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特集: URで二番目に大きな団地 元気なみさと団地に行ってみた!(2)

URPRESS 2018 vol.52 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

NPOと自治会が協力して団地を見守る

元自治会会長の海瀬正一さんは、現在NPO法人いきいきネットの代表理事だ。

このNPOは6年前、三郷市とURが協力して立ち上げた地域ふれあい・見守り拠点「ほっとサロン・いきいき」をセンターモールで運営している。これは三郷市にはじめてできた高齢者交流サロンで、高齢者が安心して集まれる場所として高い信頼と評価を得ており、マスコミの取材も多い。

海瀬さんたちのNPOではこのほか、500円で行う日常生活支援サービス、高齢者の見守り、集会所での映画会などの活動を通して、高齢者が安心して生き生きと暮らすための支援を続けている。

「団地自治会とこのNPOの活動は重なる部分が多く、お互いに協力しながら、快適に暮らし続けられる団地を目指しています」と海瀬さんが説明する。

みさとpickup(2)
1杯のコーヒーでほっとする時間をどうぞ

香りの郷(さと)

「1杯のコーヒーとともに、ここでゆったりした時間を過ごしてもらえればうれしい」と話すのは、みさと団地南商店街「グレンタ」にあるカフェ「香りの郷」のオーナー山口美香さん。

カフェをやってみたいと物件を探しているときに、偶然この団地と出会った山口さん。それまで団地との縁はなか ったが、今では住まいもみさと団地においた。

大好きなコーヒーのおいしさにこだわり、注文を受けてから豆を挽き、淹れたてを提供している。お客さんは団地の方が多く、年配の方もよくいらっしゃる。そんなお客さんとのおしゃべりが楽しいと山口さん。

ランチはナポリタンなど数種あり、スープとサラダ付きで750円。静かな空間で落ち着いた時間を過ごせるカフェだ。

  • 住所 : 三郷市彦成4-4-17 みさと団地南商店街
  • TEL : 048-934-5414
  • 営業時間 : 9~18時
  • 休日 : 月曜(祝日は営業、翌日休み)、毎月最終日曜
ランチのナポリタンスパゲティ。カフェメニューもいろいろある。
落ち着いたシンプルな内装。

南商店街は落ち着いた空間

新三郷駅に最も近いみさと団地の南地区は、外壁修繕や耐震改修工事が完了し、4年前には商店街も「グレンタ」と名づけられ生まれ変わった。 「グレンタ」とはスウェーデン語で「森の中の小さな広場」という意味。その名の雰囲気を感じさせるように、芝生の広場を囲んでL字形に並んだ商店街は、モダンでオシャレ。

ここは子育て世代を意識したエリアで、子育て支援NPO「MiKOねっと」、多世代交流NPO「ささえあいの会みさとクローバー」、小規模保育園「ニチイキッズ新三郷保育園」と、集会所が集まっている。

それらの店舗が入っている二つの棟の2階にある11戸は、イケアコーディネート住宅だ。スウェーデンの家具メーカーイケアとURがコラボし、イケアが内装をコーディネートした。そのオシャレな部屋は若い世代に人気が高く、常に満室が続いている。

南商店街「グレンタ」。2階が若い世代に大人気のイケアコーディネート住宅だ。
子育て支援NPO「MiKOねっと」の事務所がグレンタにある。代表理事の工藤トモさん(中央)とスタッフ。

子どもから高齢者まで支え合いの輪が広がる

NPO法人MiKOねっとは子育て・子育ち支援を活動の柱に、南地区の集会所を利用して、小学生の放課後子ども広場や、高齢者の生きがい講座などを開催。みさと団地北地区でも、高齢者のサロン事業を始めている。

代表理事の工藤トモさんは「地域の子どもたちを中心に、大人も高齢者もつながって、そのネットワークが広がるようなお手伝いができれば」と活動を説明してくれた。

「夫を亡くしたことをきっかけに、仲間を募って助け合いの会を始めたんです」と話すのは、NPO法人ささえあいの会みさとクローバー理事長の防越(ぼうごし)紀子さん。病院の送り迎えや買い物代行、子育て支援など、会員制の支え合い活動は1時間700円。サロン活動も活発で、介護予防サロンとして麻雀や将棋、会食などを定期的に開催、特に麻雀は大人気だという。

自身もみさと団地に住んでいる防越さん。「次々と企画を考えるのは大変ですが、こういう活動がみんなの支え合いにつながればうれしい」と話していた。

みさと団地はとにかく広い。建物と建物の間隔が広く、木々や植物も豊富で、景色は変化に富んでいる。緑豊かな大きな公園に包まれているような雰囲気だ。

その団地には赤ちゃんから高齢者まで、さまざまな年代の人が住んでいる。多世代の大勢の人々が住んでいるからこそ、皆で支え合い、寄り添って暮らしていける。そんな団地の可能性を感じさせる、元気なみさと団地だ。

NPO法人ささえあいの会みさとクローバーの防越紀子さんと、大人気の麻雀サロン。
南商店街「グレンタ」にある「四丁目のクローバー交流サロン」

みさとpickup(3)
団地の中の畑で誰でもファーマーに

シェア畑みさとだんちファーマーズガーデン

団地の南地区、テニスコートがあった一角に畑を見つけた!

「シェア畑みさとだんち ファーマーズガーデン」はサポート付きのレンタル農園。利用者は2×4メートルの1区画を借りて農作業を行うのだが、土地を借りるだけの市民農園とは異なり、ここでは専門スタッフが立てる年間の作付け計画に沿って、用意された種や苗、農具を使い、野菜づくりに取り組むのだ。スタッフによる講習会が行われるので、利用者ははじめてでも安心して野菜づくりを楽しむことができる。

「春から夏にはミニトマトやきゅうりなど、年間を通して15品目以上の野菜が収穫できます。親子で参加される方も多く、仕事帰りに畑に立ち寄って、夕飯用に野菜を収穫される方もいますよ」と農園スタッフの小川友明さん。

広い空間をもつ団地ならではの新たな試みに、共感の輪が広がっている。

シェア畑農園運営事務局
TEL : 0120-936-466

家族で野菜づくりを楽しむ人が多い。団地外の人も利用できるが、団地住民は利用料が割り引きになる。
芋煮会など季節のイベントも開催され、参加者に好評だ。

動画

URで二番目に大きな団地 みさと団地 埼玉県三郷市

【武田ちよこ=文、青木 登=撮影】

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