街に、ルネッサンス UR都市機構

復興の「今」を見に来て!第8回 Part1

URPRESS 2016 vol.47 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

復興の「今」を見に来て!第8回 - 大規模商業施設が起工。中心市街地の復興が本格化! 陸前高田市 岩手県海側から望む、陸前高田の整備中の市街地。手前は奇跡の一本松。

2012(平成24)年に協力協定を締結して以来、UR都市機構は陸前高田市と気仙沼市で復興まちづくりを支援している。かさ上げが進み、復興の新たなステージに入った2つのまちを訪ねた。

東日本大震災の津波を耐え抜いた「奇跡の一本松」で知られる岩手県陸前高田市。復興まちづくりの規模は被災3県で最大規模で、かさ上げに必要な土はじつに約1200万n³(東京ドーム約10個分)。その膨大な土砂を効率的に運ぶために、全長3キロメートルに及ぶベルトコンベヤーを設置することで工期を約6年も短縮した。昨年には役目を終えたベルトコンベヤーの撤去が開始されるなど、着実に復興への歩みを進めている。

新しい陸前高田市の中心市街地は、旧市街地を平均で7〜8メートルかさ上げして北側へ移動、高台に新たな住宅地を造成し、全体もコンパクトに集約する。去る8月31日には、先行して整備が進む中心市街地で、核となるショッピングセンターの起工式が行われた。来春には完成し、大型遊具などを揃えた「まちなか広場」と同時期にオープンする予定だ。
「分断していたかさ上げ地がつながって平面となり、今まで図面でしか見られなかった建物がいよいよ建ち上がってきます。新しい市街地形成のステージまで来ました」と感慨無量の面持ちで話すのは、陸前高田市企画部商工観光課の村上幸司課長だ。

同商工観光課課長補佐の千葉達(たつし)さんは、「新しいまちを一からつくるということで、前にも増してよいまちにしなければ、という思いも大きい。市民の皆さんの期待もひしひしと感じます」と語る。

陸前高田商工会会長の伊東孝さん(左)と、UR都市機構陸前高田復興支援事務所副所長の犬童伸広(右)。高台に建つ下和野地区災害公営住宅の屋上からは、日々進捗する復興工事現場が一望できる。
陸前高田市企画部商工観光課課長の村上幸司さん(左)と、課長補佐の千葉達さん。「我々と同じ職場にいた仲間もずいぶん亡くなりました。彼らのためにも、前よりよくなったというまちをつくり上げたい」

楽しく過ごせる新しいまちづくり

新しい陸前高田のまちづくりで大きな力となっているのがUR都市機構だ。2012年に陸前高田市と協力協定を締結、復興市街地整備事業と災害公営住宅建設の業務全般、総合整備を担っている。

UR都市機構陸前高田復興支援事務所副所長の犬童(いぬどう)伸広は、自ら志願して東北へ赴任してきた。「陸前高田市では、市役所と商業者、商工会と我々URが『チーム高田』となって、まちづくりを進めています。ここに配属されて、その一員になれて幸運でした」

中心市街地づくりでも、UR都市機構はさまざまなアイデアを提案、調整などの業務を推進してきた。幾度にも及ぶ話し合いの結果、メインストリートとなる本丸公園通りでは、歩行者の安全を確保でき、まちなかのにぎわいづくりにつながるように、店の前面には駐車場をつくらない計画に。地元の伝統行事「うごく七夕」の山車(だし)が動かしやすい道路の舗装材を選ぶなど、住民や商業者の声を生かした、細やかな配慮もなされている。また、戸羽太(ふとし)陸前高田市長が掲げるスローガン「ノーマライゼーションという言葉のいらないまち」を実践すべく、点字ブロックの高さや色などにもこだわった。

陸前高田商工会の伊東孝会長は「犬童さんは高田の人間よりも高田のことを思い、我々と強い連携をもって仕事を進めてくれて、本当にありがたいです。我々にとっての本当のスタートは、それぞれのお店がオープンし、まちびらきを迎えるとき。今後は、継続的に人が集まる魅力的なまちにするため、多くの人に足を運んでもらえるような仕掛けづくりもしていきたい」と語る。

高台の造成地でも宅地が続々と完成、人々が新しいふるさとへと戻りつつある。陸前高田のまちで、新しい暮らしが動き始めている。

動画

復興の「今」を見に来て! 第8回 岩手県 陸前高田市

岩手県 陸前高田市

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陸前高田市の復興事業の動き

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