街に、ルネッサンス UR都市機構

特集: 横浜市都筑区 港北ニュータウンメゾンふじのき台

URPRESS 2018 vol.50 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

横浜市都筑区 港北ニュータウンメゾンふじのき台 子育てを助け合う 団地からまちへ地域コミュニティーの輪を広げたい

少しの間、子どもを預かってほしい。お迎えに行ってもらえたら…。
そんなとき気軽に頼める子育て共助の関係をつくり、そこからコミュニティーの輪を広げていければ。そんな新たな子育て支援の取り組みを開始したメゾンふじのき台を訪ねた

オレンジ色のTシャツを着ている人は、「AsMama」のスタッフやママサポーター。
子育てシェアの取り組みを広く知ってもらいたいと定期的に団地内を歩き、親子連れに声を掛ける活動もしている。

子育てを助け合える仕組みをつくる

陽光が降り注ぐ舗道を、ベビーカーを押したお母さんたちが三々五々やってくる。ここは横浜市都筑区にある港北ニュータウン メゾンふじのき台の集会室。「こんにちは!」と笑顔で出迎えるのは、オレンジ色のTシャツ姿のスタッフたちだ。この日開かれたのは親子の「交流会」、UR都市機構が子育て支援の一環として今年1月から定期的に開催している。「UR都市機構では、高齢者や若者、子育て世帯など、多様な世代が生き生きと暮らし続けられる住まい・まちづくりを進めています。環境や住まいの整備だけでなく、ソフト面での子育て支援策もさらに進めようと、舞台として選んだのが、子育て世帯にも人気の高いメゾンふじのき台です」(UR都市機構ウェルフェア総合戦略部企画課 広橋里江子)

団地を核にして地域で子育てを助け合える「共助」のコミュニティーを育てるために、株式会社AsMama(アズママ)と提携。企画運営を担当するアズママは8年前に設立され、子育ての共助コミュニティーづくりに取り組んできた事業者だ。甲田恵子社長は、自身も仕事と育児の両立に悩み、奮闘してきたという。「誰もが安心して子どもを産み育てながら働き続けられる環境を整えようと、地域の人たちと頼り合える仕組みをつくって、全国に広げる活動を続けてきました。今回の取り組みから始まって、将来的に団地が“頼り合う暮らし”の場になればいいなと思っています」

左/メゾンふじのき台は横浜市営地下鉄「センター南」駅から徒歩7分の好立地。周辺には子育て支援施設が充実しており、子育て世帯に人気が高い。
右/「AsMama」を創業した甲田恵子社長は団地育ち。人間関係が希薄になった現代の団地で、新たなコミュニティーづくりの触媒役を務めたいと話す。

交流会から始まるコミュニティーづくり

リトミック体験やおさがり衣服交換会など交流会の内容はさまざまで、この日も子どもの手形や足形を押したアート作りや、団地の中にできた子育て世帯向けの住戸「UR COCOCHI"mama"(ココチママ)」の見学がにぎやかに行われた。だが実は、交流会の一番の狙いは、参加者たちの関係をつなぐことにある。まずはこの会で顔見知りをつくって話の合う人、接点を持つ人を見つけ、それをベースに助け合いの輪を地域の中に広げていくのだ。

そのツールとなるのは、SNSを使ったアズママ独自の無料会員サービス「子育てシェア」。知り合い同士で登録し、SNSを通じて子どもの送迎や預かりなど、助けを求めることができる仕組みだ。「頼み、頼まれるのは、知っている人だけなので安心です」と甲田社長は言う。

万が一の事故などを補償する保険制度も整え、預かってくれたシェア友には少額だが時間単位で謝礼を支払うなど、気兼ねなく頼り合える工夫もこらしている。

こうした仲間づくりや子育て支援を支えているのが、アズママが認定するママサポーターと呼ばれるスタッフだ。ママサポーターは子育てシェアに参加すると同時に、交流会などのイベントで中心となって活動する。この日も参加者の会話を取り持って、人の輪づくりの〝触媒役〟を務めていた。「頼り合う関係をつくるために、みなさんには何度でも参加して信頼関係を築いてほしい。実際にリピーターの方も多くいらっしゃいます」と、ママサポーターの中野亜矢子さん。

今後の課題は、団地内からの参加者をいかに増やしていくかで、この日参加した団地に住むママも、「同じ年頃の子を持つ人と話ができるのでぜひまた参加したいが、団地の人がもっといるとうれしい」と語っていた。ポイントは人の輪づくりの要となるママサポーターを団地の中から発掘すること。UR都市機構はアズママと共にその策を検討中だ。

アズママとの取り組み期間は3年間だが、終了後も子育てを助け合えるコミュニティーが自立して、続いていくことを目指している。メゾンふじのき台をモデルに、やがては全国にこの取り組みが広がる明日へ。取り組みはまだ始まったばかりだ。

メゾンふじのき台の集会室で行われた交流会。ママサポーターの女性たちが積極的に会を盛り上げ、参加者同士のつながりを生み出していく。
交流会では、子どもの手形・足形アート作り。
ママ目線の住戸「UR COCOCHI"mama"」の見学会も行われた。
交流会参加者たちの声を聞く、UR都市機構の宇田川尚子(中右)と、広橋里江子(中左)。

子育てママの「あったらいいな」を形にした住まい

「UR COCOCHI "mama"」

女性目線の企画住戸「UR COCOCHI」をベースとして、さらに子育て中のママにうれしい間取りや設備を取り入れた「UR COCOCHI" mama"」。「ママがいちばん長い時間を過ごすキッチンには、とりわけ力を入れています」とUR都市機構の宇田川尚子。

メゾンふじのき台のプランでは、子どもがお母さんの傍らで勉強したり、調理の手伝いができる広さのあるカウンターを備え、忙しい子育て中のママのために食洗機も設置。リビング・ダイニングと和室が一体となった開放的な間取りにして、常にキッチンから子どもに目が届くようになっている。

大きなシューズボックスにはベビーカーも収納でき、感電防止コンセントや浴室のチャイルドロックなどの安全対策も。メゾンふじのき台では一部タイプの空住戸を順次、「UR COCOCHI "mama"」に改修し、募集していく予定だ。

和室のふすまを開けるとワンルームになるリビング・ダイニング。広々としたキッチンはママたちに好評で、右写真の広いカウンターも高評価。和室にはメンテナンスが楽な樹脂畳を使用している。

【西上原 三千代=文、青木 登=撮影】

みんなの庭でつながる
花壇から団地の新しいコミュニティーが生まれる

緑豊かな屋外空間を生かして、歴史ある団地に新しいコミュニティーづくりの試みが始まっている。
きっかけとなるのは「花壇」。
花に魅せられた人々の輪が、少しずつ広がっている。

子育てを助け合う
団地からまちへ地域コミュニティーの輪を広げたい

少しの間、子どもを預かってほしい。お迎えに行ってもらえたら…。
そんなとき気軽に頼める子育て共助の関係をつくり、そこからコミュニティーの輪を広げていければ。そんな新たな子育て支援の取り組みを開始したメゾンふじのき台を訪ねた。

カフェでつながる
ここに来れば誰かがいる団地の安心交流拠点が生まれた

福岡市にある星の原団地では、コミュニティーづくりを目指してカフェと食堂を始めた。
するとここに外部からも人がやってくるようになり、交流の輪が広がり始めている。

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