より柔軟な住まい方の選択肢が必要。URの日本最大の大家としての今後の取組みに非常に関心がある。
- 日本人は住まいに対してストイックで、多少不便でも我慢してしまう。高齢になった時に「もっと楽をしていい」という考え方に変えていきたい。URには、団地が高齢者にとって魅力的な住まいの選択肢となるよう実例を増やし、積極的に発信していってほしい。
足立区新田三丁目地区における子育て支援の取組み
UR吉澤より、開発経緯、世帯属性、足立区とURとの連携、民間事業者等との役割分担等について説明。
- 【主なご意見】
- 幼稚園の登園前・後に預かってくれる施設が身近にあれば、働く親も幼稚園を利用しやすくなる。文科省と厚労省の行政の枠組みを超えた取り組みだ。
- 区と民間と役割分担し、このように団地空間を活用しているとは知らなかった。
- URが取り組んできた住環境の整備を魅力に感じているからこそ、子育て世帯が増えてきていることがよくわかった。
台東区根岸三丁目地区における密集市街地でのまちづくり
UR小松原より、阪神淡路大震災の被害状況、国の政策、URの取組み全般、根岸三丁目地区の状況、道路整備の経緯、従前居住者用住宅を整備した理由、区画整理の活用等について説明。
- 【主なご意見】
- 密集市街地の改善については、首都直下型地震の高まりも指摘される中、重要な取組み。拠点整備とあわせて、面的な広がりのある取組みも積極的に行ってほしい。地域に住み続けられるまちづくりは望ましい。
岩手県陸前高田市における復興支援の取組み
UR桑波田より、復興支援の取組み全般、陸前高田市でのUR事業内容、復興事業の課題、現在の生活環境、自身の経歴等について説明。
- 【主なご意見】
- まちの高台移転等にはさまざまな課題があると思うが、それらの情報をオープンにすることが、課題解決のための産官学間の対話のきっかけになるのではないか。日本人の柔軟性が、復興事業にも生かされたらと思う。
- 規模の小さい自治体等ではまちづくりの経験や人材が少なく、ノウハウの継承が難しくなってきている。今後も災害は起こりうること。知識と経験を持った人材がそろっているURの役割は重要性を増していくと思う。
UR事業全般に対するご意見
- URの取組みは公共性が高いと改めて感じだ。儲けられるところでは儲けてもらって、公共性の高い取組みとあわせて積極的に展開してほしい。
- 一部、将来のオールドタウンを生み出しそうな高度成長期の延長の取組みも見受けられたが、それを防ぐための取り組みもURに率先して取り組んでもらいたい。
- 職員の方はある意味、職人的で完璧を目指す指向が強く、また、そのノウハウも蓄積されている。ただ、職人的であるがゆえ、ある一部分や地区単位のスペックの高さに終始してしまっていたり、縦割りの印象。各担当者が全体を意識してほしい。
PRについてのご意見
- リニューアル住宅の見学で、外観の古さと比べて、住戸内はとてもきれいに改修され、ギャップに驚いた。内の良さを伝えるためにも、外の見栄えをもう少しよくすればいいのに思った。様々な場面で外からの見え方に気を配るといいと思う。
- 桑波田さんが、阪神淡路大震災の支援を受ける側にいた学生時代から、東日本大震災では支援する立場として、最前線の厳しい生活環境の中で復興に関わってきたという説明は、臨場感と説得力が感じられ、将来、社会に貢献する分野で働きたい学生には、強いメッセージとして伝わると思う。